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おひとり女子は40歳まで家を買わない方がいい!? 賃貸or住宅購入のデメリット

家庭の土台となる住居。賃貸物件にするか住宅を購入するかは大きな分かれ目。今のうちから知っておきたい、賃貸と住宅購入の注意点とは? 中村先生に聞きました。

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賃貸と住宅購入、それぞれのメリット・デメリット

 

・賃貸のメリット・デメリット

 

夫婦2人なら2DK、子どもが生まれたら3LDK、子どもが独立したらまた2DK……というように、ライフスタイルに合わせて住居を変えることができます。一昔前は「ライフスタイルによって買い換えていく」ということができましたが、今は物件を簡単に売ることができず、買ったときより安く売らなくてはいけない場合も多いです。

 

デメリットは、家賃を払い続けなければいけないこと。退職後も家賃を払い続けるのは、楽ではありません。退職までにお金を貯めておき、現金で住まいを買うという方法や親から譲り受けた住まいをリフォームして住む手もあります。

 

・住宅購入のメリット・デメリット

 

住む地域と住宅ローンの額が早くから決まることになるので、その後のライフプランが立てやすいでしょう。子どもが引越しによって転校する…ということもなくてすみます。また、早いうちから定住の安心感を持てることもメリットのひとつ。人生を通しての住宅費も賃貸よりお得な可能性が高いです。

 

デメリットは、早すぎる住宅購入で、家がライフスタイルに合わなくなるリスクがあること。景気が良かったころは買い換えも容易でしたが、現在は買ったときより高い値段で売れる場合は少ないです。無理な資金計画でローンを借りすぎると、その後の生活がずっと苦しくなってしまいます。

 

■賃貸・住宅購入、それぞれで気をつけたいこと

 

・賃貸の注意点

 

結婚してお金に余裕が出てくると、つい高い家賃の家を選んでしまいがちですが、家賃は、年額=年収の25%程度で考えましょう。住まいにお金をかけすぎると貯金できません。

 

・住宅購入の注意点

 

住宅購入金額は、年収の5倍まで、住宅ローンは年収の4倍まで。自己資金は、年収の1.3~1.5で考えて。夫婦2人で年収800万円なら購入金額は4000万円、住宅ローンは、3200万円まで、自己資金は1030万円以上必要です。このぐらいでも月々に支払う額は手取りの25%程度になります。金融機関は年収の5倍、6倍と貸してくれることもあるので注意しましょう。

 

 ■結局、賃貸と住宅購入、どちらがいいの?

 

・シングルの場合

住宅購入はおすすめしません。シングルはライフプランが変わりやすいため、可能性を狭めないためにも自由が効く賃貸の方が良いでしょう。どうしても買いたい場合、40歳以降、キャリアを積んで、頭金も十分貯まってから、をおすすめします。ただし、ひとり用の新築マンションは危険。売りづらいし割高だからです。ファミリーでも住める、程度のよい中古物件を狙うといいでしょう。

 

・カップルの場合

賃貸と住宅購入、金銭面でどちらが得をする……ということは一概に言い切れません。これは、お金の損得だけで賃貸か住宅購入かを決めると失敗しやすいということでもあります。理想とするライフプランを決めた上で、自分にとって暮らしやすいのは賃貸なのか住宅購入なのかを考えましょう。いずれにしても、結婚してすぐに買うのではなく、家族構成が固まってから(結婚後5〜10年)買うことをお勧めします。

 

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■監修 中村芳子さん

ファイナンシャル・プランナー。日本の女性ファイナンシャル・プランナー第1号。現アルファアンドアソシエイツ代表。著書に「女性が28歳までに知っておきたいお金の貯め方」、「結婚したら、やっておくべきお金のこと」など著書多数。
http://www.al-pha.com/fp/
http://www.mizuhobank.co.jp/ouchi/index.html

 

※この記事は2013年08月23日に公開されたものです

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