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2021年01月09日 14:14 更新

【医師監修】子供のイヤイヤ期対策におすすめの絵本5冊

イヤイヤ期の接し方で困っていませんか? 親も子供もつらい2歳頃のイヤイヤ期は、接し方次第で楽になります。実はこの時期の読み聞かせにぴったりの絵本があります。読み聞かせ方とともに、おすすめの絵本を5冊ご紹介します。

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絵本はイヤイヤ期を乗り切る絶好のアイテム!

イヤイヤ期対策に絵本を読む子供
Lazy dummy

※画像はイメージです

子供が自己主張を始める2歳前後。あれはイヤ! これはイヤ! と、とにかくママ・パパを困らせる「イヤイヤ期」が始まります。2歳児頃から始まるイヤイヤ期は成長の過程で、自我が発達するうえで大事なものとは良く聞きますが、お世話する側からしたら本当に大変で頭を抱えてしまいます。

そんな「イヤイヤ期」が絵本で乗り越えられるならちょっと試してみたいですよね。子供も大人も楽しくイヤイヤ期を乗り越えられるために絵本がどんな効果を生むのか、読み聞かせのコツ、おすすめの絵本なども合わせてご紹介します! 

2歳前後の「イヤイヤ期」とは

2歳前後からはじまる、魔の2歳児とも呼ばれる時期が「イヤイヤ期」と言われています。これは子供の心の成長時期で、2~4歳頃に見られる第一次反抗期のことです。それまでは何でも受け身でやってもらうのが当たり前だった子供に、自分で何かをやりたい! という自我が芽生えます。

でもすぐには上手くいきませんよね。2歳頃の子供は少しお話も出来るけど自分の気持ちをうまく伝えることは出来ないし、やりたい気持ちはあるけどうまく出来ない。

そんな葛藤が子供の中にあります。さらに、イヤイヤ言っているうちに自分でもどうしたらいいかわからなくなって何を言われても「イヤ!」と言い出すのも、この時期の特徴です。

接し方はどうしたらいいの?

「イヤイヤ期」に子供はどこまでわがままを言ってもいいのか、ここまでしたら叱られるのかといった加減も学びます。周りの大人は大変ですが、毅然とした態度でどうしても駄目なことは「ダメ」と教えましょう。子供の「イヤイヤ」にすべて付き合うこともありません。

少し理由を聞いてあげて、出来ることはやらせましょう。無理なことは一度気持ちを受け止めた後に代替案を出してあげると子供も落ち着いてきます。それでもダメな場合は本人が気持ちを落ち着けるまで少し離れておくことも大事です。

いつも一筋縄にはいかないのがイヤイヤ期。あれこれ対策をして悩んでいるうちに気づけばその時期は過ぎていきます。イヤイヤ期の接し方に悩んでいるママ・パパは子供と真剣に向き合っている証拠。自信を持ってくださいね! 

絵本の読み聞かせも一つの方法

子供は自分がなぜイライラしてしまうのか分かっていません。自分を客観的に見ることはこの時期の子供には難しいでしょう。

自分を客観的に見る方法の一つとして絵本の読み聞かせを紹介します。イヤイヤ期を題材とした絵本を読み聞かせてみましょう。すると子供は、絵本の登場人物と自分を重ねて合わせて、自分のしていることに気づくかもしれません。

イヤイヤ言ってしまったことでママやパパたちが困っている。良いことは何もない。そんなことを学びます。さらにどうすれば褒められるのかを学ぶことも出来ます。絵本は、そんな自分を振り返らせ、どうすればいいかを教えてくれる役割を果たします。

しかし、「イヤイヤ期」だからといつもイヤイヤ期を題材とした絵本ばかりでは子供もバツが悪くなり、絵本嫌いになりかねません。ほどほどに他のテーマの絵本を織り交ぜながら読んであげると良いでしょう。

接し方で悩むママ・パパにも気づきがあるかも!

絵本を読むというのは、イヤイヤ期の子供だけでなく、イヤイヤ期の子供に手を焼くママたちにも効果があります。子供が登場する絵本を読んで「あぁ~、まさにうちの子」と思ったり、「そうそう、あるある」なんて思ったりと共感することでストレスが軽くなるのです。

「イヤイヤ期」にはつい子供にイライラして叱りつけてしまいがちですが、絵本を読んでちょっと心を落ち着かせるだけでも気持ちが楽になりますよ。

読書は創造力を育む!

絵本を読むことは本を読むことにつながり、文章を理解することにもつながります。また、読書をすることで、創造力や言語能力が養われます。

読む本はどんなものでも良いのですが、本人が興味のあるもの、好奇心を掻き立てるようなものの方が集中して読みます。興味のあるものは一生懸命覚えようとします。

さらに、活字に慣れるという効果もあります。活字を読んで理解するだけでも苦手な人には一苦労ですが、読書をすることで活字にも慣れているので苦になりません。

保育士さんに学ぶ! 絵本の読み聞かせ方

子供に絵本を読み聞かせるとき、皆さんはどのようにしていますか? 横に並んで読んだり、正面に座ったりと様々ですが、お膝に抱っこが多いのではないでしょうか? 

