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ホウレンソウをしない「仕事ができる人」にキチンとさせる効果的な方法「言語報酬を徹底的に与える」

「ホウレンソウ」とは「報告・連絡・相談」で、仕事を遂行する中で重要な要素だと言われています。今、仕事に慣れ、特に仕事ができる人にそれらをおろそかにする傾向があると言われます。ここでは「動機付け」を使って、仕事が出来、自信に満ち溢れている人に対して、その意欲を損なわせないように上手く導いていく方法をご紹介します。

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アンダーマイニング効果とは?

教育現場や仕事などを指導する場合に、一定の方向に導いていく過程の総称を「動機づけ」と言います。俗に「モチベーション」や「やる気」と言われるものです。動機づけには、行動の実現そのものが本人の喜びになっている「内発的動機づけ」と、行動の実現により得られる報酬などが目的になっている「外発的動機づけ」の二つに分かれます。

「外発的動機づけ」の一つを例に挙げると、子どもがテストでいい成績を取ると、つい親は次も頑張って欲しいと、お小遣いを与えたり、好きなものを買ってあげたりする行為を言います。それは初めは子どもも喜んで一見効果があるように見えますが、せっかくやる気をもって挑んでいたテストでも、次は報酬を目当てにしか勉強しなくなってしまうものです。

毎回報酬を与えるわけにはいかず、勉強へのモチベーションも下がり良い結果は出なくなるのです。

このように高い内発的動機づけがあったものでも、外発的動機づけが加わることによって、内発的動機づけが低下してしまう現象を「アンダーマイニング効果」と言います。

エンハンシング効果とは?

外発的動機づけがすべて悪いわけではなく、自尊心をくすぐるような適切な称賛を与えることにより、逆に内発的動機づけが高まる場合もあります。物質を与える報酬ではなく、徹底的に言語報酬で褒めるのです。仕事ができる人に対してはこの方法をお勧めします。

「あなたの仕事はいつも素晴らしい。みんなの手本になる」などと、褒めちぎると良いでしょう。どんな人でも褒められて悪い気はしませんし、それによりモチベーションも自然と向上します。このように外発的動機づけにより内発的動機づけが高まる現象を「エンハンシング効果」と言います。

仕事が出来る人は、自分の時間を有効に使いたがる傾向があり、「ホウレンソウ」をすることは時間の無駄だと思いがちです。そのあたりの気持ちも汲んで、ただ怠けていると叱ることは絶対に避けなければいけません。自尊心を傷つけることなく、うまくこちらのペースに持ち込めると良いですね。

※この記事は2014年08月23日に公開されたものです

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