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体が“むくむ”と体重も増える!? 肥満とむくみのちがいって何?

ふくらはぎをもむ

日常と隣り合わせの“むくみ”

長時間オフィスに座っていたら足がむくみ、お酒を飲みすぎたり、塩辛いものを食べた翌朝に顔がむくんでしまう。なんとなく体が重い感じがして、体重計に乗ってみると体重が増えていた、という経験はありませんか? 今回はそんなむくみについて、見ていきたいと思います。

むくみは水分、肥満は脂肪の増加が原因

簡単にいうと、肥満は脂肪が増加しているのに対して、むくみ(浮腫)は体内の水分が異常に増えてしまった状態のことを指します。人間の体は多くの水分を必要とし、直接水を飲む以外にも食物からも水分を吸収しています。そのため、何らかの理由で体から水が排泄しにくくなると極端な場合は、数日で10kg近くも「むくみ」により体重が増えてしまうこともあるのです。

肥満の場合は一気に脂肪が蓄積されることは考えにくいです。たとえ暴飲暴食をしたとしても、水分が尿となり、体内の食物の残りが便となって排泄されれば、むくみに比べればわずかな体重増加にとどまります。

むくみと肥満の見分け方

むくみと肥満の見分け方としては、病院で医師が行う方法としてスネを10秒以上指で強く押して、それから指を離す、というものがあります。むくみがある場合、手を離しても少しの間、指の痕がすねにくぼみとなって残ります。単なる脂肪増加による肥満の場合はこのような痕は残りません。この方法はもちろん、むくみが非常に強い場合には誰にでもわかりやすいのですが、それほどでもない場合は、慣れていないと正常との区別がなかなかつきにくいかもしれません。

もし、実際にむくみが出たら?

いままでとは異なる、明らかなむくみが出た場合、まず病院を受診する必要があります。原因不明の場合、内科がよいでしょう。むくみの原因として、よくいわれるのが腎臓の病気です。それ以外にも心臓、肝臓、薬剤などによるむくみが考えられるほか、若い女性に多い原因不明の「特発性浮腫」といった病気もあるので、早めに医師に相談するようにしましょうね。

まとめ

単なる“むくみ”と自己判断せず、症状が続いたり、繰り返される場合は医師の診断のもと、適切な処置を行うようにしましょう。

(文:36歳女性内科医/Doctors Me、構成:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.05.31)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2014年11月14日に公開されたものです

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