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2018年11月15日 09:42 更新

子供がやりがちなトラブルに備えられる 個人賠償責任保険とは

元気な子供たちは、ついつい遊びに夢中になって、思わぬトラブルを引き起こすことがあります。個人賠償責任保険は、そんな日常生活での思いがけないトラブルに、幅広く対応してくれる家計の強い味方です。今回は、個人賠償責任保険の補償の範囲と、加入の仕方についてご紹介しますね。

思いがけない日常のトラブルに備えられる

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子供は、なにかに夢中になると、周囲に目がいかなくなることがあります。そんなとき、何かにぶつかって物を壊したり、人にぶつかって相手にケガをさせたりといった思いがけない事故がおきやすくなります。謝ってすむ範囲ならいいのですが、場合によっては取り返しがつかないくらい大きな事態になることも。

そんな、もしもの場合に備えて考えておきたいのが「個人賠償責任保険」です。この個人賠償責任保険、ピンチの時には大きな助けになるにもかかわらず、意外と安価な保険料で入ることができます。子供のトラブルは思いがけないときにおこるからこそ、親も万が一に備えておくといいですね。

個人賠償責任保険とは

個人賠償責任保険とは、日常のさまざまなトラブルに備える保険です。他人の物や身体に損害を与えて賠償責任を負った時に、その損害を包括的に補償してくれます。

例えば、子供だったら、「ボール遊びをしていた時、他人の車に傷をつけた」「ふざけていて友達のゲーム機を壊した」「買い物中に、陳列されている商品を落とした」なんていうトラブルはよくありそうですよね。

それから、実はこの個人賠償責任保険では、自転車でうっかり人にぶつかってケガをさせた」といった自転車事故でも、相手の方の治療費などを賠償できます。

わざわざ自転車保険に加入しなくても、個人賠償責任保険に入っていれば、自転車事故にも備えられるのです。

家族みんなが補償の対象に

個人賠償責任保険は、家族のうち誰か一人が加入していれば、家族全員が補償の対象になります。ときどき、子供たちがやんちゃで心配だからと、兄弟姉妹にそれぞれ個人賠償責任保険をつけている方がいますが、実はそんな必要はありません。仮に一番上の子がひとり個人賠償責任保険に加入していれば、弟妹たちがおこしたトラブルも、パパやママがおこしたトラブルも補償の対象になります。

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大きな保障のわりにお手軽な保険料

これだけ幅広く補償してくれる個人賠償責任保険の補償額は、大きいものですと最大1億円、最大3億円なんていうものもあります。それでいて、実は保険料が意外なほどお手軽価格です。保険会社にもよりますが、月額100~300円程度の保険料で、家族全員に補償がつけられます。そのため、単体で加入するよりも、別の保険に組み込まれていることや、特約として選択できるようになっていることがよくあります。

自動車保険や火災保険についていることも

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個人賠償責任保険に入りたい!と思った時に、最初にしてほしいのが、現在加入している保険の証券チェックです。自動車保険や火災保険などに特約として付加されているケースがよくあるので、まずは保険証券をチェックしてみましょう。続いて多いのが、子供向けの共済に特約としてつけているケースです。また、最近では、自転車保険に加入している人も増えていますが、自転車保険に加入していれば個人賠償責任保険が組み込まれているのが一般的ですから、保険証券の内容をいま一度確認してみましょう。

個人賠償責任保険が適用されない主なケース

個人賠償責任保険の補償範囲はとても広くて便利ですが、すべてにおいて万能というわけではありません。こんな場合には補償されないので、気をつけましょう。

・職務遂行中の賠償事故
・車両(船や航空機含)の所有や使用、管理によって発生した事故
・闘争行為
・他人から借りた物を壊した場合の賠償事故
・同居の親族に対する損害賠償
・自然災害(地震・噴火・津波)

など。

個人賠償責任保険の入り方

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これから新たに、個人賠償責任保険に入りたいという方に向けて、いくつか加入する方法をご紹介します。共済のオプションとして加入する方法や、カードに付帯する方法、会員向けサービスを利用する等、お手軽に加入する方法がいくつかあります。

〈コープ共済〉

・サービス名:個人賠償責任保険(臨時費用保障及び賠償事故解決特約)
・保障限度額:最高3億円
・個人賠償責任保険の保険料は月額140円。ただし、単体では加入できず、コープ共済のたすけあいシリーズの対象保険に付加する形で加入します。

http://coopkyosai.coop/thinking/lineup/tasukeai/baisyou.html

〈セゾンカード〉

・サービス名:暮らし・持ち物安心プラン(基本コース)
・保障限度額:最高1億円
・セゾンカードに月額300円で付帯できるサービス。外出中に携行物が壊れたり盗まれた場合に、最大10万円まで補償(自己負担5000円、契約者本人のみ)してくれるサービスもセットでついています。

https://hoken.saisoncard.co.jp/svp/life/

〈Yahoo!〉

・サービス名:ちょこっと保険
・保障限度額:最高3億円まで選択できます。
・Yahoo!ウォレットに登録している人が、必要な補償を選択して加入できる損害保険。個人賠償責任保険は1億円、2億円、3億円から選べます。傷害保険とセットで加入する必要がありますが、傷害保険はとても少額から選べるため、トータル保険料を月額200円以下に抑えることもできます。

https://www.ehoken.ms-ins.com/NetKaiinHtml/TH3001/TH3001.html

まとめ

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今回は、日常生活で子供がおこしやすいトラブルによる損害賠償を補う保険として、個人賠償責任保険をご紹介しました。家族の誰かがひとつ加入すれば、家族全員が補償されますし、月額保険料もわりと安価です。単体では入りにくい保険なので、何かの保険にセットしておくといいでしょう。もしかしたら、現在加入中の保険にすでについているかもしれません。まずは保険証券を確認してみてください。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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