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コーヒー、葉酸……実は「妊娠にNGな食生活」はどれ!?

妊娠・出産というと、まだ遠い先の話かもしれませんが、産む産まないに関係なく「産むのに必要なカラダ」について知っておいて損はないはず! “そのとき”が来たら、はたして自分は産めるカラダなの? そもそも、妊娠・出産ってどういうもの? 自覚症状がないまま進むカラダの異常って!? 知らないことだらけの「いつかそのとき」のために、ぜひ女子のみなさんに見ていただければと思います。

前回、3年後の自分は、「いまの自分の妊娠力(卵巣機能)には勝てない」という、ややキビシイお話がありました……。でも! 回復はしないまでも、生活習慣や日々のカラダの管理で、卵巣機能が落ちるスピードを遅らせることはできるみたい。そのためにどんなことをすればいいのか、産婦人科医の片桐由起子先生(東邦大学医学部准教授)に聞きます。

◆生活習慣
―「生活習慣を変えれば、産みやすいカラダになれますか?」(35歳)、「仕事が激務だから緩くしたり、ストレスのない環境に移れば産みやすいカラダに変われますか?」(31歳)

「妊娠でもっとも重要なのは、卵巣機能です。卵巣機能のよしあしは老化と密接に関係していて、卵巣機能がいまよりよくなることはありません。しかし、卵巣機能にダメージを与えるような生活習慣を改めれば、卵巣機能が低下するスピードはより緩やかになります」

◆食事
―「コーヒーって、カラダにいい? 悪い? 本当はどっちなの」(29歳)、「ウーロン茶はカラダにいいらしいけど、カラダを冷やすとも聞いた。どうでしょうか?」(28歳)

「カフェインと妊娠経過の関係をみると、コーヒーは1日に2杯であれば妊娠経過に影響を与えないという報告があります。コーヒーに限った話ではありませんが、極端に偏った食生活はカラダによくありません。改めるようにしましょう。

それと、冷たい飲み物をとると消化管により多くの血液を必要とするため、そのほかの臓器から血液を奪い去ります。したがって、卵巣の血の巡りも悪くなることが予想されます。しかし、『冷たい飲み物はすべてだめ!』ということではありません。何ごとも過度であってはよくないということです」

point 卵巣は、血の巡りがあまりよくない臓器!?

もともと卵巣には、子宮やほかの臓器と比べて大きな血管が走っていない。血をどんどん送り込むようにはできていないため、血の巡りはやや少ない。さらに、卵巣のすぐ脇には、足から流れる大きな静脈(外腸骨静脈)が流れているため、冷えた血液がここを流れていれば、卵巣はよりいっそう冷えて、血の循環が悪くなってしまう。

<卵巣まわりの血管は?>

―「忙しくてコンビニ食中心。妊娠力に影響しないか心配だけど……」(24歳)、「毎日お弁当を買って食べてるけど、産むカラダ環境を悪くしてないか不安」(27歳)、「食生活が乱れているし、かなり痩せ形なので、子どもができるか心配(26歳)」

「コンビニだからよくない、買ったお弁当がよくないという話ではありません。質問からは、どんなお弁当を食べているのかが具体的にはわかりませんが、一般的に言えるのは、糖質と脂質が多く、ビタミン、ミネラルは不足しがちな食生活に陥りがちということ。

みなさん、カロリーはよく気にされますが、栄養バランスの乱れを意識されることはありますか? 食事を買うときにはバランスに注意して、お弁当をひとつ買うよりも、お惣菜、スープ、おにぎり……と、バランスを見てバラバラに選ぶほうが賢い選択です」

 >(次ページ)お酒は妊娠期間中やめました。それでも、赤ちゃんに影響するの?

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