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【医師監修】ガスが原因? 妊婦のお腹がはるときの対処法6つ

【医師監修】ガスが原因? 妊婦のお腹がはるときの対処法6つ

妊娠すると、身体の中で様々な変化が起き、いろんな症状が出てきます。悪阻、味覚や好みの変化、嗅覚が敏感になる、などは良く聞くものですね。そして、初期から感じる方もいれば、中期になってから感じる方、時期はそれぞれですが”お腹の張り”を感じることが出てきます。今回は、この”お腹の張り”についてお話ししたいと思います。


この記事の監修ドクター
東邦大学医療センター大橋病院 高橋怜奈先生
女医プラス所属。東邦大学医療センター大橋病院・産婦人科在籍。趣味はベリーダンス、ボクシング、バックパッカーの旅。2016年6月にボクシングのプロテストに合格をし、世界初の女医ボクサーとして活躍中。ダイエットや食事療法、運動療法のアドバイスも行う

妊娠時期別”お腹の張り”

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産婦人科で妊婦検診を受ける際、「お腹が張ったりしますか?」と聞かれたり、妊婦向けの雑誌などで”お腹の張り”について書かれているものをよく目にしますよね。

この、妊娠中の”お腹の張り”というのは、実際には子宮の収縮です。実際に体験してみないとわからない感覚で、「ガスが溜まったような感じ?」と思ってしまうかもしれません。週数やその人の体形によっては、子宮のところだけくっきりと子宮の形が見えたり、そこを触ると硬くなっていたり。自覚症状としては、ここが子宮かなとわかるような、つっぱった感じがするようです。妊娠すると、体が水分を蓄えようとする為、便秘になりやすかったりもするので、初期の頃であれば便秘と張りを間違えてしまうこともあります。

また、子宮が成長する過程で感じ方も症状もそれぞれ違ってきます。まずは、妊娠初期・中期・後期、それぞれ時期別で張りの特徴を見ていきましょう。

妊娠初期

妊娠初期の張りの症状は、軽い生理痛のようなモワモワとした痛みや下腹部の違和感、足の付け根あたりがチクチクするような感覚などを感じる方が多いようです。

赤ちゃんがお腹の中で成長する部屋である子宮は、筋肉で出来ています。その子宮に血液が多く運ばれるようになり、子宮の筋肉が伸びてくることで痛みや違和感、人によってはチクチクとした痛みに感じるのです。初期の頃に痛みなどを感じてしまうと心配になりますが、このような症状であれば赤ちゃんを育てる準備をしている証拠ですので、どんどん悪化しないのであれば問題はありません。

妊娠中期

お腹が少しふっくらとしてくるこの頃、初期に感じていた張りが落ち着く方も多い時期ですが、張った場合は初期に比べて分かりやすくなります。この妊娠中期で起こるお腹の張りは、体が楽になり活動的になったことで起こる生理的な張りがほとんどです。

悪阻などの辛い症状も軽減し、張りも落ち着いたから。と仕事や家事を頑張り過ぎてしまうと、また張りの症状が出てしまうことがあります。妊娠初期の症状や張りがなくなったからといって、活発な活動をしすぎるのはNGです。1時間に何度も張ったり、安静にしても張りが収まらない場合、痛みを伴う場合には必ずかかりつけの産婦人科に連絡をして指示をもらいましょう。

妊娠後期

妊娠後期では、子宮はかなり大きくなり、張りも頻繁に起こるようになります。近づいた出産に向けて子宮が収縮するようになり、激しくなった胎動の前後に張りを感じることもあります。

この頃に、お腹が張ったり痛みを感じたりすると、”陣痛”が頭をよぎりますよね。ただの張りであれば、横になるなど、楽な姿勢をとっていると落ち着いてきます。先ほども述べたように、異常を感じた際は必ずかかりつけの産婦人科に連絡をして指示をもらいましょう。

どんな時に張りやすい?