お膝抱っこは親子のスキンシップがとれますよね。兄弟姉妹、一緒に読み聞かせる場合は、正面に座り幼稚園の先生のように読み聞かせてもOKです。

ベテランの保育士さんの読み聞かせ方を観察してみると、一方的な読み方をしていないことに気づくことと思います。子供一人一人の表情を見ながら声色を変えたり、あまり興味がなさそうな子供にはわざと近くに顔を寄せたり、子供の注意をひくような読み聞かせ方をしている保育士さんが少なくありません。同じ絵本でも読み方次第で違う印象になるので、色々工夫してみましょう。

絵本を読む時のポイント

<絵本に興味を持ってもらいたい時>
なるべく感情をこめて大げさに読みましょう。楽しい時は明るい声で、悲しい時は悲しい声でゆっくり読んだり、早口で読んだり抑揚をつけましょう。子供は集中して絵本を見ることが出来ます。

<想像しながら聞いてもらいたい時>
大げさな抑揚をつけた読み方も楽しいけれど、想像力をつけたいという場合はなるべく抑揚を押さえ淡々と読んでいくことがポイントです。大人の読み方に左右されず、自分の想像力だけで物語を聞くことが出来るのです。ただ、あまりにも抑揚をつけず平坦に読んでしまっては内容も分かりませんので、内容を伝える程度の読み方で読むようにしましょう。

イヤイヤ期の接し方が楽になる5冊の絵本

イヤイヤ期の接し方が分からず、ちょっとつらい時にお勧めの絵本をご紹介します。どの人気絵本もおすすめの内容、絵になっています。絵本を読むことでママの気持ちも落ち着かせる効果があります。イライラしている時こそ気持ちを落ち着かせて絵本を読んでみませんか?

いるよね~! こんなこ(たかいよしかず作・絵)

いるよね~! こんな こ
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(2018/6/14 時点)

イヤイヤ期の接し方がラクになる話題の絵本です。普通に前から読むと「イヤイヤ! ブブタ」が登場し、裏表紙から読むと「すごいね~! ブブタ」が登場します。どちらから読んでも真ん中の素敵なページにつながる仕掛け。

どんなにイヤイヤ言っても、大好きだよと言う気持ちも伝えられる素敵な絵本です。「イヤイヤ! ブブタ」だけでなく、たくさん褒められちゃう「すごいね~! ブブタ」も出てくるので、こうしたらみんなが喜んで褒められるんだということも一緒に分かるのもおすすめポイントです。

おばけのやだもん(ひらのゆきこ)

おばけのやだもん
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(2018/6/14 時点)

だだっこがだいすきな「おばけのやだもん」。やだやだ言っている子供くっついておばけにしちゃいます。やだやだ言っているとおばけのやだもんがくっついちゃうよ~! なんて軽い脅しが入った絵本です。

とってもかわいい絵が印象的ですが、「イヤイヤ期」の子供にとってはちょっとドキッとしてしまう内容ですね。イヤイヤが始まったら「やだもんがくっついた!」なんて言うと子供もママもちょっと気持ちが明るくなりますよ。

いやだいやだ(せなけいこ作・絵)

いやだいやだ
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(2018/6/14 時点)

せなけいこさんの代表作「いやだいやだ」です。イヤイヤ言っているルルちゃんにおかあさんもおやつもおひさまもみんなイヤだと言います。最後は「どうするの?」で終わり、どうしたらいいのかは自分で考えましょうという絵本です。

中には不安になってしまう子もいるでしょう。少し大きい子は自分で考えられるかもしれませんが、小さい子に読み聞かせる場合はフォローをしてあげるといいですね。

なっちゃうかもよ(斉藤多加子)

なっちゃうかもよ
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(2018/6/14 時点)

2歳頃に迎える「イヤイヤ期」はやってほしくない癖が出てくるころでもあります。ダメって言っても言うこと聞いてくれない! なんて時はこの本がおすすめです。

はなくそをほじっていると……鼻の穴が大きくなっちゃうかもよ! 鼻の穴の大きくなった子供の、クレイ粘土で作った衝撃的なビジュアルで、読み手も聞き手も大笑いしてしまう絵本です。

そんなはずないよ~! なんて言いながらちょっと心配してしまう……そんなお年頃の「イヤイヤ期」にはぴったりです。読み聞かせるときはあくまで楽しく、脅しのようにならないことがポイントです。

こわくないこわくない(内田麟太郎・文 大島妙子・絵)

こわくない こわくない
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(2018/6/14 時点)

なんでも反対のことを言うまさに反抗期のまーくん。お風呂に入って「あったかいねぇ」と言っても「あったかくない」、「ねんねしよ」「ねんねしない」まさに「イヤイヤ期」真っ只中です。

夢の中で出てきたおばけにも「こわくないこわくない」と反対のことを言い続けます。するとおばけは……。

最後に強がるまーくんもとってもかわいくて抱きしめたくなっちゃいます。イヤイヤ期の子供にはもちろん、イヤイヤ期を過ぎた子供にも楽しめる絵本です。

まとめ

「絵本は心の栄養」と言われることがありますが、本当にその通りかもしれません。絵本という小さな1冊が、小さな自分だけの世界から大きな空想の世界へ導いてくれるのです。聞き手の子供だけでなく、読み手の気持ちも穏やかにしてくれる絵本をぜひ毎日の子育てに取り入れてください。

いつも子供が興味を持って聞くとは限りませんが、自分が楽しむ気持ちで読み聞かせましょう。BGMのように声が届く程度でもOK。親が楽しんでいるものは、子供も自然に興味を示します。

絵本を読むことでママ・パパも子供も心が軽くなって、イライラした気持ちがちょっとでもなくなれば大成功! イライラぐずぐずの「イヤイヤ期」に効果的な絵本をぜひお試しください。

※表示価格は、時期やサイトによって異なる場合がございます。詳細はリンク先のサイトでご確認くださいませ。

※この記事は 医療校閲・医師の再監修を経た上で、マイナビ子育て編集部が加筆・修正し掲載しました(2020.03.03)

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