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コミュ力つけたい!「コミュニケーション力が高い」とは、具体的にどういうこと?

社会で活躍するために、欠かせないのが「コミュニケーション力」。良好な人間関係を築きたい、仕事で成功したいと思うなら、コミュニケーション力を高めておきたいところです。とはいえ、そもそもコミュニケーション力とは何なのでしょうか? 漠然としすぎて、今ひとつピンとこないという人も多いのでは?

【あなたの評価を下げている否定的フレーズ「でも」「だって」「いや」「むり」「も」】

そこで今回は、中央話し方教室の代表講師・栗原君枝先生に、コミュニケーション力とは一体何なのか、その具体的なポイントを教えていただきました。

会話に対する積極的な姿勢

「『どうしたら上手に話せるようになりますか?』とよく聞かれますが、それに対する私の返答は『会話の経験を積む』です。話が苦手だから、会話に対して消極的。そして、どんどん苦手になるという悪循環から、抜け出さなくては会話上手にはなれません。

まず、人と会話をすることに対して積極的であること。これが、コミュニケーション力につながります」

相手の話を最後まで聞く力

「コミュニケーションは1人では成立しません。相手がいてこそのもの。そのため、相手の話を聞くことは、自分が話すことと同じくらい大切です。途中で相手の話をさえぎったり、相手の話を聞き流したりする人は、いくら口が達者でもコミュニケーション力が高いとは言えません」

相手の気持ちを読み取る力

「話しながら相手の様子を見て、気持ちを推し量ることはとても大切。たとえば、自分の話を相手が理解できていないようなら、言葉をかえてもう一度説明する。相手がつまらなさそうな顔をしていれば、話題を変える。そんな風に、相手の気持ちを読み取って、それに寄り添う話し方をする力が、コミュニケーションには必要です」

相手の話した内容を正確に理解する力

「相手が話した内容を、きちんと理解できるかどうかも重要なポイント。思い込みで相手の話を勝手に解釈するのではなく、相手が話していること、伝えたいことを正確に理解する力が求められます」

話す内容を組み立てる力

「思ったこと、言いたいことを、ただ次から次に口に出すことは、本当の意味でのコミュニケーションではありません。話したいことを、まずは自分の中でしっかり組み立てることが大切です。そして、話す順番や強調するポイントなどを工夫することで、話の内容がわかりやすくなります」

適切な言葉を選ぶ力

「その場面、その相手に適した言葉というものがあります。簡単な例を挙げると、一人称の使い分け。プライベートで自分のことを『俺』と言っている人でも、職場では『私』を使うべきですね。特に日本語は、一つの表現にもいろいろな言葉が使えますので、適切な言葉を選ぶ力がとても重要だと言えます」

言葉を工夫する力

「上司が何かをご馳走してくれたとき、味の感想を求められて、ただ『おいしいです』と答えたのでは、少し素っ気ないですね。『アッサリしていて、おいしいです』『クセになりそうです』と言い方を工夫すれば、もっと会話が弾みます。

このように、伝え方を工夫することも、コミュニケーション力の一つだと言えるでしょう」

情報を自分のものにする力

「別の人から聞いた話を、そのまま『~らしいよ』と、また別の人へ。これは、誰にでもできることです。コミュニケーション力が高い人は、得た情報を一旦自分のものにして、必要なら自分の意見や感想なども追加した上で、別の人へと伝えます。

そのまま伝えるとしても、一度自分の中にその知識を吸収したかどうかで、次の人に話す際の伝わりやすさが変わるでしょう」

相手に対する敬意を持ち続ける力

「誰かと会話をするときには、その相手に敬意を払うことが基本。それは目上の相手だけではなく、後輩などでも同じです。敬意は伝わるものですから、相手が自分に対して敬意を払ってくれていると感じたら、その人も同じように接してくれるでしょう。

そして、そこに信頼関係が生まれます」

話したいことと、話すべきことを区別する力

「今、本当に伝えるべきことと、伝える必要がないこと。この取捨選択が上手にできる人は、コミュニケーション力が高いと言えるでしょう。言わなくても良いことを言ってヒンシュクを買ったり、説明内容がわかりにくくなったりすることは多いものです」

参考記事はこちら▼

周りの人と適切なコミュニケーションを取れる人のことを「コミュ力が高い」と言います。あなたは高い? それとも低い? 10の質問であなたの「コミュ力」を診断します。

就職活動の際、面接で「私の強みはコミュニケーション力の高さです!」と豪語した人も多いことでしょう。しかし、コミュニケーション力とはどうやら、いろいろな小さな力が集まってできているようです。その一つ一つをよく見直して、真のコミュニケーション力について、もう一度じっくり考えてみてはいかがでしょうか?

(OFFICE-SANGA 森川ほしの)

※この記事は2014年09月14日に公開されたものです

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