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東京都葛飾の暴れん坊「ラーメンショップ堀切店」―1kgラーメン「ジャンボラーメン」に天国を見た

「ラーメンショップ堀切店」

今や国民食とも言えるラーメン。ご当地自慢のラーメンだけでなく、それぞれが独自の進化を遂げ、年々新しい味が打ち出されてはいるが、やはりその人気の真骨頂は手早く安く満腹感が味わえるB級感が満載だからこそ。最近では店によって、大盛りでも足りない人が注文する替え玉なるサービスも展開されているラーメンだが、今回、それを大きく凌駕するジャンボラーメンなるものにチャレンジしてみた。

【もはや日本食といえる世界の食べものランキング1位「ラーメン」】

東京メトロ・千代田線の綾瀬駅。都心から外れること20分、埼玉県との境にあるこの地は、いわゆる下町に属し、気風のいい江戸っ子の住む町としても知られている。駅から徒歩約10分の国道沿いに、今回、目指している店はあった。

「ラーメンショップ堀切店」。いわゆるチェーン店ではなく、メニューや経営方針などはすべて店主が決める。だから、どこで食べても同じではなく、店の個性が色濃く出ている知る人ぞ知る老舗の名店なのだ。

マイナビ取材班が調査した情報によると、著名人だけではなく、テレビを賑わせたフードファイターや大食い自慢のトラッカー、はたまたプロレスラーといった大食いの猛者たちが集うことでも知られている。

一般的なラーメンは、麺の量が約180g。しかし、この店のラーメンは麺だけでも約230g。普通に食べてもやや多めなのだが、さらにそれをパワーアップしたメニューがあるのだ。それこそ、今回目指した「ジャンボラーメン」に他ならない。

驚くその内訳とは、何と麺のボリュームは4玉。これだけで1kg近い量になる。さらに、スープまであわせると、その量は約2.8kg。もはや一般人の食べられる量を軽く凌いでいるといっても過言ではない。ここまで聞くと、躊躇してしまいそうなこの「ジャンボラーメン」だが、なんとチャレンジメニューとしてこの店に君臨しているのだ。

そのルールとは、20分以内に完食すれば、なんと無料で食べられるというもの。そして、店の壁には、所狭しとチャレンジャーたちの写真が貼ってあるのだ。

通常ラーメン1杯650円と「ジャンボラーメン」1杯1250円の比較

ここまで来たら、背中を向けて逃げるわけにもいかない。この日のために、朝から飲まず食わずの取材班、さっそくこのジャンボラーメンにチャレンジすることにした。

手際よく麺の湯きりをして、巨大などんぶりにその姿を見せ始めた「ジャンボラーメン」。やったろうじゃないか、という我々の戦意をあざ笑うかの如く、まるで宇宙戦艦ヤマトが硬直した超弩級戦艦なみの圧倒的な雄姿を見せたのだ。

思わずたじろぐ取材班。もしこれで、ラーメン自体がごく普通あるいは大したことのない味だった時点で試合終了は見えている。最初の関門は、量ではなく味にあるはずだ。

マスターの押すストップウォッチと同時に、レンゲでスープをすすってみる。するとどうだろうか! 見た目の色より上品で優しいトンコツ醤油スープ。思わず一息に飲み干したくなる。しかし、それではすぐに満腹感が襲ってくるに違いない。

ならば、中太でボリューミーなこの4玉分の麺から片付けてやるか! いさましくも食らいつくと、玉子を練り込んであるという特注麺は、それだけでほのかに味があるのだ。

「こ、これはうまい!」

ジャンボラーメン実食中!

思わず感嘆の声を上げつつ、一心不乱に食べだしたことは言うまでもない。しかし、そこは天下の「ジャンボラーメン」、いくらすすっても、その量は減っていくようには感じられない。マスターの口から「10分が過ぎましたよ」という言葉を聞いたときにも、まだ何とか半分程度しか食べられていないではないか。

しかも、あれだけ空腹の虫が泣き叫んでいたはずの胃袋が、ややお疲れ気味の信号を送ってくる。うむむ、このまま取材班は撃沈してしまうのか。

そこで、ふと席を立ちあがって体を揺すってみた。ほんとうに気休め程度なのだが、隙間が埋まって胃袋に空隙が出来そうな気がしたのだ。するとどうだろう!
あれだけ苦しがっていた胃袋が、再び息を吹き返して「カモーン!」と雄叫びをあげたではないか。

よし、いけるぞ! 取材班は再び夢中で麺をすする。そしてどんぶりのスープを飲み切って、得意げに「ご馳走様!」とマスターに勝利を告げたのだった。

ジャンボラーメン完食!

「残念でした、1分くらい時間を過ぎちゃいましたね(笑)」

勝負の世界、それはとても儚いのだ。制限時間を1秒でも過ぎてしまえば、たとえ感触をしたところで負けは負け。空のどんぶりに落とした割り箸の音だけが、その物悲しさを語っていたのだった。

この「ジャンボラーメン」、成功すれば無料なだけではなく、次回の来店時から使える永久割引の完食認定証を進呈される。これを持っていると500円毎に1000円割引、さらに餃子をサービスしてもらえる特典つき。無残にも敗れ去った場合には、罰金として2000円。

できるか不安な人のために、チャレンジする前の小手試し用として、制限時間なしで同じボリュームのラーメンが1250円で提供されているので、まずはこちらで腕試しといった方法もある。

普通のラーメンは1杯650円。これだけでもかなりボリュームがあって満足できることは間違いない。しかも、麺に味がついていて、そこらのラーメン屋など比ではないのだ。

大食い自慢もしくはラーメン好きのあなた。ぜひ、チャレンジャーとなって「ラーメンショップ堀切店」を完全制覇されたい。

そして、さらに自信のある大食いファイターには、ジャンボシリーズのセカンドステージでもある「ジャンボ油そば」(麺10玉(約3.2キロ)を30分以内で完食したら無料、失敗は 3000円)が待っている。今、綾瀬のジャンボシリーズが熱い!

「ジャンボ油そば」(麺10玉(約3.2キロ))

●information
ラーメンショップ 堀切店
住所 東京都葛飾区堀切7-32-4
営業時間:
[月~土]7:00~20:30
[祝日]昼 11:00~20:30
定休日:日曜日
公式ホームページ:http://mbsp.jp/tonkotsu/

※この記事は2013年12月19日に公開されたものです

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