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【医師監修】月経前緊張症(PMS)のつらい症状を緩和するには?症状や治療法・対策・対処法まとめ

【医師監修】月経前緊張症(PMS)のつらい症状を緩和するには?症状や治療法・対策・対処法まとめ

月経前緊張症(PMS)という言葉を聞いたことはありますか?「生理中でもないのにイライラする」「風邪でもないのに頭痛に悩まされている」などの症状がある人は、もしかしたら月経前緊張症(PMS)かもしれません。今回は、月経前緊張症(PMS)の症状から原因、対処法までご紹介します。


この記事の監修ドクター
産婦人科専門医 林輝美 先生
兵庫医科大学病院産婦人科学教室より宝塚市民病院へ。腹腔鏡手術の第一人者である 伊熊健一郎医師のもとで非常に多数の腹腔鏡手術を行う。その後、国立篠山病院、 神戸アドベンチスト病院などをへてオーク住吉産婦人科に勤務。不育症を担当し抗凝固療法を 中心に取り組む。オークなんばレディースクリニックでの診察も行なっている。 日本産科婦人科学会専門医、母体保護法指定医。

月経前緊張症(PMS)とは

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月経前緊張症のPMSとは「Premenstrual Syndrome」の略で、主に生理前の約2週間の間に起こる、心と体の様々な不調のことを言います。今まで原因不明だと思っていた症状も、もしかしたらこの月経前緊張症(PMS)が関係しているかもしれません。まずは月経前緊張症(PMS)について知ることから始めましょう。

月経前緊張症(PMS)ってどんなもの?

生理が始まる前の約2週間におこる心身の症状です。体への症状と心への症状の両方があり、生理が始まるとともに緩和されたり消えたりすることが特徴です。

月経前緊張症(PMS)の原因

月経前緊張症(PMS)がなぜ起こるのか、その原因は諸説あり、現段階ではまだはっきり解明されていないというのが正直なところです。しかし、主に以下の3つのことが関係するのではないかと考えられています。

1)黄体ホルモン(プロゲステロン)と呼ばれるホルモンの影響

生理開始前の約2週間は、黄体ホルモンが増える黄体期と言われています。月経前緊張症(PMS)はその間に症状が起きやすいことから、排卵から生理前に分泌される黄体ホルモン(プロゲステロン)による作用が影響しているのではないかと言われています。黄体ホルモン(プロゲステロン)が脳内物質(GABA) や水分代謝に作用し、むくみやすくなる、気分が落ち込むなど、心と体を不安定な状態にしていると考えられています。

2)脳内物質(セロトニン)が低下

セロトニンとは一般的に喜びを感じる脳内物質と言われています。女性ホルモンの1つである卵胞ホルモン(エストロゲン)は、排卵に向けて急上昇し、排卵以降は緩やかに減っていきますが、その時、脳内物質であるセロトニンも急激に低下することで、うつ症状やネガティブ思考など、心の不安定さを引き起こしやすくしていると言われています。

3)ビタミンやミネラルの欠乏

月経前緊張症(PMS)の人は、ビタミンやミネラルなどが不足した状態にあることもあるといわれています。ビタミンやミネラルは女性ホルモンが正常に働く上でなくてはならない栄養素です。もちろん個人差があり、すべての症状を緩和してくれるとも限りませんが、積極的に摂取することを心がけるとよいでしょう。

月経前緊張症(PMS)になりやすい人とは

ストレスや疲労が溜まると特に症状が強く現れやすくなると言われています。たとえば「残業がしばらく続いている」、「転職や引越しなど大きな環境の変化があった」など、強いストレスや常に緊張を迫られるような状態が続いている時には注意が必要です。また、性格的に普段から几帳面であったり、他人からの細かな指摘などを気にしやすかったり、辛くてもつい我慢してしまいがちな人は症状を強く感じる傾向があるようです。

食生活ではバランスの悪い食事でビタミンやミネラルの不足を招くと、それが原因で症状が強くなってしまうケースもあります。また、お酒やタバコ、コーヒーや甘い物などの嗜好品を日常的にたくさん摂るという人も注意が必要でしょう。

月経前緊張症(PMS)の症状

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体もしくは心、あるいはその両方に症状が現れる月経前緊張症ですが、具体的な症状をみていきましょう。ただし、症状の現れ方には個人差があり、同じ人であってもその月によって程度が異なることも少なくありません。あまりひどいようであれば、一度病院で診てもらうことをおすすめします。

体に現れる症状

月経前緊張症(PMS)の症状として、体に現れる一般的なものをまとめてみました。体に現れる症状だけでも多岐にわたりることが分かるとおもいます。人によって症状が1つの場合もあれば、様々な症状に悩まされるケースもあります。また、忙しく不規則な生活を送ることなどから自律神経のバランスが乱れていたり、風邪などをひいて免疫力が低下している時などには症状も強く出てしまうようです。

・乳房のハリや痛み
・顔や手足のむくみ
・眠気
・不眠
・便秘
・下痢
・頭痛
・吐き気
・にきび
・食欲増進など

心に起こる症状

次に、月経前緊張症(PMS)が引き起こす精神的な症状をまとめました。心の不調の原因が月経前緊張症(PMS)だと気付かずに、心療内科を受診する人も多いといいます。それほど違いが分かりにくいともいえるでしょう。以下のような症状が出る期間が長くなればそれだけ、心身ともに負担がかかります。その負担からさらに症状を悪化させてしまうことにもなりかねませんので、そうなる前に婦人科へ行くなど適切な対処が必要といえるでしょう。

