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さおり&トニーの国際結婚【後編】時には離れることも大事!? 子育てや結婚生活のコツ

小栗左多里(おぐりさおり)、トニー・ラズロ

もしも国際結婚をしたら、日本か海外、どちらに住みたいですか? 『ダーリンは外国人』シリーズで人気の漫画家・小栗左多里さんと夫のトニー・ラズロさんは、2年前に日本からベルリンへ移住。子育てや海外生活でぶつかる壁、夫婦間で心がけていることなど、お2人にうかがってみました!

『ダーリンは外国人 ベルリンにお引越し』小栗左多里&トニー・ラズロ著より

海外にいると助け合わなきゃやっていけない!

仲よし夫婦のお2人ですが、愛息子・トニーニョくんが生まれてからは夫婦でもめることも多かったと話すさおりさん。

「彼は子どもに関しては理想が高いんです。お互い自分のことは妥協できるけど、子どものことはよかれと思ってやりますし、本人がまだ意思が示せないから『いや、自分はこっちのほうがこの子にとっていいと思う』っていう意見がちがう。その都度、話し合ったり、だましだまし……(笑)」

息子さんの小学校入学を機にベルリンへ移住したことで、「海外に行くと、やっぱり助け合わないとやっていけない。8:2で私が助けられていますけどね(笑)」と、お互いを頼るしかない環境で助け合いの意識も変わったようです。

夫婦はヒアリングと切り替えがポイント

海外生活では、言葉や文化のちがいからストレスになることも。たとえば、ドイツには「お客さまは王様である」と言葉があるものの、ミスやトラブルがあった際でも店員があやまらないのが普通とか。“天から降ってきた問題”のように一緒に向き合ったり同情する感覚が、ドイツ流のサービス意識のよう。

「ドイツ語に関しては僕が対応するで、今のところクッションとなって彼女には文化的ショックもないのですが……。そのうち彼女も体験するはずだし、フラストレーションが溜まってケンカの原因にもなり得る」と、気にかけるトニーさん。だからこそ、ヒアリングでなるべくお互いのストレスをとっていく努力が不可欠とも。

さおりさんも、夫婦でケンカをしたときは「やっぱり話し合いをすることと、あとは忘れること。昔からトニーは切り替えるんです。話をしたあとは『まぁ、そのことは水に流して』という感じ。『さぁ、次』みたいに変わっていくので、私も意識しています」と、切り替えることもコツのようです。

お互いに干渉しすぎず、小さな気づかいを忘れずに♪

さらに、「気づかいや努力は、やっぱりどんなときも必要。ちゃんとお礼を言うとか、謝るとか。小さなことの積み重ねでもめたりするじゃないですか」と、さおりさん。

漫画家のさおりさんと、執筆業をこなすトニーさんは、2人ともご自宅仕事ですが、トニーさんはあえて家を離れるとも。

「彼女は家で仕事をしたほうがいいので、僕がだいたい離れますね。僕は別の場所でもできるので」と、気づかいを見せるトニーさんですが、「それは外出が好きだからじゃないの(笑)。部屋が分かれていれば問題ないのに、なんかカフェに行きたがるんです!」と、すかさずツッコミを入れるさおりさん。

果たして、これはトニーさんの気づかいなのか、単にカフェ好きなのか!? 真相は、シリーズ最新刊『ダーリンは外国人 ベルリンにお引越し トニー&さおり一家の海外生活ルポ』にて、ぜひ!

●『ダーリンは外国人 ベルリンにお引越し トニー&さおり一家の海外生活ルポ』小栗左多里&トニー・ラズロ 著(KADOKAWA/メディアファクトリー)

(水野久美)

※この記事は2014年08月31日に公開されたものです

小栗左多里(おぐりさおり)、トニー・ラズロ

小栗左多里/岐阜県生まれ。1995年デビュー。代表作は『ダーリンは外国人1~2』『ダーリンの頭ン中1~2』『さおり&トニーの冒険紀行イタリアで大の字』など。2012年にベルリンに移住し、『ダーリンは外国人 ベルリンにお引越し』が大好評発売中。

●小栗左多里WEB
http://ogurisaori.com/

 

トニー・ラズロ/ハンガリー人の父とイタリア人の母の間に生まれ、米国に育つ。1985年より日本を拠点にライターとして活動。92年に多文化共生を研究するNGO「一緒企画(ISSHO)」を設立。著書に『トニー流幸せを栽培する方法』など。

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