ダイソーの「シリコーン蓋」が優秀!「伸びラップ」との違いを比較
ダイソーの「シリコーン蓋」と「伸びラップ」は一般的なラップと違い、レンジでも繰り返し使えるエコなキッチンアイテム。同じような用途で使えますが、そのちがいや使い心地を比較してみました。
こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。
料理の保存のために、お皿にかけるラップ。「毎度使い捨てるのがもったいない」「ごみが増えて困る」、そんな気持ちがあるなら、繰り返し使えるアイテムを取り入れてみるのもいいかもしれません。
我が家の場合、家族そろってご飯を食べられることが少なく、必ずと言っていいほど1~2人分の料理をお皿に盛り付けた状態で保存します。すぐに温められる方がいいので、ラップをかけているのですが、毎度毎度何枚ものラップがごみとなり、それがちょっとストレス。これがひとつでも2つでもなくなればいいな~と思っていました。
ダイソーには、ラップの代わりになるシリコーン製の商品があります。形はちがいますが、お皿に被せて保存でき、そのまま電子レンジで温めができるという優れもの。サイズも複数そろっているので、生活スタイルに合わせて使いわけることもできます。
どちらも同じ用途で使えるアイテムですが、実際の使い心地や便利さを試してみました。それぞれに特徴があるので、自分が使いやすいものを選ぶ参考にしてみてください。
「シリコーン蓋」の特徴
ダイソーで発見した「シリコーン蓋」。料理の保存や温めができる、便利アイテムです。
「ピタッと押すだけ密閉!」という名前の通り、被せて押すと密閉される便利なもの。使い方はとてもシンプルでわかりやすく、小さな子どもでも簡単に使えます。
シリコーンゴムなので、柔らかい素材です。曲げても跡が付かず、元に戻ります。
つなぎ目はありませんが、真ん中に取っ手部があり、凹凸があります。この取っ手部分も柔らかいです。
縁には1か所つまみがあり、穴があって吊り下げられるようになっています。洗って下げておけば、使いたいときにサッと取ることができるので、活用頻度も上がりそうです。起動力の高さは、使い続ける上ではとても重要なポイント。
サイズ
ダイソーで見つけたのは、この4サイズ。もしかすると、店舗によって変わるかもしれません。
直径約10cm、12cm、14cmまで対応の3サイズはどれもこのデザインです。
一番大きな直径18cm対応サイズだけ、デザインがちがいます。
機能性
シリコーン蓋は、冷蔵庫、電子レンジの使用OK! 付けたまま温めができます。蓋をした状態で温めると、乾燥を防ぎ、効果的に温まるので経済的。
実はデザインだけでなく、機能性もちょっとちがうので注意。
耐熱温度 | ||
耐冷温度 |
一番大きい18㎝サイズだけ耐熱温度や耐冷温度の幅が広く、オーブンや食器洗い機の使用可の表示があります。耐熱温度を考えると、小さいサイズも食器洗い機や熱湯を入れることは十分できると思いますが、オーブンの使用はしないようにはっきり記載されているので気を付けてください。
用途
■電子レンジでの加熱
■ホコリよけ
蓋ですね(笑)。
ある程度熱くなっても大丈夫な蓋として使用できます。ラップの代わり、簡易的な器の蓋と考えるとわかりやすいかもしれません。
大きいサイズには、「鍋蓋や落とし蓋として」との記載もあります。こちらはオーブンも使用できますが、どんなときに使うか思い浮かばず……。蒸し焼きとかにできそう? まだまだ用途を開発できそうです。
ちょっと珍しい使い方としては、排水溝などに蓋をして浸け置き洗いに活用する、といった使い方がされています。
使い方
使い方は本当に簡単です。小さな子どもでもできるので、お手伝いとしてやってもらってもいいくらい。
カバーできるサイズの蓋を乗せ、真ん中の取っ手を押すだけ。押すと真ん中がキュッと凹んで密閉完了です。
この密閉具合ですが、完全密閉ではないものの、そこそこの張り付き力。取っ手部を持ったまま器を持ち上げるのはNGとなっていますが、試してみると持ち上がりました。吸盤のように貼り付いています。
コップに水を入れて傾けてみると、こぼれません! これはすごい!