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運動や家事などで動き過ぎたとき

妊娠前から体を動かすことが好きな方にとっては、悪阻などが落ち着くと、家事を積極的にこなしたり、運動をしたくなるかもしれません。適度な運動や動作なら問題はなく、出産に必要な筋肉を鍛えられ安産に繋がるというメリットがありますが、どんなことに関しても、妊婦に「○○し過ぎ」は禁物です。ホルモンバランスや自律神経の影響で、子宮収縮を日に何度か繰り返すのは自然のことですが、疲労などが原因で、さらなる張りを引き起こしてしまいます。

長時間同じ姿勢で過ごしたとき

座った状態も立った状態もどちらにも言えることです。同じ姿勢でいるということは、血流が滞ってしまいます。妊娠すると、それまでは鶏の卵位だった子宮が、臨月にはスイカ位の大きさにまでなるのです。目まぐるしく成長する子宮は、周囲の血管を圧迫するので、特に血流が滞りやすくなってしまいます。

ずっと同じ姿勢は避け、座っている状態であれば、トイレなどで席を立った時に軽くストレッチや散歩をする、立っている状態であれば、時々椅子などに座らせてもらったり屈伸をするなど、こまめに体を動かすようにしましょう。

性行為をしたとき

妊娠中であってもパパとのスキンシップは大切ですよね。妊娠中の性行為は、安定期以降であれば、激しいものでなければ問題はないとされています。ただ、オーガズムを感じると、お腹の張りを感じる場合が多いようです。

こういった経緯で張りを感じても、安静にして張りがすぐに落ち着けば、陣痛の引き金になったり、早産につながることはないので心配はいりません。ただし妊娠中の性行為によって菌が子宮内に入り込んでしまうと炎症の原因になったり、早産の原因になったり重篤な症状を引き起こす場合があるので、必ずコンドームを付けるようにしましょう。

また、胸の刺激も子宮収縮と大きな関係があります。1人目の授乳中に2人目の妊娠が分かった時、授乳の刺激で子宮収縮が促され、流産の可能性が高くなることから断乳や卒乳を医師から勧められます。

”危険な張り”の見極めは?

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妊娠時期の特徴的なお腹の張りについてご説明しましたが、やっぱり痛みや違和感を感じると、「お腹の赤ちゃんは大丈夫なの?」と心配になりますよね。お腹の張りは、妊娠中に多くのママが体験する症状ではありますが、自己診断で危険な張りを見逃さない為に、以下の症状がある場合は、危険信号を発している張りの可能性があります。

1、横になっても治まらない
2、張っている時間が長い
3、張りが1時間に何度も頻発する
4、出血がある
5、痛みを伴う
6、胎動が感じられない

通常であれば、30分程度安静にすることで張りは落ち着いてくるものですが、横になって1時間以上安静にしていても張りが続いたり、規則的、または間隔がだんだんと短くなる張りの場合、陣痛の可能性が高いと言えます。また、出血や強い痛み、胎動を感じない場合、大きなトラブルが起きている可能性があります。これらの症状がある場合は、直ちに病院に連絡をして指示してもらうようにしましょう。

お腹の張りを抑える3つの方法

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1.締め付け過ぎない

日本では、妊娠5ヶ月を過ぎた最初の戌の日に「安産祈願」と「帯祝い」をするという風習があります。お腹が大きくなってくると、お腹の重みが辛く感じるようになり、お腹を安定させる為にも腹帯やベルトをする方がほとんどだと思います。ですが、良かれと思って巻いている帯やベルトも、支えるように装着していないと張りの原因となる場合があるのです。

外している時より、帯やベルトを着けている時の方が張りを感じる頻度が多いようであれば、使用方法を間違っている可能性があります。間違った部位の圧迫は危険ですので、心当たりがあれば使用方法の再確認をしてみましょう。使用方法がわからない場合には助産師さんに聞いてみましょう。

また、気分がすぐれない時や、張りが辛く安静にしている時などは衣服の圧迫はもちろん、帯やベルトも外すようにしましょう。

2.お腹を冷やさない

暑い夏に大きなお腹を抱えて生活するのは本当に辛いものがあります。疲れやすくもなり、体も重くなるので、冷房の効いた部屋でゆっくり……としたいところですが、体を冷やしてしまうのも張りを誘発する原因となります。体が冷えると血流が悪くなり、肩が凝るのと同じように子宮も収縮してしまいます。

