お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

プライドの分厚い皮をかぶる“さなぎ女子”! 傷つきやすい大人の脱皮術

羽林由鶴

プライドが邪魔して、本当は仲良くなりたくても自分から歩み寄ることができないって思ってませんか? それどころか、好きな気持ちを悟られたくないとか、恥ずかしいとか。なんなら振られる前に自分から冷たくしちゃったりとか。

さなぎ女子

またある程度親しくなってからも、ちょっとした行き違いが、許す、許さないの大事になって、結局自分から折れるなんてことができないから、そのたびに人間関係を切り捨ててしまったり。その行動だけ見ると強い人だと思われがちだけど、本当は傷つくことを恐れすぎてプライドという格好いい名前の分厚い皮をかぶって“さなぎ化”しているだけじゃない?

■1)プライドという厚めの皮で、“さなぎ化”

傷ついたら生きていけないと思っている人がいます。こういう人は傷つかないように、傷つく場面を避けながら生きています。たいていは成長過程で大小さまざまな傷を受け、それが治るという経験をして大人になります。

その経験をした人は傷に強くなり、治りも早くなります。何より自分に起こる出来事を過剰に恐れずに生きられるので、心が穏やかに生きられます。するとうまくいくことも徐々に増えてきます。結果、早く幸せになりやすいというわけです。

だけど傷つく経験をしていなければ、大人になればなるほど怖がりになって、傷つくことを恐れてどんどん緊張し不安は大きくなります。「プライドが高いから」という言葉を使い、最初から守りにはいります。厚い皮を身にまとい誰からも責められないように、全力で防ごうとします。“さなぎ化”して自分を守ったつもりだったのに、周りの幸せを見るにつけ、自分だけ取り残されたような気がしてしまいます。

■2)プライドの本当の意味と脱皮に向けての準備期間

年齢と経験は別なので、何歳になっても自信が持てずにさなぎの中から出てこれないままになっている人もいます。傷ついても死なない…を実証するためには、傷ついてみるしかないのです。要するに脱皮するしかないわけです。

すでにさなぎ化して長い人は、脱皮するのに勇気が必要です。脱皮したいと思う気持ちを育てることから始めましょう。これから自分に起きる未来の楽しいことを想像してみてください。できない理由を想像するよりも、できたらいいなぁと単純に思うセンスを身につけていきましょう。

プライド(自尊心)の本当の意味は、「自分は自分で大丈夫」って思えるってこと。プライドが高いならこの皮を脱いでも大丈夫ってことなんです。正しいプライドの意味を知って、プライド高く生きてほしい。今のまま、ありのままの自分で、もっと遠くへ飛び立てるはず!! そんなふうに思うことから練習してみましょう。

■3)美しく羽ばたくきっかけ

小さな傷はつくかもしれません。というか、傷つく経験をぜひしてほしいのです。でもじっとしているより、飛び続けていたほうが、傷は感じにくいものです。もちろん最初から大きな傷を受けるのは確かに怖いし、なかなか治りも悪そうなので、最初は小さな傷から死なない程度の傷まで、繰り返し経験することが大事ですよ。

そのために、どんどん人とかかわってください。自分が好かれるか、嫌われるかではなく、相手を好きか嫌いかでもなく、ただいろいろな人と接することが大事です。そこで理解しやすい人、理解しにくい人、理解できない人に出会うでしょう。理解してほしい人、理解されたくもない人に出会うでしょう。いろいろな人とかかわりながら、愛される魅力を身につけていきましょう。人間関係は勝ち負けではありません。思うようにならないことも経験するから、美しく羽ばたくことができるようになるんです。

■羽林由鶴からのメッセージ

結局この世の中は人間関係しだい。なんだかんだ言っても、人から逃れて生きることはできません。すべての人に心開いて仲良くなる必要はないけれど、少なくとも身近な人には誤解されずに、安心安定の関係を築けるかが幸せの鍵。厚い皮を脱ぎ捨てて、遠くまで羽ばたいてみましょう。今までとはちがう景色を見てください。そして今までに出会ったことのない種類の人にも出会ってください。あなたの幸せは少し離れたところにちゃんとありますよ。

(羽林由鶴)

※この記事は2014年02月18日に公開されたものです

羽林由鶴

103kgの恋愛カウンセラー。著書に『なぜか相手がホッとして愛してしまう癒し系の女性になるヒント』(青春出版社)など。最新刊は『あきらめる生き方』(泰文堂)

この著者の記事一覧 

SHARE