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2021年01月28日 10:37 更新

外出先での離乳食|持ち出しOKレシピや外出時の注意点【管理栄養士監修】

離乳食を食べている時期の赤ちゃんを連れて外出するとき、出先での食事をどうするかがちょっと心配ですよね。今回は外出の際の離乳食について「外出先での選択肢」「外出時のおすすめ離乳食レシピ」などを母子栄養協会の川口由美子先生にお聞きしました。

外出するときの離乳食、どうする? 主な5つの選択肢

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外出の予定が赤ちゃんの食事の時間と重なる場合、みなさんはどうしていますか?

以前は授乳だけで済んでいた赤ちゃんも、離乳食が始まると食事の準備が必要になります。外出の際の離乳食の主な選択肢には以下のようなものがあります。

1 お弁当を持参
2 ベビーフードを持参
3 飲食店で食事
4 軽食で済ませる
5 授乳のみで済ませる

選択肢1 離乳食のお弁当を持っていく

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まず考えられるのが、いつも自宅で食べている離乳食を容器に入れ、持ち出す方法。食べ慣れた手作りのメニューを食べさせられるという面ではいいですね。

「お弁当持参で外出」ポイントは?

離乳食のお弁当だと、保存状態やどう持っていけばいいかなどに悩む保護者の方もいるでしょう。
食中毒予防の基本は菌を「つけない・増やさない・やっつける」です。離乳食のお弁当の場合でも、これが当てはまります。

「家を出てからしばらく食事の時間が取れない」「レンジが使えるかわからない」などの場合は、お弁当以外の選択肢を考えるといいでしょう。

保温ジャーは?

保温できる容器で持ち出すという方法もありますが、入れる食べ物の量や温度などによっては腐敗のリスクがあります。説明書をよく読んで正しい使い方を確認しましょうね。

選択肢2 ベビーフードを持っていく

お弁当は保冷などに気をつけなければいけませんが、その点、常温保存可能な市販のベビーフードは便利でしょう。

「ベビーフード持参で外出」ポイントは?

「外出の時に初めて市販のベビーフードを食べさせてみたら、慣れない味だったためか全く食べてくれなかった」というケースもあるようなので、自宅で何度か試してみるといいかもしれませんね。開封前ならば保存もききますので、急な外出でも慌てないようにストックしておくのも手です。

温めなくてもいける?

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ベビーフードのレトルトパウチ製品、瓶やカップに入った製品などは、食べる前に加熱しなくても開けてそのまま食べることができますよ。冬の寒い時期であれば、茶碗などに入れたお湯に開封前のベビーフードを入れても、ほんのり温められます。

選択肢3 飲食店のものを食べさせる

飲食店で大人が食事をする場合、そこで赤ちゃんの食事まで済ませる方法もあるでしょう。離乳食が持ち込み可のお店もありますが、ただでさえ荷物が多くなりがちな赤ちゃん連れの外出。自宅での準備が必要なく、何も持っていかなくていいのであれば楽ちんですよね。

「飲食店で食事」ポイントは?

赤ちゃんの食事を飲食店で調達する方法としては、以下があります。

ペースト状にしなければならない離乳食の初期のうちは、大人メニューからの取り分けは難しいかもしれませんが、7ヶ月ごろになったら、やわらかく煮たニンジンなどを湯に漬けて塩抜きし、スプーンなどで潰してからあげてもいいでしょう。お醤油をかける前のお豆腐も食べられますね。
後期以降も塩分に気をつけ、赤ちゃんに食べさせるときは「味の濃さは大人の半分」と覚えておいてくださいね。例えば、スープと同じ量のお湯を注げば “半分の味の濃さ” になります。

気をつける料理は?

生物や加熱が不十分な料理をあげないのはもちろんのこと、1歳になるまでは調理の際にハチミツが使われていないことを確認しましょう。ハチミツは乳児ボツリヌス症を引き起こすリスクがあり、加熱調理では回避できません。注意しましょう。
また、まだ食べさせたことがないものは、アレルギー反応を起こす可能性があるので、外出時には避けておいたほうがいいでしょう。

選択肢4 軽食を食べさせる

お弁当の準備や保存は大変だし、ベビーフードのストックもなく、赤ちゃん連れで入れる飲食店もなさそう……。そんなときは、器などを置くテーブルがなくてもベビーカーに乗せたまま手軽に食べられる軽食がおすすめです。

「軽食を食べさせる」ポイントは?

その月齢で食べられそうなバナナやビスケット、おにぎり、パンなどをとりあえずあげても問題ありません。

軽食だと栄養が心配?

パンだけ、ビスケットだけと言うと「栄養バランスが偏るのでは?」と心配になる人もいるでしょう。栄養を考えることは大事なことですが、毎回1食ごとに完璧な栄養バランスを考えることは難しいものです。1日とか3日単位のトータルで栄養バランスが取れていれば大丈夫。毎食軽食だけというのは問題ですが、外出中の1食は簡単に済ませ「帰ったらタンパク質やお野菜を多めにあげよう」とすればそれでOKですよ。

選択肢5 授乳のみで済ませる

外出しなければいけない時間帯がいつもの離乳食タイムだったら、ひとまず外にいる間は母乳や育児用ミルクを飲ませることで済ませるという方法もあります。

「外出中は授乳のみ」ポイントは?

1回食、2回食の時期は、離乳食の時間をずらして授乳のみで済ませ、帰ってきてから食事にしてもいいでしょう。でも、3回食になったら授乳のみで済ませず、軽食など上で紹介したような方法で、なるべく食べられるようにしたらいいと思います。

何日か離乳食をお休みしてもいい?

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外出が1日で済まず泊りがけの場合、外出している間ずっと離乳食をお休みしていてもいいのか気になるところです。
特に離乳中期(7〜8ヶ月)以降は離乳食を続けられるといいですね。離乳期は“食事に慣れる”ことも大事な目的です。「おかゆが用意できない」という場合は、ご飯をお湯につけておくだけでやわらかくなります。できる範囲で続けられるようにしてみてください。

外出時の離乳食、オススメ“おやき”レシピ

最後に、外出の際の持ち出し離乳食としておすすめの “おやき” レシピをご紹介します。ラップに包めば、特別な容器も不要で食べた後の片付けも楽ですよ。

チーズが香る じゃがおやき(離乳後期〜)

手づかみ食べしやすいじゃがいものおやき! 茹でたじゃがいもをつぶして、カッテーチチーズと混ぜ、フライパンで焼くだけです。

詳しいレシピはこちら↓

もやしとシラスのチヂミ風おやき(離乳後期〜)

レンチンもやしをきざんで、しらす・小麦粉・マヨネーズ・お湯と混ぜ合わせ、ごま油で両面焼けばできあがり!

詳しいレシピはこちら↓

長芋とかぼちゃのお焼き(離乳後期〜)

すりおろした長芋としらす、かぼちゃ、片栗粉を混ぜて焼く一品。かぼちゃの黄色が赤ちゃんの視線を釘付け!?

詳しいレシピはこちら↓

まとめ

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赤ちゃん連れの外出は食事以外にも気を使うことが多いでしょう。自分たちに合った方法を選んで、なるべく負担なく安心してお出かけくださいね。

(文:マイナビ子育て編集部/監修:川口由美子 先生)

※画像はイメージです

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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