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いくつ合体してるんだ!都市銀行の銀行統廃合のすったもんだの歴史

皆さんが普段利用する銀行。都市銀行だと「みずほ銀行」や「三菱東京UFJ銀行」、「三井住友銀行」「りそな銀行」「埼玉りそな銀行」があります。この都市銀行たちですが、これまでに幾度となく統廃合が繰り返され、現在の形になりました。

皆さん、統合前はそれぞれ何て名前の銀行だったか覚えていますか? 今回は、そうした銀行の統廃合の歴史を紹介します。

これだけあるぞ銀行の統廃合!

全国銀行協会によると、金融界が再編の動きを見せ始めたのは1990年(平成2年)。バブル経済の崩壊がきっかけとなったそうです。その後、1998年(平成10年)に「銀行持株会社」が解禁。これにより、銀行の統合や再編の動きが一層激しくなったそうです。

今回は、銀行持株会社の解禁が行われた1998年以降の統合・再編の歴史をご紹介しましょう。

●みずほ銀行
日本の三大メガバンクの一つ、みずほ銀行は、「みずほフィナンシャルグループ」に属する都市銀行です。2002年(平成14年)に「第一勧業銀行」「富士銀行」「日本興業銀行」の3つの銀行の会社分割により誕生しました。

ちなみに第一勧業銀行は、1873年(明治6年)に営業を開始した日本最初の民間経営の銀行「第一国立銀行」の流れをくむ銀行です。1971年(昭和46年)に日本勧業銀行(こちらも1897年(明治30年)設立の歴史ある銀行)と合併して第一勧業銀行になりました。

●三菱東京UFJ銀行
都市銀行の一つ「三菱東京UFJ銀行」。こちらも日本の三大メガバンクの一つです。これまで数度の統合によって誕生しました。まず1996年(平成8年)に「三菱銀行」「東京銀行」の2つが合併し、「東京三菱銀行」が誕生しました。

次に2002年(平成14年)に「三和銀行」と「東海銀行」が合併。これが「UFJ銀行」です。

この東京三菱銀行とUFJ銀行が2005年(平成17年)に合併して誕生したのが、現在の三菱東京UFJ銀行です。

●三井住友銀行
日本の三大メガバンクのもう一つ「三井住友銀行」。2001年(平成13年)に「住友銀行」と「さくら銀行」が合併して誕生しました。

基となった住友銀行は、住友吉左衛門が1895年(明治28年)に開業した個人経営の銀行。第六十一銀行を買収するなどを経て規模を大きくしました。もう一つのさくら銀行は、1990年(平成2年)に「太陽神戸銀行」と「三井銀行」が合併して誕生した銀行。

ちなみに三井銀行は、1876年(明治9年)創業の日本初の私立銀行だったりします。

●りそな銀行
都市銀行の一つ、りそな銀行。他の都市銀行が東京など関東圏に本店を持っていることがほとんどですが、こちらは唯一関西圏(大阪市)に本店を持つ銀行です。

まず1991年(平成3年)に「協和銀行」と「埼玉銀行」が合併し、「共和埼玉銀行」が誕生。その後1992年(平成4年)に「あさひ銀行」と名称が変更されます。そのあさひ銀行と関西にあった「大和銀行」が合併し、りそな銀行となりました。

その際、あさひ銀行からの会社分割で誕生したのが「埼玉りそな銀行」です。

都心部で見かける都市銀行はこのような流れで現在の形になりました。これだけあれこれ統合や合併が繰り返されると、所属している会社員の皆さんは相当大変だったでしょうね……。

(貫井康徳@dcp)

※この記事は2014年08月29日に公開されたものです

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