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【医師監修】眠れない。妊娠後期に呼吸やお腹が苦しい時の4つの対策

【医師監修】眠れない。妊娠後期に呼吸やお腹が苦しい時の4つの対策

お腹の中に赤ちゃんが宿ると、ママの体にはさまざまな辛い症状が初期からあらわれ始めます。特に妊娠後期になると、大きくなったお腹で日常生活が困難になることも。今回は、そんな辛い妊娠後期の症状の原因と改善方法についてお話ししたいと思います。


この記事の監修ドクター
こすぎレディースクリニック 椎名邦彦先生
当院の基本姿勢は『癒して治す』です。最新の産婦人科・美容医療に、東洋医学などの代替医療やアンチエイジング医療を取り入れながら、 女性がいつまでも健やかで美しくあるための医療を提供します。
http://kosugi-ladies.jp/

妊娠後期に現れる症状とは?

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毎日お腹の中の赤ちゃんは成長して、お腹も目立ってくる妊娠後期。週数的には28週、8ヶ月から妊娠後期という段階になります。この時期になると、ママの体重も増え、疲れやすくなってきます。赤ちゃんが成長し、赤ちゃんの部屋である子宮も大きくなると、ママの臓器などを圧迫することから、様々な症状が出てきます。

妊娠後期で悩まされる症状は、
・動悸・息切れ
・胸やけ・胃もたれ
・足の浮腫み
・頻尿
などが挙げられます。

妊娠後期 症状別4つの対処法

1.動機・息切れ

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妊娠後期になると、今まで平気だった日常の動きや少しの運動でも、動機や息切れを感じてしまいます。これは、血液を含め体全体の水分量が、妊娠後期になると急激に増加することで心臓に負担がかかることで起こります。

赤ちゃんに出来るだけ多く、新鮮な栄養と酸素を送る為に、また、出産で多くの出血がある為に準備しているとも言われています。ママには辛い症状ですが、ママから栄養をもらうことで成長していく赤ちゃんにとっては、とても大切なことなのです。また、早産を防ぐ為の薬や、鉄分の不足、ストレスなども動悸の原因です。

動悸で苦しいときの改善法は?

赤ちゃんの為とはいえ、生理的なものと言われてもやっぱり辛いですよね。動悸が起こったときは、衣服などの締め付けを緩めて、ゆっくりと楽な体勢で体を休めることが一番です。出来るだけ呼吸を大きくゆっくりとするようにしましょう。

また、”シムスの体位”という体勢が効果的と言われています。身体の心臓側(左側)を下にして横になることで、血液の循環を妨げることなく体を休めることが出来ます。どうしてもお腹が大きくなると、どんな体勢でも苦しく感じてしまいますが、シムスの体位で足にクッションなどを挟むと楽になったりします。授乳クッションにもなる抱き枕があると、産後は赤ちゃんの授乳から、腰が据わる頃の転倒防止にまで使えるので便利です。

また、貧血による動悸の場合は、食事で積極的に鉄分の多いものを食べるように心掛けたり、サプリメントなどで補うようにすることで改善が期待できます。

ストレスが原因の場合は、リラックスが一番の改善法です。初めての妊娠で後期になり、今まで経験したことのない症状や、思い通りに行動できないこと、また出産に対する不安を日々感じながら生活していると思います。ちょっとしたことでイライラしてしまったり、急に涙が溢れてきたり……。そんなときは、体を休めながらお気に入りの飲み物などを飲んでホッと一息。

動悸が起きるのも一時的です。「元気に成長しているんだな~」という気持ちでお腹を撫でてあげると、赤ちゃんからの可愛いお返事があるかも知れませんよ!

2.胸やけ・胃もたれ

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胸やけや胃もたれなどのムカムカする症状と言えば、妊娠初期に多くのママが経験する”悪阻”で、妊娠後期にはそんな症状ないんじゃないの? と思いがちですが、妊娠後期にも何とも言えない胸の不快を感じることがあります。

これは、赤ちゃんが成長するにつれて、赤ちゃんの部屋である子宮がママの横隔膜を押し上げて臓器を圧迫することで起こります。元々の子宮は7cmが平均とされていますが、妊娠後期の子宮は30cm前後にもなり、おへそから心臓の中間あたりにまで子宮底がくるのです。胃痛を経験したことのある方なら分かると思いますが、胃が痛いと感じるところが大体その辺りですよね。

また、圧迫されることで、それまでは食べられていた量の食事がとれなくなることもあります。これは、エストロゲンという女性ホルモンの影響で、筋肉が緩んで胃酸が逆流してしまい、ムカムカや不快感を感じることも。

胸の不快はどうすればいい?

