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お金が「貯まる財布」と「貯まらない財布」のちがいって?

花輪陽子

恋愛、転職、結婚、出産……、さまざまなライフイベントに、マネーの悩みはつきもの。なかなか人には相談しにくいお金とライフプランのお悩みを、編集部が読者に代わり、FP花輪陽子さんにガチンコ相談!

今回の相談者はムダ遣いがやめられないという、ひーさん(仮名・25歳)。月々の収支はマイナスにはなっていないものの、実家暮らしなのに貯蓄のペースがなかなか上がらないのが悩みの種だそう。実は財布を見ると、こうしたお金の悩みを解決するヒントが見つかるのだとか。さっそく、FP花輪陽子さんに見てもらいました。(取材・文/島影真奈美)
※ひーさん後編はこちら

衝動買いがやめられず、なかなかお金が貯まりません

ちょっとしたムダ遣いがやめられず、なかなか貯蓄が増えません。平日はあまり外食をしないし、とくに習いごともしていないし、“こだわり出費”というほどのこだわりもとくにないつもりなのですが……。実家暮らしだともっとスムーズにお金が貯まっても不思議ではないのに、遅々として貯蓄のペースが上がりません。ポイントカードを有効に活用する方法も知りたいです。(ひー/金融・証券/事務職/25歳)

【ひーさんprofile】実家暮らし。手取り年収250万円、手取り月収20万円。生活費として月3万円、実家に入れている。月々の貯蓄額は約1万円。貯金総額250~300万円。週に2~3回残業があり、帰宅は20時ぐらい。平日はあまり外食せず、家族が用意してくれた食事を食べることが多い。会社の飲み会は多くても月1回程度。帰りが遅くなるときはお総菜を買って帰ったり、デザートやお菓子を買って帰ったりすることもある。週末は土日どちらか1日は外出。友だちとショッピングをし、駅ビルや近くのカフェで食事をするというコースが多い。結婚後は専業主婦志望。いい人がいたら今すぐにでも結婚したい。

編集部 ムダ遣いがなかなかやめられないという、ひーさん。とくに目標額は設定していないけれど、現状の貯蓄額が月々1万円なので、もう少しハイペースでお金を貯めたいと思っているそうです。

花輪陽子(以下、花輪) ひとり暮らしなら手取り月収の10%、実家暮らしなら手取り月収の20~30%は貯蓄にまわしたいですね。ひーさんの場合、「結婚したら仕事を辞めたい」ということですから、なおさら、今のうちにしっかり貯めておく必要があります。

編集部 ひーさんとしては、とくに「これだけは絶対使いたい!」という“こだわり出費”もないし、贅沢もしていないそうなんです。こういう場合、どこから改善していけばいいのでしょうか。

花輪 そのヒントを探るために、まずはお財布の中身を見てみましょう。

編集部 これが、ひーさんのお財布の中身です。

・キャッシュカード 2枚
・クレジットカード 1枚
・免許証
・資格認定証
・診察券 8枚
・美容院の会員証
・ポイントカード(ドラッグストア、マッサージサロン、アパレルショップなど)
・引き落とし明細
・レシート
・名刺
・ギフト券(ハーゲンダッツ、スタバ)
・お守り
・マスコット

花輪 これまでたくさんお財布を診断してきましたが、実は、いちばん汚いのは働く20代~30代女性の財布なんです。どの財布にも、アパレルショップや化粧品関係、ドラッグストアのポイントカードが山ほど入っていました。実はこうしたカードを財布に入れておくと、無意識に「ポイントカードを持っている=お得に買い物できる」と考えてしまい、“消費”が誘発されてしまうことがあるんです。また、モノが多いと財布にいくら入っているかがパッと見てわからず、いくら使ったかが把握しにくくなります。普段あまり使わないカードは自宅で管理し、使うことが決まっている日だけ財布に入れて持ち歩くようにすれば、「今日はポイントカードを持っていないので、また今度にしよう」と、衝動買い防止にも役立ちますよ。

編集部 そうなのですね……! では、逆に、お金が貯まる人の財布の特徴は?

【次ページ】あなたの財布は、本来の役割を果たしているか

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