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2018年03月18日 10:25 更新

ベビーサインをはじめよう!種類や注意点、資格などについて解説

ベビーサインというものを知っていますか? 赤ちゃんからのサインではなく、赤ちゃんとサインを共有して意思疎通を図るというものです。赤ちゃんの成長や発達にも良い効果を与えてくれるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか? ベビーサインを習得することで、ママの育児ストレスも軽減出来て一石二鳥ですよ。

生まれたばかりの赤ちゃんは言葉を話せないので「何を求めているのか分からない」「もっと赤ちゃんの気持ちが知りたい」と強く願うママは多いことでしょう。そういう時に覚えておいて損をしないのが「ベビーサイン」です。

ベビーサインを習得することで、赤ちゃんとの意思疎通がスムーズになるだけではなく、育児ストレスも軽減されることがあります。今回はママの負担を軽くするベビーサインについて説明します。

ベビーサインって何?

Lazy dummy

ベビーサインは、赤ちゃんが出すサインをママが覚えることではありません。ママが状況に合わせて、赤ちゃんに教え込むものです。名前から「赤ちゃんが出すサイン」と勘違いする人がいますが、正確には「赤ちゃんとサインを共有する」ということです。こちらでは、ベビーサインについてのさまざまなことを紹介します。

赤ちゃんのもう一つの言葉、ベビーサイン

ベビーサインは、アメリカのリンダ・アクレドロ博士とスーザン・グッドウィン博士が、友人の子供と手を使ってコミュニケーションを取っている姿からヒントを得たことで始まった研究です。ふたりの博士が出したベビーサインに関する書籍は、1990年代にアメリカで大きなブームを巻き起こし、2000年以降は日本国内でもベビーサインに関する教室が増えていきました。言葉を上手く話せない赤ちゃんとの意思疎通をするために、ベビーサインはとても有効な手段と言えます。

ベビーサインはいつから?効果は?

ベビーサインを始める時期について、ベビーサイン協会では生後半年~1歳半頃が適していると推奨しています。しかし、成長や発達は個人差が大きく出るので、あくまで推奨であってこの時期を過ぎたら出来ないというわけではありません。

ベビーサインの効果として、赤ちゃんと意思疎通が出来るようになるのは最大のメリットです。赤ちゃんの頃から「伝える」という経験を積ませることで、コミュニケーション能力を育てることにも繋がります。その結果、言語発達の基礎が育つため、語彙力や言葉の理解が進みやすいと言われています。ただ、過剰に期待するのは良くありません。

●一般社団法人 日本ベビーサイン協会 ホームページ「Baby Signsとは?」
https://www.babysigns.jp/about_babysigns

ベビーサインの注意点は?

ベビーサインの注意点として、赤ちゃんに過剰な期待を強いないことです。ベビーサインは、確かに親子で習得出来れば負担はグッと減ります。しかし、すべての赤ちゃんが習得可能かと聞かれるとNOです。成長や発達は個人差があるので、すべての赤ちゃんが習得可能というわけではありません。

また、ベビーサインを習得したとしても、あまり頼りすぎないようにしましょう。親子共にベビーサインに頼りすぎていると、言葉より先にサインが出てしまう場合があるという批判も出ています。あくまでベビーサインは補助的なもので考えておいて、遊ぶ時など、必要な時だけ使って、頼りすぎないように心がけましょう。

ベビーサインをはじめよう!

Lazy dummy

ベビーサインを始めようと考えても、どうすれば習得出来るのか分からない人も多いかと思います。一般的にベビーサインを習得するには、専門の教室に通う、本などを参考にして独学で習得するなど、複数の方法があるようです。

ベビーサインにはどんな種類があるの?

ミルクやおっぱいのサインは、片手を握ったり閉じたりしながらグーパーグーパ―する動きです。比較的覚えやすいベビーサインと言われています。

ねんねのサインは、両手を合わせて片方の頬に合わせるというものです。お昼寝、夜の就寝時に「ねんねの時間よ」などと声をかけながらサインを見せていくことで、寝ぐずりも減っていくと言われています。

抱っこのサインは、両手を前に突き出すというものです。こちらもミルクなどのサインと同じく、比較的覚えやすいベビーサインと言われています。

ありがとうのサインは、投げキッスのように口元から片手を前に出すというものです。他にもぺこりと頭を下げるジェスチャーも同じサインと言われていますが、投げキッスの方が覚えやすく赤ちゃんがすると可愛いジェスチャーなので、こちらがオススメです。

イベントや教室でベビーサインを学ぼう!

ベビーサインは、独学でも習得は可能ですが、出来れば誰かに教えてもらった方が分かりやすいです。今はベビーサインも広まってきているので、各地でイベントも行われていますし、ベビーサインの教室もあります。教室に通うことで、講師から正しいベビーサインのやり方を教えてもらえるのでオススメです。講師は教えることに慣れているので、分かりやすく教えてくれます。独学で自信がない人は、ベビーサインの教室を探してみてはいかがでしょうか。

教室に通う時間がないという人は、頻繁にではないですが赤ちゃん本舗、イオンやトイザらス、ワオなどで無料体験教室を実施しています。簡易版ですが、分かりやすい教材を渡してくれるイベントもあるようですよ。

ベビーサインの情報を集めよう!

ベビーサインについて調べるためにはどうすればいいのか、それは、本やブログを参考にするのが一番です。本の場合はAmazonで口コミを見ることも出来るので評判の良いものを選ぶことが出来ます。ただ、ランキング上位の本やブログであっても、分かりやすいと感じるのは人それぞれなので、自分には合わない可能性もあります。また、あくまでも「参考」程度に留めておきましょう。ネットの中には、間違った方法が書かれている場合もあります。そのため100%信じ込んでしまうのはリスクが高いことと言えます。

資格もある!ベビーサイン

ベビーサインには資格があることを知っていますか? ベビーサイン協会では「ベビーサイン講師」というものを募集しています。講師登録期間3年以上、6回以上の通常教室を50教室以上開催した実績、オリジナル教室カリキュラムを3回分提出した講師には「マスター認定講師」の肩書が与えられます。マスター認定講師の中で、講師登録機関が10年以上で所定の書類を提出すれば「殿堂入り講師」として認められ、ベビーサインを教えることに関してのプロと言えます。教室を開くことも出来ますし、ベビーサインを教えることで収入を得ることも出来ます。ベビーサインに悩んでいる人のアドバイザーとして、活躍してみてはいかがでしょうか?

●一般社団法人 日本ベビーサイン協会 ホームページ「講師育成プログラムについて」
https://www.babysigns.jp/lecturer_promotion

まとめ

赤ちゃんとの意思疎通をスムーズにするためのベビーサインは、赤ちゃんの成長や発達にも良い影響を与えてくれます。ママの育児ストレス軽減にもつながるので、まだ試していない人はぜひ習得に向けて前向きに検討してはいかがでしょうか。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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