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2017年12月29日 16:30 更新

洗濯物からする生乾きの臭いを消す方法は?

寒い季節になると室内に洗濯物を乾かすため、生乾きの嫌な臭いに悩まされている方も多いのではないでしょうか。どうやっても洗濯物の臭いが解消できないと感じている方は、なぜ臭いが発生しているのか原因を知る必要があります。原因を理解し臭いから解放されてみましょう。

洗濯物の嫌な臭いの原因とは?

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洗濯物から臭いが発生してしまう原因を紹介します。なぜ臭いが出ているのか知らないと対策はできないからです。臭いのもととなるのは3種類あります。

生乾き

寒い季節になると室温が下がるため、洗濯物が乾きにくくなってしまいます。長時間濡れた状態の衣類は雑菌が繁殖しやすいのです。汗をかいて濡れた衣類も、同様に長時間水分にさらされていることで雑菌が繁殖します。気温が下がるとどうしても洗濯物が乾く時間がかかってしまい、雑菌が繁殖しやすい環境が原因としてあるのです。

時間をかけて洗濯物を乾かす行為が臭いのもととなりやすいため、扇風機の風を当てると臭い予防になります。洗濯物を密集させて乾かすのも生乾きの原因となりますから、間隔をあけて干すようにしましょう。

カビ

洗濯物から出る嫌な臭いは、カビが原因となっていることもあります。洗濯槽は湿気がこもりやすく、裏側にはカビが付着しています。定期的に掃除をしなければカビを除去することはできず、少しずつ剥がれ落ちてカビの胞子が衣類に付着するのです。カビが付いた衣類が長時間湿っていることで、カビが繁殖しやすい原因となります。

タオルが長時間湿っていて黒ずんでくるのも、カビが生えている証拠です。除菌をしてカビの胞子を取り除く必要があります。台所用のふきんも長時間湿っていることが多く、カビが生えやすいため注意が必要です。

洗い残し

洗濯物に残った皮脂や汗などの汚れが、雑菌を繁殖させる原因となります。洗い残した成分が雑菌の餌となり、長時間湿った環境で繁殖するのです。冬の洗濯物から生乾きの臭いがしたら、洗濯物の汚れが落ちていないと考えましょう。冬は冷たい水で洗うことから、皮脂が溶けにくく汚れ落ちが悪くなります。

冬はぬるま湯を使って洗濯をすることで、皮脂が溶けやすくなります。お風呂の残り湯を使う場合は、洗いのみに留めるのがおすすめです。すすぎの場合に水道水を使えば、雑菌が繁殖してしまう心配がありません。

洗濯物生乾きの臭いを消す方法

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洗濯物の生乾き臭を予防するには、あるポイントがありました。臭いのもととなっているのが雑菌のため、雑菌を減らす工夫が必要だったのです。

生乾きの臭いの原因はモラクセラ菌

洗濯物の生乾きの臭いの原因となるのが、モラクセラ菌です。毎日きちんと洗っているようでも、この菌は除去できておらず、長い間菌が繊維にこびりつき、折り重なるように付着しています。通常の洗濯方法ではモラクセラ菌を減らすことはできず、生乾きとなることで菌が増殖し臭いが発生していたのです。

モラクセラ菌の特徴は、バリアをつくって通常の洗濯では落とせないことです。普通に洗っただけでは落とせないほど頑固に繊維に絡みつき、何層にも重なることでニオイを発生しています。

高温で菌を死滅

実は日本のような洗濯物の生乾き臭に悩んでいない国があります。それはドイツで、洗濯に高温のお湯を使うことが常識となっているため、生乾き臭がしないのです。ドイツでは60度のお湯で洗濯することが一般的で、モラクセラ菌を死滅させることができています。ドイツではかつてペストが流行したこともあり、菌を減らす対策としてお湯で洗濯することが定着しています。

日本の洗濯機ではお湯を使うことは想定しておらず、50度以上のお湯を使って洗濯することはできません。そのため臭いが気になる衣類にアイロンをかける対策や、コインランドリーの乾燥機を使って熱を加える方法を利用しましょう。小さな衣類では煮洗いを利用するか、熱湯でつけ置きすることでも菌を減らせます。

酸素系漂白剤を使用

モラクセラ菌を減らす対策はもうひとつあります。それは酸素系漂白剤を使って洗濯することです。酸素系漂白剤は40度くらいのお湯で効果が発揮しやすく、除菌効果が期待できます。洗濯をする前に15~20分つけ置きすることで、モラクセラ菌を減らすことが可能です。

モラクセラ菌がバリアをつくり剥がれ落ちにくくなってしまうのは、1ヶ月くらいの期間がかかることがわかっています。そのため酸素系漂白剤を使って洗濯するのは、月に1回くらいで大丈夫です。酸素系漂白剤はウールやシルクには使えませんから、綿やポリエステルなどの繊維に使用しましょう。

まとめ

洗濯物の臭いの原因は雑菌で、通常の洗濯方法では落とすことができていませんでした。お湯を使って洗うことがベストですが、日本の洗濯機はお湯に対応していないため、別途熱を加える対策や、酸素系漂白剤を使いましょう。漂白剤の使用は月に1回でよいため、そこまで負担にならず、対策することができるでしょう。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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