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仕事で「ちょっと……」「そのうち……」はNGワード!時間を明確に伝えるべきワケ

上司に「その仕事、どのくらいで終わるかね?」と聞かれたとき、あなたは「もうちょっとで終わります」などと答えてはいませんか? もうちょっと、そのうちと言った曖昧な言葉は便利ですが、仕事においては具体的な時間を伝えるべきです。

【仕事中に取り入れると「時間の無駄遣いが驚くほどなくなる」良習慣5つ】

あなたの「ちょっと」と相手の「ちょっと」では誤差がある?

「もうちょっとで終わります」と言われた場合、あなたは何分くらいだと思いますか? 5分位、10分位と答える人もいれば、30分位、1時間位と答える人もいるはずです。あなたと相手がこの「ちょっと」という曖昧な感覚を同じ時間単位で共有していれば、それが5分だろうと1時間だろうと問題は起きません。

しかし、あなたが1時間のつもりで、相手である上司が5分だと思っていると、「まだ終わらないのか! ちょっとって言ってたじゃないか!」と怒りを買ってしまうことになるのです。

誰が聞いても誤差が生じない表現を

このような曖昧な表現で誤差が発生してしまうと、あなたの評価を落とすだけでなく、相手の仕事の進捗に影響をおよぼすこともあるのです。ですので、できるだけ誤差が生じない表現をしましょう。「あと5分で終わります」「16時にはこの作業を終わらせられます」「明日10時に報告します」などといった表現ならば、相手との時間の誤差は発生しません。

さらに、くせ者な曖昧表現は「今週中」です。カレンダーで考えると、土曜日の23:59までが今週中ですが、特に取引先の場合、先方は金曜日の17時が定時で土曜日は休みなケースも考えられます。こちらは土曜日の午前中に送れば間に合うと思っていたが、先方は金曜日の定時になっても届かず、残業してまで待っている可能性もあるのです。

ここは「金曜日の17時」「土曜日の正午まで」と言った発言を心がけましょう。

もうちょっともうちょっとでずるずると

また、人は自分の言葉を忠実に守ろうとする能力があります。そのため、「17時までに終わらせる」といえば、それまでに何とか間に合わせようと努力しますし、「来週の朝10時に会議だ」といえばそれまでに資料を作れば良いと考え行動します。

これを「もう少しで終わらせる」「あとちょっとで終わるはず」等と曖昧なことを言っていると、いつまでたっても終わりません。明確な時間がないため、終了目標が立てられないのです。そしてずるずると仕事を引きずった結果、自分は何もできない、動けない人になってしまうのです。

たかが曖昧な言葉、されど曖昧な言葉です。それだけ「言葉の力」というものは、仕事に大きく影響してくるのです。相手のためにも、そして自分のためにも、できるだけ具体的な時間を用いて仕事をするよう心がけましょう。

これが、出来る人への一歩なのです。

※この記事は2014年11月23日に公開されたものです

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