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【医師監修】妊娠している!? 妊娠時の基礎体温変化とグラフ

【医師監修】妊娠している!? 妊娠時の基礎体温変化とグラフ

現代では、健康や美の為に基礎体温を測定する女性も増えてきました。基礎体温の変化によって、妊娠もわかるので妊娠を強く望む人には嬉しいですね。また妊娠がいち早く分かることによって、身体への気遣いができるのも大切です。妊娠時の基礎体温変化についてご紹介していきます。


この記事の監修ドクター
こすぎレディースクリニック 椎名邦彦先生
当院の基本姿勢は『癒して治す』です。最新の産婦人科・美容医療に、東洋医学などの代替医療やアンチエイジング医療を取り入れながら、 女性がいつまでも健やかで美しくあるための医療を提供します。
http://kosugi-ladies.jp/

基礎体温とは

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基礎体温とは、人が寝ているとき、内臓の働きがもっとも静かな体温のこと。『朝、目覚めて“起き上がる前”に測る』のが一般的です。「低温期」と「高温期」の二つの時期に分けられ、ほぼ0.3~0.5℃の間で周期的に変化があり、約2週間で変わっていきます。基礎体温を毎日測定することによって、周期的な変化のリズムを知り、女性ホルモンの動きや身体の状態を把握することができます。

基礎体温の測り方

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体温計の種類

体温計には主に「実測式」と「予測式」のものがあります。実測式の体温計は正確だけれど、測定時間が5~10分ほどと時間がかかります。予測式は、平衡温温を計算して数十秒と短時間で測定することができます。実測式の方が正確なのでお勧めですが、自分の生活スタイルに合わせて選んで下さい。さらに、実測式でも予測式でも小数第二位まで計測できる「婦人体温計」があるとより正確に基礎体温を測ることができます。

基礎体温の測り方

1) 寝る前に、枕元に体温計を置く
2) 朝起きたら、寝たままの状態で体温計を口にくわえる
3) 舌の付け根に体温計を入れ、計測する
4) 基礎体温表に正しく記入する

基礎体温とは運動等の体温上昇の影響を受けにくい、目覚めの起き上がる前に測るのが一般的です。そして、舌の裏側の一番奥の筋の左右どちらかに体温計の先端を当て測定することで、体の内部の正確な体温を測定できます。動くと体温が上昇し、測定に影響が出るので体温計を探すのに起き上がったり、測定中は寝返りをうったりしてはいけません。また、基礎体温の日々の変化が重要ですので、測定後は紙やアプリ等で記録するようにしましょう。測定のまとめとポイントは下記を参考にして下さい。

基礎体温測定3つのポイント

1)測定は毎朝一定の時刻に行う
2)測定中も動かないようにする
3)毎日続ける

妊娠していないときの基礎体温は

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低温期と高温期

理想的な基礎体温は「低温期」と「高温期」の2相性のグラフになります。低温期ではエストロゲン(女性ホルモンの1つ)の量が増加しており、身体が低温の状態が続きます。高温期では排卵して、黄体ホルモンが増えるので体温が上昇します。また基礎体温は 「低温期」→「高温期」のサイクルで回っていますが、身体の中では「月経期」→「卵胞期」→「排卵期」→「黄体期」の順に変化が起こっています。このうち月経期から排卵期が始まる頃までが低温期、排卵期から黄体期が高温期に分けられます。

理想の基礎体温グラフ

月経周期が28日の場合、約13日は低温期で、1日ガクンと体温が下がったあと、体温が急激に上昇し、約9~14日ほど高温期が続きます。理想的な基礎体温は高温期が36.5度を下回らず、低温期と高温期の差が0.3~0.5度と言われています。また、排卵時に体温が上がるため、妊娠を望む方は高温期になったタイミングに気をつけています。その他にも、理想的な基礎体温グラフでは肌の状態やダイエットしやすい時期などもわかります。

正確な基礎体温を把握する為には、3か月程は毎日、基礎体温の測定と記録を続けるようにしましょう。ただし、自律神経やホルモンのバランス、身体の冷え、ストレス、病気等、さまざまな影響を受けて基礎体温は変化します。必ずしも理想のグラフ通りになるとは限りません。

基礎体温グラフが乱れている時には

基礎体温グラフが乱れる方は、睡眠時間が短かったり、正しい測り方をしていなかったり、不規則な生活をしていたりすることが原因かもしれません。その他にも「低温期と高温期の差が0.3度以下」や「低温期が長い又は短い」、「高温期への移行に日にちがかかる」、「生理周期が短い」、「低温期が36度以下で低い」等もチェックポイントです。もしグラフが乱れているならば、もう一度基礎体温の測り方を確認し、生活習慣を改善するよう心がけてみてください。それでも変わらない時には、生殖機能の低下や病気等の原因も考えられるので、一度病院で診てもらうことをおすすめします。

妊娠したときの基礎体温は

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妊娠した時の基礎体温のグラフ

女性の体は排卵すると黄体ホルモンが分泌されます。その作用で基礎体温が高くなるのですが、妊娠すると黄体ホルモンがずっと分泌し続けるため、次の月経予定日になっても高温期(上の図のチェックの部分)の状態が続きます。16日以上高温期が続くようでしたら、妊娠の可能性がでてきます。個人差はありますが、赤ちゃんを育てる為の胎盤が完成するまで高温期は続きます。