子宮が大きくなるのは赤ちゃんが成長している証です。圧迫での症状は、残念ながら一番楽に感じる姿勢を心掛けることが唯一の対処法です。

食中にすぐに満腹になったり、食後に不快感などを感じる場合は、消化の良いものを少しづつ食べてみてください。辛い時に横になって安静にしたいところですが、食後のムカムカや胃もたれは胃酸の逆流によるものが考えられます。食後は圧迫での症状以上に悪化させない為にも、横にならないように気を付けましょう。

症状が激しい場合や長引く場合は、異常のサインかも知れません。いつもより辛いと感じた時には、自己判断はせずに、産科医に連絡してみましょう。

臨月に入り、赤ちゃんの頭が下がってくると楽になったというママは多いです。辛い時は一日一日が長く遅く感じますが、赤ちゃんをお腹の中で感じられるのもあと僅かです。自分の中で一番楽に感じる方法を見付けて、出来るだけストレスを溜めないように過ごしましょう。

3.足の浮腫み

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元々浮腫みやすい人、あまり浮腫まない人、それぞれですが、妊婦のほとんどが足の浮腫みや怠さを感じています。

妊娠中は、血液と水分の量が増えます。これは、赤ちゃんに必要な栄養と酸素を届けるためなのですが、この血液と水分のバランスが崩れやすくなってしまいます。悪阻や体重の増加で運動不足になったり、塩分の過剰摂取、冷えなどによる血液の循環不足やストレスなど、多くの原因が考えられます。また、大きく重くなったお腹が腰を通る血管を圧迫することで、血流が滞ってしまうことも原因のひとつです。

浮腫みを感じたときは?

お腹の張りや、体調が良い状態が条件となりますが、適度な運動は出来ていますか? マタニティビクスを定期的に開催している産婦人科も多いですし、最近ではヨガもマタニティ向けのスクールも多くあります。旦那さんと一緒にウォーキングをするのも、同じ時間を共有しながら楽しめるのでオススメです。無理しない程度に体を動かすことで、リフレッシュにもなりますし、筋力の維持など、出産に良い効果も期待出来ます。

また、ムカムカなどの症状がない人は、食欲が増しやすい時期です。満腹感が得やすかったり、何だかスッキリしない口中で濃い味のものを好んで食べてしまったりするのは、浮腫みの原因はもちろん、赤ちゃんにとっても良い影響は与えません。

でも、フライドポテトやカップラーメンが無性に食べたくなるというのは良く聞く話しですよね。「妊娠中だからあれもダメ、これもダメ。」というのは本当にストレスです。そんな時は、”1週間に1度だけ”、カップラーメンなどの時であれば、”汁は飲み干さない”、”副菜で水気の多いトマトなどの野菜を食べる”など、「禁止」にしてしまわないことでストレスも軽減されます。

また、浮腫んで怠い時は、シャワーよりは浮力を感じられる湯船に浸かることで、血管の圧迫を一時的でも改善することができ、また、リラックス効果も期待出来ます。ボディークリームでゆっくりと妊娠線予防のケアをしながら、足のマッサージをするのもとっても気持ちいいですよ。

4.頻尿

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子宮が大きくなることで膀胱が圧迫されるのが原因で、尿を溜められない、尿意をすぐに感じてしまうという状況です。

頻尿の対処法は?

子宮が大きくなるにつれて、様々な臓器を圧迫してしまうのは仕方のないことです。頻尿もですが、”尿漏れ”も妊婦には付き物の症状です。何か力が入ったとき、咳やくしゃみをしたときなど。尿漏れなんて恥ずかしい! と思ってしまうかも知れませんが、ホルモンの影響や膀胱の圧迫などで多くのママが経験することです。

最近では、吸水性や消臭効果に優れた使い捨てパッドも市販されていますし、自然派や敏感肌の方の中では、布ナプキンも人気です。そういったものを利用して、快適に過ごせるようにしてみましょう。

頻尿は昼夜問わず襲ってくるので本当に辛いです。膀胱の圧迫と、就寝時などの体が横になった時に、足に溜まった水分が流れることによって起こるものなので、
・浮腫みにくい生活を心掛けること
・怠いと感じたら無理はせずにゆっくりと過ごしてマッサージ
をしましょう。

浮腫みは妊婦にとって良くある症状の1つではありますが、見てすぐに分かるような浮腫みであれば、掛かりつけの病院に相談してください。

まとめ

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妊娠後期は、お腹が大きくなって以前のように体の自由が利かないことや、近付いてきた出産や、不快・不安な症状などで心身ともに不安定になります。辛い時期ではありますが、赤ちゃんをお腹の中で育てる期間は残り僅か。辛いけど愛おしい期間、自分も大切にしながら楽しんでくださいね!

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