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【医師監修】肺炎の予防接種のスケジュールと注意点、新しいワクチンの追加接種について

【医師監修】肺炎の予防接種のスケジュールと注意点、新しいワクチンの追加接種について

小さな子どもは免疫力が弱く、ちょっとしたことがきっかけとなってウイルスや細菌に感染しやすいと考えられています。そして、それを防ぐためにはきちんと予防接種を受けさせて行くことが大切です。今回は、肺炎球菌感染症予防のための、肺炎球菌ワクチンのお話です。


この記事の監修ドクター
女医によるファミリークリニック 大井美恵子先生
当院では受診していただく患者様は家族と思い治すことをモットーとしており、生まれたときから、生涯を終えるときまで、ご家族全員のプライベートホームドクターを承っております。最新の小児科内科皮膚科・美容医療に、東洋医学などの代替医療やアンチエイジング医療を取り入れながら、 ご家族全員がいつまでも健やかで美しくあるためのオリジナル医療を提供しております。
http://www.familyclinic-hiroshima.com/

肺炎の予防接種を受けるタイミングと回数

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肺炎の予防接種を受けるスケジュールはどのようなものが標準的なのでしょうか? 標準から外れてしまった場合のスケジュールも含め、見ていきましょう。

小児用肺炎球菌ワクチンの標準スケジュール

ワクチンは、ただ受けさせればよいというものではなく、月齢ごとに決められている期間を守り、定期的に受けさせて行く必要があります。小児用肺炎球菌ワクチンの接種スケジュールは以下のようになっています。

・生後2カ月~6カ月までの間にワクチンの接種を開始した場合
2回目…1回目の摂取後27日間以上経過した日
3回目…2回目の摂取後27日間以上経過した日
4回目…生後12カ月~15カ月の間(3回目の摂取後から60日間以上の間隔が空いていることが条件)

このようになっています。また、1回目に受けたワクチンの日時がわからなくなってしまったら、前回ワクチンを接種した小児科に問い合わせればすぐに確認することかできます。

時期を逃してしまった場合はどうする?

では、決められた時期を過ぎてしまった場合には、どうすればよいのでしょうか?

・生後7カ月~11カ月までの間にワクチンの接種を開始した場合
2回目…1回目の摂取後27日間以上経過した日
3回目…生後12カ月を経過しており、2回目の摂取から60日以上が経過している日

・1歳でワクチンの接種を開始した場合
2回目…1回目の摂取後60日以上の間隔を空けた日

・2歳~5歳でワクチンの接種を行う場合
1回のみの接種

ただし、生後から年数が経過すると、年齢によって別のワクチンも接種する必要性が出てきます。このような場合には、かかりつけの小児科医に相談して、ワクチン接種のスケジュール調整を行ってもらうようにしましょう。

追加接種はなぜ必要?

ワクチンの接種なら1回でもよいのでは?と考える保護者の方は多いことでしょう。ですが、ワクチンの追加接種は必要です。それは、ワクチンには免疫力を高める役割があり、回数を重ねるごとに、その免疫力をさらに高めるという効果を期待することができるからです。特に生後~6歳までは病気に対する免疫力が弱いため、できる限り決められた期間にワクチンを受けさせ、お子さんの免疫力を高めてあげることが大切です。

予防範囲が広がる!新しいワクチンと補助的追加接種について

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2013年10月までに肺炎球菌ワクチンの接種が完了しており、現在6歳未満のお子さんが「補助的追加接種」の対象となります。

新しいワクチンと効果

ここで、従来のワクチンであるプレベナー(沈降7価肺炎球菌結合型ワクチン)とプレベナー13(沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン)の違いについて、簡単に触れておくことにします。

まず、従来のプレベナー(沈降7価肺炎球菌結合型ワクチン)では、7種類の肺炎球菌成分が配合されていますが、プレベナー13(沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン)では、新たに6種類の肺炎球菌成分が追加され、合計13種類の肺炎球菌成分が含まれています。

これによって、従来のワクチンよりもより多くの種類の肺炎球菌に対する効果を期待することができると考えられています。また、副反応については7価とほぼ変わりはありません。プレベナー13(沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン)は、平成25年11月1日より定期接種として導入されています。

補助的追加接種とは

補助的追加接種には、「19A」が含まれています。これは、肺炎球菌が原因となって起こる重症度が高い感染症を予防する目的で含まれ、従来の「7価」よりも30%程度、予防する効果が高まると考えられています。

小児用肺炎球菌ワクチンについての基礎知識

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それでは、小児用肺炎球菌ワクチンの概要について、簡単にご紹介します。

小児用肺炎球菌ワクチンとは

大人と比べて子供は抵抗力が弱いため、ワクチンの力によってさまざまなウイルスに対抗する免疫を作っていかなくてはなりません。小児用肺炎球菌ワクチンは、子供が発症しやすい病気の原因となるウイルスまたは細菌に対する抵抗力を体内に植え付けるために行うものです。特に生後~6歳までの子供は、さまざまなウイルスに対する抵抗力が弱いため、子供の健康を守るために接種するのが、小児用肺炎球菌ワクチンであるということです。

