相手の誘いを断る時に使える言葉たち―「恐れ入りますが」「差し支えなければ」「お手数をおかけしますが」
ビジネスでは、「YES/NO」でハッキリ態度を示す機会も多いもの。しかし、ストレートな表現だけでは、つい言葉遣いがきつくなり、仕事が上手くいかないことも……。そこで今回は、ビジネスシーンに不可欠な「クッション言葉」についてご紹介します。
【「わざとではなかった」という言葉は怒りを和らげる効果がある】
「クッション言葉」とは?
クッション言葉とは、その名の通り、会話の中でクッションの役割を果たす言い回しのことです。何か用件を伝えるときに、このクッション言葉を入れると、単刀直入にいきなり本題に入るよりも、相手にソフトな印象を与えることができます。
そうすることによって、相手の物腰も柔らかくなったり、応対が丁寧になったりするするのです。特に、相手が喜んで聞いてくれるような内容ではない話を切り出すときには、クッション言葉はかなり効果を発揮します。何かをお願いするときや、断るとき、反対意見を述べるときなどです。
お願いするとき
誰しも、忙しいときに何か頼まれ事をされると、反射的に断りたくなるもの。でも、「お忙しいところ申し訳ございませんが」「恐れ入りますが」「差し支えなければ」「お手数をおかけしますが」などのクッション言葉が入るだけで、大抵の人はバッサリ断ることができなくなります。
仕事中、上司に何か依頼をしなければいけないときに、ぜひ使ってみましょう。
断るとき
相手の申し出を断るときや、拒否や辞退の意思を示すときは、自分から依頼をするとき以上に、言葉遣いに困ることも多いですよね。そんなときも、クッション言葉は便利です。いきなり「できません」「やりません」とは言わず、「あいにくですが」「せっかくですが」「ありがたいお話ではございますが」などのワンクッションを入れましょう。
そうすれば、余計な波風は立たないはず。
反対意見を述べるとき
会議やMTGでは、様々な意見が出た方が議論も深まります。しかし、反論されるのは誰だって気持ちのよいものではありません。ですから、反対意見を述べる前も、クッション言葉を忘れないようにしましょう。「ご意見なるほどとは思いますが」「おっしゃることは分かりますが」などの一言を入れるだけでも、相手に与える攻撃性を和らげる効果があります。
有能なビジネスパーソンは、こうしたクッション言葉を上手く活用して、円滑にコミュニケーションを取っているものです。また、クッション言葉を入れることで、自分自身の会話も自然と丁寧になる、という効果もあります。
ビジネスシーンで役立つこと間違いなしのクッション言葉、ぜひ有効活用してくださいね!
※この記事は2014年10月21日に公開されたものです