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2018年01月30日 10:33 更新

リトミック教室の選び方とは? 種類や知育効果、費用などについて

音楽に合わせて心体を育む教育法として、子供の習い事で人気のリトミック。巷にはさまざまなリトミック教室がありますが、どんな教室を選べばよいのでしょうか? 教室選びのポイントをまとめてみました。

リトミック教室で知育を始めよう

Lazy dummy

乳幼児の習い事として、人気のリトミック。小さな子供を持つママなら、その名前を聞いたことがある人も多いことでしょう。

「リトミック」とは、音楽に合わせて身体を動かし、表現することで、心身ともにバランスのよい発達を促す音楽教育法のメソッドです。スイスの作曲家、音楽教育家であるエミール・ジャック=ダルクローズによって考案されました。

では、リトミックにはどんな効果があるのでしょうか?

リトミック教室の選び方

Lazy dummy

リトミックの効果

リトミックの代表的な効果は以下の通りと言われています。

●リズムに合わせて身体を動かすことで、基礎的な運動能力が向上する

●ほかの子供と関わることで、社会性や協調性を促す

●音楽を聞き取り表現することで、思考力や表現力、集中力がアップする

●音楽に対する好奇心や探究心を促進する

0歳から通える

リトミックのコースは、「1歳児コース」「2歳児コース」というように年齢別にコースが用意されている教室が多く、子供の月齢に合わせたカリキュラムを設定しています。

なかには、首が座った0歳からママと一緒に楽しめる教室もあり、ママの気分転換にもなりそう。楽器はもちろん、新聞紙やビニールといった身の回りにあるものを使ったり、手遊び歌、ベビーマッサージなどのレッスンがあったりと、 家でも気軽に試せる内容になっていますよ。

教室の種類

ひと口に「リトミック教室」といっても、その形態はさまざまです。子供はもちろん、家庭の教育方針に合ったリトミック教室を探してみましょう。

●リトミック専門団体
リトミックを専門的に研究し、リトミック指導員の育成や資格認定を行う団体が開いている教室です。

●音楽教室
大手音楽教室や、個人の音楽教室などが運営。乳幼児の頃から音楽に慣れ親しみ、ある程度の年齢になったら、そのままピアノなどの楽器を習うコースに移行できるメリットもあります。

●幼児教室
工作、英語、体操といったさまざまなレッスンカリキュラムと同様に、リトミックを取り入れているのが幼児教室。ただし、リトミックはあくまでカリキュラムのひとつであり、メインで行なっている教室は多くありません。

●自治体
市などの自治体がリトミック講師に依頼し、公民館・児童館といった公共施設を利用して開催するケースもあります。1回限りのものもあれば、全4回や週1回を半年間など、短期間のおけいこ感覚で通えます。一般のリトミック教室に比べてお手頃な値段かつ、育児サークルのようなアットホームな雰囲気が魅力です。

●自宅に講師を派遣する
「兄弟で一緒のコースに通いたい」「天気の悪い日に子連れで出歩くのは大変」という要望にも応えてくれるのが、講師派遣型のレッスン。自宅にあるピアノや電子ピアノを使用して(ない場合は別途料金がかかるケースも)、リラックスしながらレッスンを受けられるのが特徴です。

カリキュラムは子供の年齢・発達にあっているか

首が座ったばかりの0歳児と元気に走り回る3歳児とでは身体の動かし方や可動域も違ってくるように、年齢により通うコースやカリキュラムが変わります。子供の年齢と発達に合わせたレッスンを行なっているか、必ずチェックしてみましょう。

年齢で区切られると気になるのが、早生まれの子。たとえば同じ「1歳児コース」でも、1歳になりたての子と2歳目前の子では、やはりできることに差が出てくるのも事実です。教室によっては進級の際に柔軟に対応してくれることもあれば、「1歳児はすべてこのコース」と決められていることもあります。大切なのは、「他の子との比較ではなく、我が子の成長を感じられるか」ですが、気になるようであれば体験入学や電話などで確認しておくのがよいでしょう。

生の楽器を使っているか

教室によっては、音楽CDをかけてレッスンを行うところもありますが、できるだけ楽器の生演奏をしてくれたり、楽器に触らせてくれたりする教室を選びましょう。リトミックは音楽を聞いて瞬時に反応する「即時反応」を育む場でもあります。先生が子供の反応を見て、音の強弱や高音・低音を使い分けるには、やはり生演奏できる環境がベターです。

先生が2人いるか

担当の先生が何人いるかも注目してみてください。生演奏を行うとなると、楽器を演奏する先生と実技指導する先生の「2人制」の方が、子供一人ひとりに行き届いた指導を受けることができ、進行もスムーズです。

また、子供がぐずりはじめたときにも片方の先生が対応できるので、レッスンが中断されることも少なくなり、子供の集中力が途切れません。

先生や教室の雰囲気が、子供や親と合っているか

リトミックに限らず、子供の習い事を考えるときに重要なのが、教室や先生の雰囲気。できない子を待ってあげるようなアットホームな雰囲気がいいのか、テキパキと進行して子供たちを引っ張っていってくれるような雰囲気がいいのか、どんな進め方が子供に向いているかを見極めることが大切です。「入会したものの、先生と子供の相性が悪い」と感じるときのために、別の先生に変えてもらえるかも大切なチェック項目になります。

また、教室に通っているほかのママたちの雰囲気も確認しておくとよいでしょう。リトミックでは、3歳くらいまでは保護者と一緒にレッスンを受けるコースがほとんど。同じ年齢の子を持つ親同士、よき相談相手になるかもしれませんよ。

費用は妥当か

気になる教室をいくつかピックアップしたら、費用を比較してみましょう。入会金、月謝、教材代などのほか、施設を借りて行う場合は施設代などがかかることもあります。教材費は、入会時に一括購入する場合もあれば、月謝と一緒に払う場合など、教室によって変わります。また、進級すると月謝が上がる教室がほとんどです。

入会時と毎月かかる金額を算出したら、費用に対する内容が納得いくものか、予算よりオーバーしていないかなどを入会前に夫婦で話し合っておく必要があります。

最後に、忘れてはいけないのが振替制度の確認。「急に子供が熱を出した」「上の子の学校の予定が入った」ということはよく起こりがちです。レッスンをお休みしても振替ができるかどうか、必ず確認しておきましょう。

体験教室に行く

これらを踏まえた上で、まずは体験教室に申し込んでみましょう。ポイントは、複数の教室を体験すること。自分の中での判断基準ができ、より比較検討しやすくなります。

初めての体験教室では、子供と一緒にレッスンを受けたり、先生からの説明を聞いたりと、あっという間に時間が過ぎていきます。確認したい点、疑問に感じている点があれば、事前に自分の中でまとめておくと、聞き逃しがありませんよ。

まとめ

Lazy dummy

運営する団体の考え方や先生の進め方など、千差万別のリトミック教室。入会する前にチェックすべきことはたくさんありますが、子供にとって一番優先すべきことが何かをじっくり考え、子供が楽しんで取り組めるリトミック教室に出会えるといいですね。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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