もっと早く見直せばよかった! 掃除がぐっとラクになる「お掃除グッズ収納」
お掃除をしようと思ったとき、掃除道具を取り出すのが面倒だったり、買ったはずのお掃除グッズが見当たらず意気消沈したりしたことはありませんか? お掃除を面倒にするのは、掃除道具の取り出しにくさ。最低限のお掃除グッズと取り出ししやすい収納方法で、サッと掃除道具が手に取れて、使用後も簡単にしまえる収納を作りましょう。
必要なお掃除用品は意外と少ない!?
こんにちは、(株)おうちデトックス 整理収納アドバイザーの成島りさです。
みなさんは、洗剤やお掃除グッズをどのくらいお持ちですか?
100円ショップや、ホームセンターで売っている便利グッズを見つけるとついつい買ってしまい、お掃除用品が溢れていませんか?
洗剤やお掃除グッズのストックが多いと、いざ掃除をしようと思ったときに探し出すのが大変ですよね。きれいなお家にしようと思って掃除グッズを購入したはずだったのに、お掃除用品が収納空間を占領し、逆に掃除しにくくなっている状況をたくさん見てきました。
実は、お掃除をするときに必要なグッズはそんなに多くありません。
洗剤やお掃除グッズの収納を見直して、いつもピカピカな空間にしていきましょう。
リンクしている? 掃除道具と掃除場所を見直そう
まずお掃除道具の収納で見直したいのは、「掃除道具と掃除場所の動線」です。
掃除を思い立ったとき、歩かないと掃除道具が手に届かないような場所に置いていませんか?
お掃除グッズ収納の基本は、「思い立ったときに、自分が動かずに手に取れる動線」です。
そして動線が確認できたら、最小限のお掃除道具をフルで活用していくのがポイント。
完璧主義の方ほど、お掃除道具を種類ごとにしっかりそろえている傾向があります。しかしお掃除に必要なのは、多岐に渡る洗剤やグッズではなく「必要な時に取り出せる環境」です。
では、具体的にどのように収納したらいいか見ていきましょう。
【具体例①】お風呂用のお掃除道具
お風呂掃除の基本道具は、中性洗剤・スポンジ・ブラシがあればまずOKです。
お風呂は湿気の溜まりやすい場所なので、お掃除用品を「置く」のはおすすめしていません。置いてしまうと、そこからピンクカビや水垢が発生するので、置かずに「浮かす」収納にしていくのがポイントです。
自宅では、タオルバーを使ってそちらにお掃除用品を収納しています。中性洗剤はモノトーンの洗剤ボトルに詰め替えし、生活感をなくします。スポンジは、クリップ付きのフックに引っ掛けて収納。ブラシはタオルバーに引っ掛けるタイプを。使い終わったあと、自然に水が切れるようにします。
【具体例②】洗面のお掃除道具
洗面は、お掃除シートと歯ブラシ、中性洗剤があればOKです。
一日の終わりにお掃除シートで鏡と水栓金具、カウンターや洗面ボウルを拭くだけでいつもきれいな状態がキープできますよ。さらに3日に一度、使い古しの歯ブラシで排水溝の掃除を。
お掃除シートや歯ブラシはひとまとめにして、中性洗剤と一緒にカゴに収納します。
また洗面は、カウンターの上にものがたくさん置いてあるとお掃除しにくくなってしまうので、普段使いのコップなどは浮かすのもポイント。
シート状の貼って剥がせるフックなら、賃貸でも気軽に使えますよ。
【具体例③】キッチンのお掃除道具
キッチンは、カットされたメラミンスポンジでお掃除します。
こちらも思い立ったときにすぐお掃除できるよう、シンクの下にスポンジをセッティングします。
剥がせるフックに、お風呂用の小物かごを付けるだけの簡単収納です。
キッチンのお掃除も、基本的に中性洗剤があればOK。
実は、食器用洗剤も種類によっては中性洗剤なので、そちらと併用することでキッチンに置く洗剤のストックを減らしています。
コンロはすぐ横にお掃除シートを置いて、トッププレート(ガスコンロの天板)を気づいたときに拭けるようにします。
今のお家に住んでから3年経ちますが、この方法でお掃除を続けた結果、今まで一度もクレンザーやハイターを使わなくても十分にきれいな状態がキープできています。
【具体例④】リビングのお掃除道具
リビングは、ソファに座ってくつろぐ環境のすぐ近くに、お掃除グッズを置く場所を作ります。
100円ショップのレターラックを壁掛けすると、簡単にお掃除グッズを収納する場所が作れますよ。
動線がいいだけで、テレビを見ながらでもテーブル上や汚れが気になる部分をお掃除しようという気持ちが生まれます。
私の家のリビングは基本的にお掃除シートのみですが、粘着クリーナーや除菌スプレーをリビングに置いている場合であれば、ソファ近くにボックス収納でお掃除グッズをまとめて置くのもおすすめです。
まとめ
ついつい増えてしまうお掃除用品ですが、一度見直しをしてみると「買ったことを忘れていたもの」や「購入してから一度しか使っていないもの」も出てきます。
ていねいにお掃除をしようと思うとついついグッズが増えてしまいますが、日々のお掃除のしやすさを優先すると購入するものも少なくなり、暮らしにゆとりが生まれます。
実際にお掃除が苦手な私でも、掃除道具の動線の見直し・使うグッズの厳選をしてみたところ、思い立ったらすぐに掃除に取り掛かれるので、「いつか掃除しなきゃな……」と思うことが少なくなりました。忙しい毎日だからこそ、持つものはシンプルに。この記事を読んだら、早速お掃除グッズの見直しと収納作りをしてみてくださいね。