共働き夫婦 共働き夫婦
2020年12月24日 17:00 更新

共働き夫婦の1日スケジュール パルシステム 吉田恵さんの場合(後編)

共働き夫婦にとって仕事と家事・育児の両立は悩みの種。朝起きてから寝るまで分刻みのスケジュールで息つく暇もないのでは? そこで、夫婦の家事分担や子育ての工夫など、忙しい毎日を乗り切るコツを実践しているママに、お話を聞きました。

働くママの退勤後はタスクだらけ! 怒涛のスケジュールとは?

子どもを育てながら共働きをしている夫婦にとって、朝起きてから夜寝るまで、毎日が分刻みのスケジュールという人も多いでしょう。「ほかの夫婦は、忙しい毎日をどう過ごしているの?」「パパとママの役割分担が知りたい」という疑問にお応えすべく、いろいろなお仕事で活躍するママたちにインタビュー。パパとママの一日のタイムスケジュールについて、伺う企画です。
第1回目に登場してくれたのは、パルシステム生活協同組合連合会の吉田恵さん。

前編では、朝と勤務中のタイムスケジュールをご紹介しました。今回の後編では、子どもたちと過ごす夜の家事・育児の工夫を伺いました。

取材にご協力いただいた方

パルシステム生活協同組合連合会 商品開発本部 産直部 産直開発課 吉田恵さん(32歳)

食材などの宅配サービスを展開している生協の宅配、パルシステム。このパルシステムに勤める吉田さんは、保育園に通う6歳と3歳になる男の子2人のママ。旦那さんはコンサル業の企画という忙しい職業柄、帰宅は夜遅め。

仕事は、お肉などの畜産商品を担当し、新商品の開発やカタログのチェック・校正業務などを行う。また、小さい子どもを持つママ向け商品の企画・開発や、親子向け情報チラシ『わたしの親子くらし』の制作も手がける。

夜のタイムスケジュール

会社を出たあとの「小さなご褒美」で、忙しい夜もがんばれる

──取材前に、吉田さんからスケジュールを先にいただいて、まず「?」と思ったのが、退勤後すぐにある「10分休憩」の時間。これは具体的には?

吉田さん:会社を定時で上がれた日は、駅から保育園までの間にあるコンビニのイートインで、カフェラテを飲みます。150円でホッとできるので。10分間はスマホも見ずに、ただただカフェラテを飲みながらぼーっとして、気持ちをリセットしています。週に1、2回ですが、この時間があるから毎日がんばれるんですよ。
──「絶対に定時までに仕事を終わらせよう!」という気持ちになって、仕事もがんばれそうですね! その後、18時30分に帰宅してすぐ夕食作りですが、「夕飯前にお腹が減った子どもが騒ぎ出す」っていうのは、働くママあるあるですよね(笑)。

吉田さん:そうなんですよ~。3歳の次男は、手洗いとうがいをするなりダイニングテーブルに座り、ご飯はまだかまだかと待ち構えています。料理をしている間、チーズやミニトマトを食べさせていますが、男の子2人はとにかく待っていられない。だから、夕食の準備は10分くらいでササっと用意できるものにしています。

──具体的には?

吉田さん:ご飯は朝セットして、帰ってきたら炊き上がるようにしておき、汁物は何日か持つように大量に作っておいたものを温めるだけ。おかずは、夫の夕飯用に前日作っておいたものを温め直して食べています。

前日に揚げた魚のフライなどは、トースターで温めるとまたカリッとしておいしく食べられますし、ピーマンの肉詰めなんかも、パルシステムの焼くだけで完成する冷凍品を使っています。副菜には、ごぼうサラダやポテトサラダなど、1品あると便利なお惣菜もよく注文していますね。

──帰ってから夕飯を作るのではなく、前日の料理や作り置きを温めるだけにしたり、市販品に頼ったりしているんですね。


吉田さん:ただ、次男は目玉焼きを乗せたご飯が大好きなので、おかずが足りないときなどには、「それでいっか~」なんていう日もあります(笑)。

──メリハリがあっていいですね! 前日にメインを準備しつつ、汁物は何日か同じメニューが続いたり、手を抜くところは抜いたり。きっと、この記事を見た妊婦の方や新米ママさんたちも、「いつでも完璧な夕飯じゃなくても大丈夫なんだ」、と安心したんじゃないかと思います。

夕飯は、キッチンに立ったまま食べることも

──タイムスケジュールを見ると、吉田さんは夕飯のあとにまた料理をされていますね。

吉田さん:はい。子どもたちの夕飯を済ませたあと、22時過ぎに帰宅する夫の夕飯を準備します。夫の夕飯のおかずが、私と子どもたちの翌日の夕飯になるので、作り置きもかねています。これは毎晩のルーティンですね。

私が夕飯を子どもたちと一緒に座って食べる時間は、15分くらい。行儀が悪いですが、作りながらできたてをホイホイと口に入れているような感じで、キッチンに立ったまま済ませることもあります(笑)。 帰宅後にゆっくりお酒を飲みながら夕飯を食べている夫を見ると、「私は急いで食べているのに!!」と言いたくなることもありますが、食器を洗うのは夫の担当なので、そこはお互い様ですね。