また冷えからお腹が緩くなるのも、妊婦にとっては良くありません。冷房の効いた室内では、ひざ掛けをお腹から掛けるなどの対処、冬であれば末端から深部が冷えてしまわないように靴下の重ね履きなどで、体温調節を行うようにしましょう。

3.ストレスを溜め込まない

ホルモンバランスや自律神経の乱れが子宮を収縮させることは先程お話ししましたが、精神的なストレスもホルモンバランスや自律神経の乱れを引き起こす原因となります。妊娠すると、それまでとは違い、身体の自由がきかなかったり、体調の変化、出産・育児に対する不安など様々なことでストレスが溜まりやすくなります。

産後になると、それまでは簡単に出来ていた近所への買い物も、ちょっとしたお出掛けも全てが大変なものに変わります。休日に友人や旦那さんとゆっくり美味しいものを食べたり、軽く体を動かしたり、自分自身が楽しめることを取り入れて、上手くリフレッシュしながらマタニティライフも笑顔で過ごせるようにすることで、張る回数も減らすことが出来るかも知れません。

4.便秘をしないようにする

妊娠をすると今までは快調だったのにホルモンの影響で便秘になる妊婦さんが多いです。便が硬くなったために排便時に強くいきんでしまうと、子宮の張りにつながることがあります。いきまなくてもお通じがでるように便秘がちな人は水分を多めにとる、早めに便秘の薬を産婦人科で処方してもらうなどするとよいでしょう。

お腹が張った時の3つの対処法

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1.横になって安静に

これは先程からも何度となく挙がっていることですが、まずは安静にすることです。妊婦検診などで、医師が「安静にして様子を見てみて」という言葉を発することがあります。この、医師の言う安静とは”座ることではなく、横になるということ”なのです。なぜなら座るのにも腹筋を使ってしまっているからです。

張りがある状態のまま、動いたりしてしまうのはとても危険なこと。外出先では、横になれるスペースなんてそうそうあるものではありませんが、ベンチなどがあれば、浅く腰かけて背もたれを使い楽な姿勢をとるなどの工夫をして、張りが治まるのを待ちましょう。車内の場合は安全な場所に停車させ、座席を倒したり、後部座席で休憩したりするのが有効な手段といえます。

2.ゆっくりと呼吸をする

妊娠や出産にとっても大切なことが”呼吸”です。昔は、ラマーズ法という「ヒッヒッフー」の呼吸で分娩しているシーンがドラマなどでもよくありました。また、ヨガに関しても呼吸はとても大切で、ちゃんとした呼吸ができていないと意味がないというのもよく耳にする話ですよね。

張りの時も出産の時も同じなのですが、辛いからと呼吸を止めてしまうとママの体からの酸素供給が減少する為、赤ちゃんも苦しくなってしまうと言われています。臨月あたりのガチガチに固くなる張りは、どうしても呼吸を止めてしまいたくなる時もありますが、そういう時こそゆっくり大きく呼吸することを意識してみてください。深呼吸はリラックス効果もあるので、張りが早く治まるという効果も期待できます。

3.張り止めの薬を処方してもらう

これは、お腹が張るからといって、誰でもすぐに処方してもらえるというわけではありません。健診や張りの症状で受診した際に、医師がモニターで張りの頻度や強さを見たり,超音波検査で早産の徴候を確認したりして、処方の有無を決めます。

医師の判断で張り止めの処方がなかったということは、自身としては心配ではあっても、特に問題はないということ。張りは特別なことではなく、ほとんどの妊婦が経験する症状なので、あまり考え込まずに安静を心掛けて、体の負担を出来るだけ減らすようにしましょう。

まとめ

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妊娠の期間としては1年足らずと、人生で考えると一瞬の出来事ですが、この短い期間は本当に特別で、様々な変化があります。今回は”張り”のことについてお話ししてきましたが、人それぞれ時期やタイミング、頻度などは違うものです。心配な時は迷わず医師に相談してみてください。

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