・イライラする
・集中力がない
・憂うつ
・興奮する
・不安感がつきまとう
・無気力
・1人でいたい
・仕事の能率が低下する など

生理痛との見分け方

月経困難症、いわゆる生理痛は、腹痛や下痢、吐き気や倦怠感、イライラなど、月経前緊張症(PMS)とよく似た症状が生じます。違いを見分けるには、症状の出る時期に着目するとわかりやすいでしょう。一般的に生理痛は生理開始とともに症状が出始め、生理開始後2、3日目が症状のピークとなります。一方で月経前緊張症(PMS)は生理開始前の約2週間前から不快な症状が現れ、生理が始まると基本的には症状が消えます。症状の出た日を自分でこまめにメモしておくと、生理痛なのか、もしくは月経前緊張症(PMS)なのか自分でも判断しやすくなるでしょう。

緊張症(PMS)の治療法

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「もしかしたら月経前緊張症(PMS)かも?」と疑うようであれば、市販薬を飲んだり、ひどいようであれば一度婦人科へ相談すると安心です。その際は、あらかじめいつ生理がきたかやその症状が現れた時期などをメモしておくと診断時に役立てることができます。

月経前緊張症(PMS)の市販薬

忙しく病院へなかなか行けないときには、薬局で買える市販薬が便利です。症状が比較的軽いのであれば、漢方薬やサプリメントなどで抑えられる場合もあります。市販薬として月経前緊張症(PMS)治療薬が購入できるようになったのはつい最近のこと。日本で販売されている市販薬の主成分は、西洋ハーブのチェストベリーです。ただし、市販薬のなかでも「要指導医薬品」の指定があり、薬剤師による説明、情報提供がなければ買うことはできません。ホルモンに影響を与えることから妊娠中の安全性が確立されていないなど、服用にあたっては様々な注意が必要ですので、必ず薬剤師への相談をするようにしましょう。
(参照:http://www.skincare-univ.com/article/014216/

病院での治療

病院では、様々な症状とその症状が出た時期やサイクルなどを勘案しながら診断していきます。基本的には、痛みには鎮痛剤を、むくみには利尿剤を、イライラには抗うつ剤や精神安定剤を用いたりなど、それぞれの症状にあわせた対症療法をおこなっていきます。ピルによるホルモンバランスを調整する治療を行うこともあります。また、漢方薬が処方されるケースもあります一方で薬を使わずに、食事や運動などの生活習慣の改善によって症状を緩和していく方法もあります。

自分でできる月経前緊張症(PMS)対策

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月経前緊張症(PMS)は、人によって症状やその強さ、パターンも様々です。自分は体に症状が出やすいのか、あるいは心なのか、できる限り把握して、自分にあわせた対策をしていくことが大切です。

月経前緊張症(PMS)対策によい食事

PMSの症状を緩和してくれる働きがあるといわれているものを積極的に食べるように心がけるようにしましょう。たとえば、かつお、レバー、ナッツ類、海藻類などに含まれるビタミンB6、カルシウム、マグネシウムなどはホルモンバランスを整え、心のイライラや不安定さを和らげてくれます。また、女性ホルモンに似た働きのイソフラボンが多く含まれる豆腐や豆乳などの大豆製品、ビタミンEが豊富なブロッコリー、アーモンドなどもおすすめです。逆に、神経を緊張・興奮させる作用のあるコーヒーなど、カフェインが多く含まれるものはなるべく控えるようにしましょう。バランスのとれた食生活が理想ですが、難しい場合にはサプリメントを上手に利用するのも1つの方法です。

軽い運動をする

セルフケアとして適度な運動をすることも症状を和らげるうえで役立ちます。気分が落ち込むと体を動かすのも億劫になりがちで、結果、症状を悪化させてしまうこともあります。腰痛や肩こりを緩和させるストレッチや体をゆっくりほぐすヨガなどを取り入れるのも良いでしょう。難しい場合は、天気の良い日に散歩に行ってみたり、外気を浴びて深呼吸をしてみるだけでも違うものです。自分自身がリラックスできる方法を見つけてみると良いでしょう。

生活習慣を見直す

これを機会に、自分の生活習慣を見直して見るのも1つの方法です。忙しい毎日をおくっていると見過ごしてしまいがちですが、ライフスタイルを改めて見つめ直すことで症状を悪化させている原因がわかることもあるかもしれません。改善できることは少しずつでも取り組んでみると、症状が緩和されていくこともあるでしょうし、原因がわかれば気持ち的にも落ち着くこともあるでしょう。

まとめ

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月経前緊張症(PMS)は、症状の内容や現れ方も人によって様々なために、自分がそうであるかどうか見極めにくいものです。そのため、原因もわからずに長くその症状に苦しめられている人もいるかもしれません。「もしかしたら」と疑う部分があるようであれば、自分の状態を知るために、まずは基礎体温をつけてみることからはじめてみましょう。月経前緊張症(PMS)の時期の予測がつけやすくなり、自分自身で対策がとりやすくなります。また、月経前緊張症(PMS)に似たような症状で違う病気のこともあります。おかしいなと思ったら、早めに婦人科を受診することが大切です。

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