乗せて真ん中を軽く押しただけでこの密閉性なら、十分ですね。
外すときは、縁にあるつまみを持ち上げれば簡単に剥がれます。
そしてこのまま電子レンジで温め。近ごろ、スープやみそ汁が1杯分だけ残ることがあるのですが、カップに入れてシリコーン蓋をかぶせて冷蔵庫へ。飲みたいときにそのまま出して温められ、そのまま食卓へ。余分なごみも手間もなくて、とっても重宝しています。
ご飯やみそ汁、料理の器に使う以外にも、調理中にほこりが被らないように、乾燥しないようにちょっと被せるものが欲しいときって、意外に多いですよね。そんなときは、ボウルにポンとシリコーン蓋を乗せて真ん中をプッシュ。
下味をつけている最中や、生地を寝かせておくとき、別の作業が終わるまでの待機中など、気軽に使えるので便利です。今まで、気になりつつも短時間なのでそのままにしていたものでも、これなら手間がかからず繰り返し使えるので、気兼ねなく使えます。
使用上の注意
■初めて使用する際は、食器用洗剤で水洗いしてください。
■サイズが合わない場合は使用しないでください。
■容器の縁が平坦でないものに使用しないでください。
■取り外すときはキャップの縁のつまみを持ち上げてください。
■完全密封はできません。
■長期保存に使用しないでください。
■加熱後は吹きこぼれや上記の吹き出し等に注意してください。
■あたためた後は本品も熱くなっています。火傷に注意してください。
■直火・オーブンでは使用しないでください(大きいサイズはオーブン可)。
■中性洗剤で手洗いしてください(大きいサイズは食器洗い機可)。
■火や熱源のそばに置かないでください。
■本来の用途以外に使用しないでください。
■シリコーンは特有の臭いがすることがありますが、徐々に弱くなります。衛生上の問題はありません。
■食品の色や臭いがつく場合があります。
■電子レンジで20分以上加熱しないでください。
■水分が少ない食品、食品の量が少ない場合は加熱時間を短くしてください。
■タワシ、またはクレンザーは使用しないでください。
■乳幼児の手の届かない場所で使用・保管してください。
取っ手をつまむと持ち上がりますが、重さなどによっては外れる心配があります。完全密閉ではないので取っ手をつまんで移動したりするのは危険です。注意事項は大きいサイズと小さいサイズでは記載内容に多少のちがいがありますが、実際の使用上はシリコーンの特性を考え、ほぼ同じことに注意して使うようにすればいいと思います。
直火はNGなのでフライパンのフタとしての使用はできません。フライパンのフタはそれ専用の「シリコーンフタ」がダイソーでも売られているのでそちらをチェックしてください。
そのほかに使用してみて感じた注意点がいくつか。
取っ手を押すときは、軽くて大丈夫。強く押すと、柔らかいシリコーンはめり込んで大惨事に。
取っ手の裏側は凹んでいます。ここに汚れがたまりそうで……ちょっとマイナスポイント。
「伸びラップ」の特徴
次は伸びラップです。「これが便利!」と話題になっている商品です。シリコーン蓋と同じく、洗って繰り返し使うことができるエコ商品。
この商品の特長は、伸びること! どのくらい伸びるかというと……
ググっと力を入れれば、こんなにも伸びます。一見、薄く弱そうに見えますが、見た目に反してとっても力強く頑丈そうな感触。かなり力を入れて引っ張っても、破けそうもありません。この伸縮力はすごいです。ちなみに写真は、小学生の息子が引っ張っているところ。
表面は丸い凸部のある面と、つるつる面があります。かなり薄くやわらか。
つるつる面はくっつきます。平らなものにはペタッと貼り付くので、つるつる面同士だとすぐにくっついて剥がすのが大変。
サイズ
伸びラップは10×10cm(直径約12㎝までの容器に対応)、16×16cm(直径約18cmまでの容器に対応)、20×20cm(直径約22cmまでの容器に対応)の3サイズで四角い形状。一番小さいサイズだけ、2枚入りとなっています。
用途
ラップの代わりに被せて使うのが主な用途ですが、薄手のシート状なので、巻いたり敷いたりと形を変えて使うことも可能。滑り止め効果があるので、瓶のふたを開けるときのオープナー、おろし器やボウルを使っているときに動かないようにする滑り止めとして使うなど、多目的に使うことができます。
機能性
ただ伸びるだけではなく、機能性もしっかり。耐熱温度は180℃あるので、電子レンジでの温めができます。冷凍庫での保存もOKとなっていますが、耐冷温度を比べると、小さいサイズと大きいサイズは-10℃。中サイズだけなぜか-18℃。このちがいはなぜでしょう……? 家庭用冷凍庫は-18℃くらいなので、-10℃の方は大丈夫なんでしょうか……。
使い方
凸面を上にして、容器に合わせてシリコーンラップを伸ばして被せます。容器に接するのはつるつる面の方。
容器を押さえながら伸ばして被せて……結構手間取ります。少し慣れが必要かもしれません。
がんばりましたが、なんだかうまくいきません。伸びラップの戻ろうとする力も強いので、少しの衝撃で外れて密閉できません。これはちょっと使いづらいのでは?