小児用肺炎球菌ワクチンの副作用・副反応

副反応とは、ワクチンを接種したことによって起こる反応で、接種した部位が赤く腫れる、発熱するなどのほかに、アレルギー症状のひとつであるアナフィラキシーショック(じんましんや呼吸困難など)が起こることもあります。このような副反応は、ワクチン接種後4週間以内に起こる可能性がありますので、ワクチン接種後には、お子さんの様子を注意深く見守る必要があります。

接種後の注意点

まず、接種後30分以内は接種部位が腫れたり発熱したりする可能性がありますので、医師とすぐに連絡が取れる場所で安静にさせましょう。できることなら、ワクチンを接種した病院内でしばらく安静にさせるというのが、最も望ましい方法です。また、帰宅後にお子さんに異変が現れたり、腫れや発熱がいつまでも続くようであれば、ワクチンを接種した病院で診察を受けて、適切な処置を行ってもらうようにしましょう。そして、ワクチン接種当日には入浴も可能ですが、接種部位にはなるべく触れないように注意して下さい。接種当日の激しい運動は厳禁です。それ以降は、通常通りの生活で全く問題はありません。

肺炎球菌感染症とは?主な合併症と危険性

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肺炎球菌感染症の初期症状は、風邪の症状と非常に似ていて紛らわしいのですが、肺炎球菌感染症は風邪とは全く異なる病気です。肺炎球菌感染症について詳しくみていきましょう。

肺炎球菌感染症とは?

肺炎球菌感染症を発症すると、以下のような症状が現れることがあります。

・息苦しさを感じて呼吸が浅くなる
・悪寒・発熱(38℃以上の高熱)
・全身の倦怠感
・黄色や黄緑色のたんが出る
・唇が紫色になる、顔が紫色を帯びている

特に全身の倦怠感や発熱などの症状は風邪でも見られますので、つい見逃してしまうことがあるかもしれません。しかし肺炎を発症していると、まず呼吸がいつもと違うことに気がつくはずですので、ゼイゼイ、ヒューヒューといった音や、呼吸が浅くなって苦しそうにしていたら、ひとまず肺炎球菌感染症を疑う必要性が出てきます。

肺炎球菌感染症は、ウイルスや細菌が肺の内部の肺胞という部分に入り込んで発症する病気で、放置しておくと命に関わる危険性もあります。特にお子さんの呼吸がおかしい場合には、直ちに小児科で診察を受け、病状を最小限に食い止めることが大切です。

細菌性髄膜炎の危険性

細菌性髄膜炎は、乳幼児が発症しやすい病気であるといわれ、その原因の約80%はインフルエンザ菌または肺炎球菌であると考えられています。その病気は、脳や脊髄を覆っている奥の部分にまで菌が入り込み、どうかすると脳そのものにも影響を及ぼすという特徴を持っています。そして、この病気の恐ろしいところは、初期段階では診断が難しく、ひとたび発症すると治療が困難になる可能性があるという点にあります。さらに、脳に影響が及んでしまった場合では、完治したとしても知能障害、難聴、発達障害などの後遺症が残ってしまう可能性もあります。

菌血症の危険性

細菌性髄膜炎を発症すると、菌血症という合併症を引き起こすことがあります。これは、ウイルスや細菌が血液中に入り込むことによって起こるもので、その原因の約80%は肺炎球菌、残りの20%はインフルエンザ菌であると考えられています。このような合併症を発症してしまった場合では、菌血症の原因となっている細菌感染症を改善するための治療が行われ、重症度が高いと医師が判断した場合ではICU(集中治療室)での治療が必要となることもあります。

その他の合併症について

肺炎球菌感染症を発症した場合の合併症は菌血症だけではなく、菌血症を伴う肺炎や中耳炎を発症することもあります。また、菌血症は血液中に菌が入り込んでしまっている状態であり、この血液が体内を循環して胃に到達してしまうと「細菌性肺炎」という種類の肺炎を発症しやすくなります。

そして、通常であればお子さんの喉や鼻の奥に存在している肺炎球菌が、なにかの拍子に耳の奥に入り込んでしまうと、今度は中耳炎を発症する原因となります。このように、肺炎球菌が耳に到達して発症した中耳炎の場合では、治療を行っても治りにくいという特徴を持っていますので、まずはこのような合併症を引き起こさないための予防が必要です。

肺炎球菌ワクチンは、このような恐ろしい病気からお子さんを守るための大切な手段です。生後2カ月を経過したら、できる限り早めに肺炎球菌ワクチンを受けさせ、大切なお子さんを病気から遠ざけましょう。

まとめ

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特に小さな子どもの場合では、免疫力が弱く、あらゆる病気に対する抵抗力がありません。また、子どもは自分に何か異変が起こっていたとしても、それを保護者の方にうまく伝える術を持っておらず、あっという間に病状が悪化してしまうということも少なくはありません。

肺炎球菌感染症は、その初期症状が風邪とよく似ているため、うっかり見落としてしまわないように注意しなくてはなりませんが、この病気を発症させないためには、なによりも肺炎球菌ワクチンを定期的に受けさせて行くことが大切です。また、このワクチンは乳児の時期を過ぎていても受けることができます。現在までに肺炎球菌ワクチンの接種を受けていない場合は、かかりつけの小児科に相談して、できる限り早い段階でお子さんに肺炎球菌ワクチンを受けさせてあげましょう。

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