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2021年02月08日 18:40 更新

「重ねすぎ」に注意! 専門家が教える家事をラクにするキッチン収納

キッチンを片づけて使いやすくしたいと思って、収納をがんばっていませんか? 実は、ちょっとした工夫で使いやすさがアップするポイントがあるんです。気づかないうちに「重ねすぎ」になっていないか、チェックしてみましょう。

こんにちは、マスターライフオーガナイザー®︎のはやさかひろみです。

家の中でもよく使うキッチンが使いやすくなれば、家事の時短ができて忙しい毎日に余裕が生まれそう……。そう思ってキッチンを使いやすくしたい、片づけたいという人は多いのではないでしょうか。

新たな収納グッズを使わなくても、「重ねすぎ」に注意するだけで、びっくりするほど使いやすくできる場合がありますよ!

キッチンが使いやすいと家事がラクになる

Lazy dummy

よく使うと言っても、「実際、どんなときにキッチンを使っているのか?」をまずは考えてみました。

子供2人、4人家族である私の場合は……

1)朝、前日の食器(洗い済)の片づけと、夫のお弁当作り
2)子供たちの朝ご飯作り、自分もちょっと食べる
3)朝ご飯の片づけ(食器は食洗機へ、鍋など入りきらないものは手洗い)
4)自分の昼食
5)夕方に、ここまでの食器片づけと夕飯作り、その間に出た洗い物
6)夫と子どもが持ち帰ってきた洗い物
7)夕飯(わけて出す)
8)夕飯の片づけ(食器は食洗機へ、鍋など入りきらないもの手洗い)
9)麦茶が少なくなっていたら作る

などなど……。
1日にこんなにキッチンを使っているとは……! 書き出してみるとビックリですね。
私は料理が苦手なので、最低限しか使わない方だと思うのですが、それでもこんなに!
どうやら、キッチンはわが家で一番大活躍している場所のようです。

こんなによく使う場所だからこそ使いやすくしておきたいのですが、ちょっとしたことで「使いにくく」なってしまっていることも多いのです。

そのちょっとしたことのひとつが、「重ねすぎ」。

収納では、ものを重ねて収めることでスッキリと省スペースになったり、たくさんのものを収めることができたりしますが、反面、重ねたために使いにくくなり、思わぬストレスの原因になることもあるので注意しましょう。

鍋やボウルは「重ねすぎ」になりやすい

Lazy dummy

鍋やフライパン、ボウルなどはシンク下などの収納場所に入れている方が多いと思いますが、どのように収納していますか? 種類ごとに、一番下に大きいものからだんだん小さいもの、と重ねて収納していないでしょうか?
特にボウルは、さまざまな大きさのものがコンパクトに重なって売られているものも多いですよね。
もしこのような「重ねて収納」があったら、そのひとまとまりに「使用頻度が高いものと低いものが混ざっていないか」を見直してみてください。

重なったボウル
出典: https://hiromi-hayasaka.jp

たとえば、重なったボウルのセットがあるとします。
S・M・L・LLのうち、MとLはよく使うけどSとLLはあまり使わないとしたら……? 重ねて収納しておくと、いつもよく使うMを取り出すためには、必ずSを持ち上げなければなりませんよね。

一つひとつの動作は大したことないと思うかもしれませんが、これが積み重なってくると意外とストレスになりますし、使いにくくもなってしまっているのです。

ボウルやざるの収納
出典: https://hiromi-hayasaka.jp

解決法は、よく使うMとLは重ねずに取り出しやすい場所へひとつずつ平置きに。あまり使わないSとLLは重ねて少し取り出しにくい奥などへ収納します。

可能であれば、よく使うものだけでもひとつずつ出し入れできるように、立てて収納するのも使いやすいです。ファイルボックスや、立てて収納するためのグッズを活用してもいいですね。

ボウルやザルがセットだからといって、必ずしも売られていたときの状態で収納しなければならないわけではありません。鍋やボウルだけでなく、タッパーなどにも同じことが言えますね。
思い込みでそうなってしまっていないか? ちょっと見直してみてください。

鍋やフライパンの収納
出典: https://hiromi-hayasaka.jp

鍋やフライパンも、重なりがなければ出し入れしやすくなります。

そして、フタの置き場所にも注意が必要。
「鍋とその鍋のフタ」を一緒にして、フタをした状態で収納するのが使いやすいとは限りません。
スペース的に可能で使いやすいなら、鍋は鍋、フタはフタ、という収納方法でも。

持っているものすべてではなく、“よく使うもの”ほど、出し入れしやすくしておくのがラクちん収納の秘訣です。

食器も「重ねすぎ」に注意!

重なった食器
出典: https://hiromi-hayasaka.jp

ほかにも重ねて収納することが多いのが食器です。

食器の場合は同じ種類であればいいのですが、Aのお皿の上にBのお皿、さらにその上にCのお皿など、ちがう種類の重ねすぎには注意しましょう。前述のボウルと同じように、下のものを取り出すときに上のものをよける必要があることと、危険度が増します。
食器は割れものも多いですし、ちがう種類を重ねすぎると割れやすくなってしまうそうです。
ちがう種類のお皿などを重ねるときは2種類までにし、よく使う食器はなるべく重ねすぎないようにしましょう。

おすすめの方法としてひとつ、コの字ラックを使えば重ねすぎずに収納スペースを活用できますよ。
でも使いすぎには注意! 収納グッズは多過ぎると、気づかないうちにかえって不便になっている場合がありますので、バランスを見て取り入れるようにしましょう。

コの字ラックで食器収納
出典: https://hiromi-hayasaka.jp

まとめ

いかがでしたでしょうか。

片づけ収納のブームもあり、さまざまなグッズや収納方法がありますが、その前に今までの収納方法をちょっと見直してみるだけでグンと使いやすくなることもあります。
たくさん収納したいあまりに「重ねすぎ」になってしまっていないか? ぜひ一度、見直してみてくださいね。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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