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目がショボショボしてかゆい! 花粉症かドライアイかの見分け方

稲毛佐知子

花粉症による目の不調に悩む人が多い時季。でも、目がショボショボしたり、ゴロゴロするような違和感を覚えるのは「ドライアイ」の可能性もあるそう。どうすれば、見分けられるのでしょうか。いなげ眼科・稲毛佐知子先生に聞きました。

花粉症は「かゆみ」がメイン、ドライアイは「さまざまな不快な症状+かゆみ」

「花粉症の症状が『かゆみ』中心なのに対して、ドライアイは『目が疲れる』『物がかすんで見える』『目が乾く』などさまざまな不定愁訴が見られ、かゆみは症状のひとつに過ぎません。ただし、花粉症とドライアイが合併して起こっているケースもあります。花粉症向けの目薬をさしても症状が改善しないようなら、ドライアイを疑ってみたほうがよさそうです」(稲毛先生)

潜在患者数は全国で800万人以上にのぼるとされるドライアイ。その名前から乾燥しやすい季節や体質に関係があると思われがち。

じつは季節や体質にかかわらず、誰でもドライアイになる可能性があるとか。

「ドライアイは涙の量や質の変化によって、目の表面や粘膜に異常が起こる病気です。目が健康な状態のときは、涙がまんべんなく目の表面を覆い、目を守るバリアのような働きをしています。ところが、ドライアイになると涙の量が減り、涙が目の表面を覆えなくなるのと同時に、目の表面の粘膜が荒れ、
『目が疲れやすくなる』『物がかすんで見える』『目の中がゴロゴロする』といった、つらい症状が起こることがあります」(稲毛先生)

ドライアイは若い女性に多く見られるのも特徴だと言われます。なぜ、若い女性に多いのでしょうか。

「アイラインやマスカラなどのアイメイクなどの影響が指摘されています。アイラインやマスカラを使う際、目の縁にある『マイボーム腺』と呼ばれる穴をふさいでしまうと、目に十分な油分を送り出せなくなり、涙が乾きやすくなってしまうのです。また、コンタクトレンズの長期・長時間装用もドライアイの原因になります。特に、ソフトコンタクトレンズはやわらかな使用感を保つため、涙の水分を利用するので、目が乾きやすく、ドライアイになりやすいと言われています」(稲毛先生)

ドライアイのセルフチェック

ドライアイ予防のカギを握るのは「まぶた」の使い方

エアコンによる室内の乾燥やパソコン・携帯電話の長時間使用など、さまざまな要因がからんで引き起こされるドライアイ。

予防のために、普段の生活のなかでできることは?

「まずは、目の乾燥を防ぐことを心がけましょう。涙を蒸発させないようにするには、まぶたを活用するのがポイント。たとえば、パソコンの画面を見るときは、目線が下がるよう、椅子の高さを調整します。“下目遣い”になると、まぶたが目を覆う面積が増える上、エアコンの風をさえぎることもできるため、涙の蒸発を抑えられます」(稲毛先生)

作業に集中しているときはまばたきの回数が通常の1/3ぐらいに減ってしまい、目が乾燥しやすくなるので気をつけたほうがいいそう。

「できれば、パソコンやスマホなどは1時間使ったら、10分ほど目を休ませることを習慣にしたいですね。また、『回数は十分だけれど、まばたきが浅い』というケースも見られます。まばたきをするときに、上まぶたと下まぶたの間に少し隙間があるような状態です。まばたきが浅いと涙が目の表面にしっかり行き渡らず、ドライアイになりやすくなります。集中しているときは、とくにしっかりまばたきするよう、意識しましょう」(稲毛先生)

また、蒸しタオルなどで目をあたためることも、ドライアイ予防に役立つとか。

「目の周囲をあたためると血流が良くなり、涙腺も刺激されるため、涙の分泌量が増えます。また、涙の蒸発を防ぐ油分を補給する『マイボーム腺』の働きも活発になります。入浴時にゆっくり湯船につかり、体をあたためることも蒸しタオル同様、目にいい影響を与えます」(稲毛先生)

「コンタクトレンズを使っていると、目が乾くので目薬が手放せない」という声もよく聞きます。

継続的に目薬をさし続けるのは目によくないのでしょうか。

「防腐剤が入った目薬の場合、その刺激でドライアイを悪化させてしまう可能性もありますし、そもそも、市販の目薬で水分を補うだけでは不十分というケースも少なくありません。一時的な不調なのか、眼球の表面に傷がつくなど深刻な状況なのかを知るには検査が必要です。日本はドライアイ治療の先進国で、涙の量や質の改善はもちろん、目の粘膜の正常化を促す点眼薬も登場しています。“目の乾き”が少しでも気になったら眼科を受診してみることをおすすめします」(稲毛先生)

(取材協力:稲毛佐知子、文:齋藤純子+ガールズ健康ラボ)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.05)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2014年04月16日に公開されたものです

稲毛佐知子

いなげ眼科院長。日本大学医学部卒業後、日本大学医学部付属板橋病院眼科、お茶の水・井上眼科病院などに勤務。アレルギー疾患、小児疾患から緑内障まで様々な臨床研究を行う。平成25年2月にいなげ眼科を開院し、現職。隣接するいなげ歯科医院と連携し、顔面部の治療に取り組む。いなげ眼科公式サイト http://inage-ganka.com/

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