今年人気のレインブーツの特徴。レインパンプスにショートブーツ、折りたたみタイプまで登場
梅雨の時期を象徴するアイテムのひとつ「レインブーツ」。デザイン性にすぐれたものも多数登場し、足もとのファッションを楽しむ小物としても注目を集めています。楽天リサーチの調査によると、レインブーツ（長靴）で通勤することをマナー違反と思う女性は5％以下（2014年5月「雨具に関する調査」より）。レインブーツでの出勤は今や、当たり前のこととして受け入れられているようです。
20～30代の働く女性の利用が多いプランタン銀座に、今年人気のレインブーツの特徴を聞いてみました。
「今年はこれまで以上にデザインや丈のバリエーションが増えています。従来のロングブーツタイプ以外に、パンプスに撥水加工を施したレインパンプスやショートブーツも人気があります。当店は場所柄、通勤での利用を考えているお客さまが多くいらっしゃるのですが、そうした方に人気があるのが無地のショートブーツ。色はベージュ、黒などあわせやすいものを選ばれる方が多いですね」（プランタン銀座広報）
また最近では冬場の利用を考えてレインブーツを購入する人も多いそう。
「ここ数年、都内でも積雪のある日が増えているため、梅雨時だけではなく、冬場まで長く使えるようにとおっしゃる方が増えています。雪道でも歩きやすい低めのヒールや、冬でも浮かない落ち着いた色が人気ですね」（プランタン銀座広報）
さまざまなレイングッズでにぎわうプランタン銀座「レイングッズ&パラソルマルシェ」（～6月26日）
また、レインブーツをはじめ多くのレインウェアを手掛ける「AIGLE」（ヤマト インターナショナル）も、ショート丈への手ごたえを感じていました。リバティ社とコラボレーションの花柄タイプはショートとロングの2種類で展開。ショートタイプはロングに比べ、売上げが約3倍になっているとか。
「ショートタイプはロングに比べて脱ぎ着がしやすいのが特徴です。また、柄があるものは、ショート丈のほうが合わせやすいという印象を持つ方が多いようです」（ヤマト インターナショナル・エーグル部）
また、最近は一見しただけではレインブーツとわからない、細身のタイプも人気が高いそう。
「タウンユースはもちろん、アウトドア用に購入される方も多いです。野外フェスのようなファッションも楽しみたいアウトドアが一般的になり、機能だけでなくデザインにこだわって選ぶ方が増えている感触があります」（ヤマト インターナショナル・エーグル部）
人気のショート丈レインブーツ（シャンテブーツポップラバーブーツネイビー）
人気のショート丈レインブーツ（ミスジュリエットBラバーブーツ）
■折りたためるタイプは「置きブーツ」としての利用も
今年はオフィスでの置き傘ならぬ「置きブーツ」を意識したタイプが、登場しています。
国内シューズメーカーのアキレスは今年5月より「Fit Packa!（フィットパッカ）」シリーズを発売。
「折り畳み傘のようにたためる長靴をイメージして、開発しました。急に雨が降っても、職場のロッカーなどに置いてあれば、履き替えて帰宅できます」（アキレス・シューズ事業部）
クラッシックなデザインながらも、ブーツインスタイルで利用できるよう履き口を広くとり、またインヒールタイプのインソール（中敷き）をつけるなど、ファッション性を考えた機能がついているのも特徴です。
ソールに向けて丸めて折りたためる「Fit Packa!（フィットパッカ）」シリーズ
また、ひそかな人気アイテムとなっているのが、日本野鳥の会が開発した折りたためる長靴。もともとはバードウォッチング用に作られたものでしたが、携帯性の良さから野外フェスなどで注目を集め、タウンユースなどにも利用の幅が広がっているそう。
利用する人が多くになるにつれて、デザインや機能についての要望も増え、その都度調整を行ってきたとか。
「以前は内側が白だったんですが『折り返してショート丈にしたときに気になる』という意見を頂戴し、黒色に変更しました。今年からコードロックを5色つけたのも、お客様からの『アクセントをつけたい』というリクエストがヒントになっています」（日本野鳥の会）
ファッションにあわせやすいブラウンが人気
カラフルなコードロックは自分だけ目印にも
■湿気をよくとり、いつでも快適に使える備えを
雨を防ぐために便利なレインブーツですが、気になるのがお手入れの方法。湿気やにおいのケアやどうすればいいのでしょうか。靴のお手入れ・リペアの専門店、ミスターミニットに聞きました。
「防水性にすぐれているということは、ブーツの内側の湿気もこもりやすいということです。まずは湿気をこまめにとりのぞくよう、心がけましょう。インソールが取り外せるようなら、外して陰干しします。また、風通しのいい場所に置き、ブーツのなかに除湿剤を入れておくのもいいですね」（ミスターミニット広報）
また、靴底についた泥や落ち葉などの汚れをそのままにしておくのは禁物。カビやにおいの原因になってしまうとか。
「しまう前に、必ずウェットティッシュなどで汚れを落とすようにしましょう。完全防水タイプであれば、外側全体を風呂場などで洗うのもおすすめです」（ミスターミニット広報）
（齋藤純子＋ガールズ健康ラボ）
※この記事は2014年06月24日に公開されたものです
