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糖質オフダイエットの基本とは?

関由佳

新年を迎え気持ちも新たになった今こそ、ライフスタイルを見直して“やせ体質”を手に入れる絶好のタイミング! そこでダイエット外来の内科医として活躍する関由佳さんに、働く女子が楽に続けられる「ゆるゆる糖質オフダイエット」について教えてもらいました。

「ゆるゆる糖質オフダイエット」って?

「糖質オフダイエット」とは、穀物やイモ類などの糖質を制限し、その分肉や魚、大豆といったタンパク質や野菜をたっぷり取るダイエット方法。しかし、関さんが提唱する「ゆるゆる糖質オフダイエット」は、アメリカで生まれた“ゾーン・ダイエット”という方法がベースで、100%糖質をカットするというわけではないそう。

関由佳さん

「ゾーン・ダイエットは栄養素の計算や知識が必要だし、糖質オフダイエットは糖質制限がある。昼は同僚とランチをし、夜は女子会を楽しむ私たち世代の女性には、どちらも現実的ではないと感じていました。そこで、難しい知識を必要とせず、糖質も制限しすぎないダイエット法のほうが、簡単で続けやすく、最終的には効果的なのではと考えたんです」(関さん)

そこで生まれたのが、「ゆるゆる糖質オフダイエット」。このダイエットでは、手を使って食べる量を決め、間食もOK。面倒なカロリー計算も必要なく、ダイエットにありがちな厳しいルールがないので、働く女子でも挑戦しやすそう! それでは早速、そのダイエット方法について学んでみましょう。

※この記事で紹介する内容は、ご自身の責任でご利用ください。体調に異変を感じた方、健康上不安のある方や治療中の方などは、医師にご相談ください。

columnゆるゆる糖質オフダイエットを1カ月実践! -Aさんの場合-

31歳女性:体重-1.7kg、体脂肪量-4.2kg、筋肉量+1.4kg
ダイエット前は、うどんやラーメンなど炭水化物に偏った食事が多く、野菜もあまり食べていませんでしたが、ダイエット開始後は外食でも炭水化物メインではなくタンパク質メインのものを選ぶようになりました。しっかり食べるので、空腹感を感じずやせることができたと思います。食べたいものも工夫して食べればOKなので、やりやすかったです。

糖質を控えると、どうしてやせるの?

まずはじめに、糖質について少しお勉強。通常、人は食事をすると糖質の働きにより血糖値が上昇します。すると、「インシュリン」というホルモンが分泌され、糖質をエネルギーとして使い、血糖値を下げようとします。

「インシュリンは、別名“肥満ホルモン”と呼ばれ、取りすぎてしまった糖質を脂肪として蓄えてしまうという、もうひとつの働きがあります。でも逆に、糖質を控えて血糖値の上昇を抑える(=インシュリンの過剰分泌を防ぐ)ようにすればやせる、と言い換えることもできるんです」(関さん)

なるほど、やせる理論については理解できました。ではここで、以下のグラフを見てみましょう。このグラフは、1日における食後の血糖値の変動を表したものです。

朝食を抜き、昼食と夕食を食べたパターン [図1]朝食を抜き、昼食と夕食を食べたパターン
朝昼夕の3食きちんと食べたパターン [図2]朝昼夕の3食きちんと食べたパターン
昼食と夕食の間に間食をしたパターン [図3]昼食と夕食の間に間食をしたパターン

こうしてみると、[図3]の波が一番穏やかなことがわかります。

「先ほどの糖質の話から、ゆるゆる糖質オフダイエットでは、この[図3]のように、血糖値の変動をゆるやかにすることを目指します。そのために必要なのが、間食を取り入れる食事スタイルなんです」(関さん)

間食というと逆に太ってしまいそうなイメージがありますが……? その秘密は次のページで!

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