「申し訳ないけれど、使い物にならない……」と思いつつ、いろいろ調べてみると、やり方が間違っていました! コツをつかんだら、この通りの張り具合に被せることができるように。ピンと張れたラップは太鼓のように弾力があり、音が響くくらい。
何がちがっていたかと言うと、ラップの伸ばし具合。被せて端を伸ばす程度ではしっかり止まらず、戻ろうとする力に負けてしまっていたようです。全体を伸ばすように広げて、しっかり端を伸ばして被せるようにするとピシッと張りのある状態で被せることができました。結構思いっきり伸ばす感じですると、上手くいきます。
逆さにしても、水がこぼれないくらいの密閉性に。張り方ひとつで、こんなにも変わるんですね!
伸びラップは、伸ばして被せるので、器の形に合わせて使うことができます。もちろん、凸凹が多かったりすると、その分密着度は下がりますが、さまざまな形の器に対応できるのはうれしいですね。残念ながら、木製の器には貼り付けることができず使えませんでした。
使用上の注意
■有効使用サイズ以上に引き伸ばすと破れる恐れがありますのでご注意ください。
■破れる恐れがありますので、ツメ・刃物・鋭利なもので本体をキズつけないようにしてください。
■直接火にかけないようにしてください。
■樹脂のニオイが食品に移る恐れがありますので、できるだけ食品に触れないように密閉してください。
■器や本体が濡れている場合はよく拭き取ってからご使用ください。
■加熱調理後、本品を取り外す際はやけどしないようにご注意ください。
■角のとがった器や薄いガラス食器などには使用しないでください。
■本来の用途以外に使用しないでください。
■廃棄の際は、各地方自治体の廃棄区分に従ってください。
ちょっと困るのが片付け方法。平らな場所には貼り付いてしまうので、厄介です。また、性質上ほこりなどが付きやすく、使う前に洗い流さなくてはいけないほど。ぐちゃぐちゃになりやすいので、丸めて保管するとコンパクトで出しやすそうです。カップなどに立てて入れてもよさそうですね。
「シリコーン蓋」と「伸びラップ」を比較
共通点 | ||
・シリコーン製 ・繰り返し使える ・ある程度の密閉性がある ・電子レンジ・冷蔵庫で使用可 | 比較表 | |
被せやすさ | ||
密閉性 | ||
サイズ展開 | ||
対応力 | ||
多機能性 | ||
保管のしやすさ | ||
洗いやすさ |
それぞれに特徴がある「シリコーン蓋」と「伸びラップ」ですが共通する部分とちがう部分とがありました。
個人的な主観による比較ですが、シリコーン蓋はとにかく使い方が簡単で、小さな子どもでも使える手軽さが高ポイント。ただし、それだけしか使えないことと、対応できるサイズの幅が狭いのが少し残念。伸びラップは、コツをつかめば密閉性が得られていいのですが、力が必要だったり、伸ばしながら被せたりするのが子どもには難しいのでマイナス。ただし、よく伸びるので、対応するサイズに幅が出て、シート状であることを活かしてほかの使い方もできます。
どちらも思った以上の密閉性で、これからも使いたいと思う便利なアイテムですが、シリコーンの性質上ほこりが付きやすく、洗ったあとの水滴の跡が残りやすいのが残念。シリコーン蓋の取っ手の裏の凹み部分は、汚れが入ると落とすのが難しそうなところもマイナスポイントです。
ちょっと厳しめですが、どちらも一長一短。本来の目的である、繰り返し使えてゴミが出ないエコなところはしっかりクリアしているので、十分取り入れる価値があります。誰が使うのか、どんなふうに使うのがストレスを減らせるのかは各家庭でちがうと思いますので、それぞれに合ったものを活用するといいのではないでしょうか。
「シリコーン蓋」と「伸びラップ」の売り場はどこ?
「シリコーン蓋」と「伸びラップ」はダイソーのキッチン用品売り場で購入できます。ダイソーの通販でも購入できますが、実際にサイズ感を確かめたいのであれば売り場で確認して購入するのがおすすめです。
まとめ
ダイソーのシリコーン蓋と伸びラップは、繰り返し使えるエコなアイテムです。食品の保存や電子レンジでの温めができ、料理を盛り付けた器をそのまま保存温めができるので、余計な洗い物や手間がかかりません。使いやすさはそれぞれ特徴がありますので、どんな風に使いたいのか、どうしたら家事ストレスを軽減できるのかを踏まえて取り入れてみてくださいね♪