──食器洗いは旦那さんがされているんですね。

吉田さん:はい。夫とは家事の分担について何度も話し合ってきて、今では夜に食器洗いをしてくれています。私と子どもたちが使った夕飯の食器類がシンクに山盛りになっているので、自分の夕飯を終えると夫がすべての食器を食洗器に入れてスイッチを入れてくれます。食洗器は、乾燥機付きの洗濯機と並んで本当に買ってよかった家電のひとつですね。

ちなみに週末は、夫がお昼と夜のご飯作りも担当してくれているので助かっています。角煮とか、ルーローハンとか、子どもたちにも好評なんですよ。

──ルーローハン! すごいですね! パパだけでなく、ママでも「作ったことがある」という人、私の周囲では聞いたことがありません(笑)

吉田さん:そうなんです。料理は好きみたいで。それから、週末は長男がサッカーをやっているので、その送迎も夫の役目。その間私は、家中の物を片づけて、ブラーバで床を水拭きしています。最新家電は、我が家の家事を助けてくれる家族の一員。頼りになります。

寝かし付けが終わったら、『桃鉄』と『鬼滅の刃』タイム

──お風呂の後は洗濯、寝かしつけと続きますが。

吉田さん:お風呂は子どもたちと入るんですが、ちっともリラックスできる時間ではありません(笑)。お風呂を出たあとは洗濯ですが、シワになるシャツ類は取り出して、そのまま乾燥までしておきます。乾燥機はもう手放せないですね、干す手間がなくなって、本当に楽になりました。

──料理、洗濯の話が出ましたが、平日に掃除はしているんですか?

吉田さん:平日は、無印良品のほうきを使って簡単に掃き掃除をしています。掃除機をかけると「ママ、音がうるさくてテレビが聞こえない!」って子どもたちからクレームが来るので(笑)。

──それにしても、タスクが多い! お子さんたちを寝かしつけるころには、くたくたですね。

吉田さん:21時半には子どもたちを寝かしつけますが、絵本を読んでいるうちに長男と次男のケンカがはじまることもしょっちゅうで……。22時を過ぎて、また寝かしつけのやり直しということもしばしば。この時点で私が力尽きていることもあり、そのまま一緒に寝てしまうこともありますね。

──寝かし付けが成功した夜の過ごし方は?

吉田さん:23時ごろから、Nintendo Switchで大好きな『桃鉄(桃太郎電鉄)』を夫婦でしたり、最近ハマっている『鬼滅の刃』を読んだりしています。そのほかに、子育て関連やマーケティング関連のWebサイトを見たり、テレビ東京の経済ニュース番組『WBS』を見たりして、仕事のインプットをすることも。

週末の夜は、夫と飲むのが息抜きになっていますね。

子育てに役立つ便利なアプリを活用中!

──平日のスケジュールを伺ってきましたが、ここからは子育てで取り入れている便利な商品やサービスを教えていただけますか? 子育てするママにとって、便利なアプリを使っていると伺ったのですが……。

吉田さん:休日の夜に、次男が振り回していたおもちゃが長男の目に当たり、「目が開かない」と長男が言い出したことがあって……。そのときにはじめて『ファストドクター』を利用しました。ファストドクターとは、夜間や休日でも診察依頼ができるアプリで、写真を送って症状を説明すると、白衣を着たドクターが往診に来てくれました。薬も処方してくれて、救急病院に行くより安く済み、便利なサービスだと感じましたね。

それから、長男に高熱が出て震えはじめたことがあって、そのときもファストドクターを利用しました。息子は脱水症状を起こしていたようで、往診に来てくれたドクターが水分を摂らせて応急処置をしてくれました。夫も帰宅していなかったので不安だったのですが、とても心強かったですね。
──まだ使ったことはないのですが、『ファストドクター』はいざというときに頼りになりそうだなと思って、私もブックマークしています! 吉田さんの場合はお子さんが2人いらっしゃるから、どちらかを置いて救急病院に行くことって難しい。そんな同じような環境のママにとっても、心強い味方になってくれそうですね。そのほかにも、便利なアプリって使ってらっしゃいますか?

吉田さん:私たち夫婦と両家の親とで、子どもの写真を共有できる『ウェルノート』というアプリを使っています。写真だけじゃなく、身長・体重も入力できるので、子どもの成長記録としても使っていますね。お互いの両親は近所に住んでいるのですが、働いていて忙しいので、そう頻繁には会えないんです。子どもたちの顔をしょっちゅう見せに行けない場合、こういう写真共有ツールは本当に便利ですよ。

──ご両親もデジタルに慣れていらっしゃるんですね! 『ファストドクター』も『ウェルノート』も、特にこんなコロナ禍には、役に立つツールだと感じました。

今回は、ご家庭のことを根掘り葉掘り伺ってしまいましたが、快く回答してさってありがとうございました!

まとめ

便利家電を取り入たり、アイロン掛けを手放したり、料理をルーティン化したりすることで、家事を効率よくこなしていた吉田さん。さらに、夫婦でしっかり向き合って話し合いを重ね、連絡帳の記入や食器洗い、習い事の送迎などは夫に任せるなど、しっかり役割を分担。さまざまな工夫で、ホッとひと息つく自分だけの時間を作り出していました。

目まぐるしい子育てですが、振り返ればかけがえのない時間。吉田さんのタイムスケジュールを参考に、便利なサービスや家電に頼りながら、楽しく乗り切っていきたいですね。

(取材・文:柳原真紀、撮影:佐藤登志雄、イラスト:まちこ @achiachiachico
  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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