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2017年12月29日 19:46 更新

フェルト素材って洗濯しても大丈夫?正しい洗濯方法とは?

マスコット、帽子、バッグ、ルームシューズなど、たくさんの部分にフェルトが使われています。フェルトは暖かで冬には欠かせない素材でしょう。しかし、水に弱くうっかり濡れてしまい縮んでしまうこともあります。フェルトを使ったアイテムを持っているならば、正しいお手入れ方法を覚えましょう。

フェルトって洗濯できるの?

Lazy dummy

フェルトとはどのような素材なのかわからない方もいるでしょう。まずはフェルトの特徴と、洗えるのか洗えないのかを紹介していきます。

フェルトってどんな生地?

フェルトは、ウールを縮絨させてつくった素材のことです。縮絨とはウールに石鹸を付けて、圧力をかけ繊維を絡ませて縮ませる工程となっています。ウールのニットを洗濯機で洗うと縮んでしまうのと同じで、わざと毛をからませ風合いを楽しむ素材です。

ウール以外にも化学繊維を使って圧縮させたものも売られています。生地に厚みが生まれ弾力性や保温性が高くなるため、さまざまな用途にもフェルトは使われています。フェルト化された生地は手芸用品店でも売られており、家庭で楽しむ手芸用生地としても活用できる素材です。

フェルトが使われているモノとは

フェルトを使ったコート、絨毯、工業用品など幅広い分野で使われています。ピアノのハンマーカバーにもフェルトが使われていて、身近な存在だといえるでしょう。古くからフェルトは活用されていたようで、帽子や靴下へと加工された遺物が見つかっている地域もあります。モンゴル地方のように住居にフェルトを使う地域も見られているようです。

洗えるフェルトと洗えないフェルトが存在

フェルトといっても洗えるものと洗えないものがあります。基本的にフェルト生地を使ったものは洗うことができるでしょう。しかし風合いを生かしたもの、装飾がついているものは洗わないことをおすすめします。洗ってしまうとどうしても柔らかい風合いが落ちて、毛玉の発生や縮みの原因となってしまうからです。風合いを生かした羊毛フェルトの作家さんの作品は、洗わないほうがいいでしょう。

洗えるか迷ったら、もともと洗えるフェルト生地として売られていた商品か確認してみてください。手芸用品店や100均フェルトでも、洗えるものが売られています。手芸としてフェルトを活用するなら、後々のお手入れができるかも考えて生地を選びましょう。洗えるフェルトは、縮みにくく色落ちしにくいつくりとなっています。

フェルトの正しい洗濯方法とは

Lazy dummy

洗えそうなフェルト素材のアイテムなら、家庭での洗濯にチャレンジできます。装飾がついているものや、洗えるかわからないものは、風合いが落ち型崩れするリスクがあるため、専門店に依頼するのが無難です。

手洗いが基本

フェルトは手洗いが基本となります。もともとウールを縮絨させてつくった生地のため、さらに擦ったり揉んだりすることで縮んでしまうからです。サイズを変えないためにも、手洗いしてください。洗濯機で洗ってしまうと、一回りも二回りも小さくなる可能性があります

30度くらいのぬるま湯におしゃれ着専用洗剤を入れます。フェルトは熱で縮みやすくなるため、温度には注意しましょう。石鹸や普通の洗濯石鹸のようにアルカリ性のものは、フェルトの縮絨を促してしまうため絶対にNGです。中性洗剤でウールOKの洗剤を使ってください。

洗濯液にフェルトを入れ、優しく押し洗いします。何度かすすぎをしたら、洗濯機で1分脱水をかけて終了です。洗濯機での脱水で型崩れしそうな場合は、バスタオルに包んで水分を拭き取りましょう。干すときには平らにして、日陰で干すようにします。

ネットに必ず入れる

フェルトを家庭で洗うときには、ネットに入れることをおすすめします。洗うと毛羽立ちが出やすくなるため、摩擦をできるだけ減らすためです。毛玉ができているときには、事前にハサミでカットして取り除きましょう。

手洗いしたフェルトはどうしても多少縮んでしまいます。サイズを元に戻し、型崩れをなくすために、脱水後はすぐにぎゅーと引っ張って伸ばしましょう。もともと縮絨して厚みがある生地ですから、多少引っ張っても破れる心配はありません。最後にアイロンを当てて形を整えたら完了です。丸みのあるフェルトはタオルなどを使い、形を整え火傷に注意しながらアイロンをかけてください。

万が一縮んでしまったら、リンスを薄めた液につけて、繊維を解しやすくします。それからギューッと引っ張ると、多少のサイズなら元に戻る可能性があるでしょう。フェルトは大きく縮んでしまうと縮絨を戻すことはできないため、使う洗剤と温度、摩擦に十分注意しながら洗ってください。

まとめ

フェルト製品は家庭で洗えるのか疑問を持っていた方もいるでしょう。フェルトは縮みやすい素材を使ってつくられているものが多いため、手洗いでやさしく洗ってみてください。毛玉ができているようならハサミでやさしくカットしましょう。お手入れが難しそうな装飾がついたものは、無理せずに専門店に相談することをおすすめします。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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