妊娠判断にならない場合

基礎体温に変化があり「妊娠かも」と期待する人もいるかもしれませんが、基礎体温がいつもと違うからといって必ずしもすぐに妊娠判断はできないものです。

・高温期がいつもより早く来た
・高温期の体温がいつもより高い
・高温期になるまでの体温の上昇が早い
・高温期の中で体温の変化がある
・高温期における体の変化がある

などは、よく勘違いすることが多いですが、妊娠を判断する要因にはなりません。基礎体温で妊娠の可能性があるのは【高温期が長く続いた場合】のみです。

インプラテーションディップ

妊娠時は高温期が長く続く傾向がありますが、排卵の数日後に高温期の中で一時的に基礎体温が低下する現象がある人もいます。それが「インプラテーションディップ」と言われる現象です。インプラテーションで基礎体温が低下しても、妊娠している場合は1~2日程度でまた高温期の状態に戻ります。基礎体温の低下が3日以上続く場合は低温期に入ったと考えられます。

インプラテーションディップが起こるのは着床のタイミングだと言われ、妊娠兆候の一つと言われています。しかし、本当に着床が基礎体温に深く影響しているのか分かっていないのが現状です。またインプラテーションディップがある=妊娠しているとは限りませんので、基礎体温が下がっても焦らず様子を見ていってください。妊娠しても、インプラテーションディップが無い人もいます。

高温期が続いたら……

基礎体温で高温期が続くようでしたら、妊娠した可能性があるので体の変化に敏感になってくださいね。だるかったり、眠かったりするかもしれませんが、体がお休みしたいサインを出しているので赤ちゃんの分までしっかり休んでください。また薬やレントゲン、飲酒、タバコには気をつけましょう。妊娠しているかどうか分からない一か月以内に、妊娠初期症状と風邪を勘違いして薬を飲んだという話はよくあります。飲酒やタバコがよくないのは周知の事実ですが、薬やレントゲンも赤ちゃんに影響します。歯科などのレントゲンにも注意して下さい。またビタミン剤にも注意が必要です。そして妊娠検査薬が使える時期になったら、妊娠の有無を調べてみましょう。

妊娠検査薬で調べよう

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妊娠検査薬

卵子と精子が受精し、子宮内膜のベッドに着床すると妊娠が成立します。そして着床後数日で、尿の中にhCGホルモン(子宮内に胎盤が形成されるときにつくられるホルモン)が出ます。色々なタイプを薬局などで買うことができますが、棒状の先に尿をかけて、プラス(+)や線(|)が出ると妊娠が分かるものがほとんどとなっています。

妊娠検査薬はいつから使える? 

もし妊娠していた場合、妊娠検査薬で陽性がでるのは「生理予定日の約一週間後」からです。したがって基礎体温で高温期が続いたことから妊娠したかもと思うのはまだ早いでしょう。ただしhCGホルモンは着床後2~3日で尿中に出るので、早い人は生理予定日一週間以内にも反応は出るかもしれません。ですが初めはhCGホルモンの分泌量も少なく、個人差もあります。検査薬を早めに使用して反応が出ず、後日反応が出ることはあるので、生理予定日の約一週間後にもう一度測り直してください。

陽性が出たら、妊娠の可能性があります。ただ妊娠トラブルがあっても陽性は出るので、正常に妊娠しているかどうか見るためにも、必ず病院で診察してください。

妊娠初期症状とは

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妊娠初期症状で「もしかして妊娠?」と気づく人もいます。妊娠初期症状として、風邪のような症状やバストの変化、つわりに似た症状があらわれる人もいます。基礎体温の変化をチェックするとともに、下記のような症状もチェックしていきましょう。

妊娠初期症状チェック

・腹痛
・頭痛
・腰痛
・胃痛
・眠気
・吐き気
・体がだるい
・疲れやすい
・イライラする
・おりものが増える
・おしっこが近くなる
・胸が張る
・乳首が敏感になる
・乳輪が濃くなる
・食べ物の好みが変わる
・お腹が空くと生唾が出て気持ち悪い
・匂いに敏感になる
・酸っぱいものが食べたくなる

それぞれ個人差があり、これらの症状が出たからといって必ずしも妊娠とは限りません。気になる症状があれば、必ず病院に相談しましょう。

まとめ

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いかがでしたでしょうか? 基礎体温で妊娠を一喜一憂する方もいますが、勘違いや初期流産も多くあります。基礎体温だけに捉われず、正しい知識を身につけ、ゆったりとした気持ちで基礎体温測定を続けていくことが大切です。基礎体温測定を上手に使えば、妊娠しやすい時期や妊娠の可能性を知ることができます。

妊娠初期は脳や心臓など大切な器官ができる時期ですので、もし妊娠の可能性があれば、まずは体を労わってください。また妊娠が分かると基礎体温を測るのをやめる方もいますが、基礎体温は体の変化のバロメーターです。母体に何か異常があったら基礎体温の変化で察知できることもあります。妊娠後も基礎体温をつけ、御自身の体調管理をしていってください。

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