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【医師監修】産後のマタニティーブルーが起こる原因と夫がすべきこと

【医師監修】産後のマタニティーブルーが起こる原因と夫がすべきこと

出産すれば幸せモードが待っているはずと期待に胸を膨らませていた方も多い中、いざ産んでみると急にテンションダウン。体調不良も出てきてしんどい…と嘆く結果になることも。今回はそんな産後の悩みを取りあげます。


この記事の監修ドクター
西條クリニック 西條朋行先生
新宿御苑前駅 徒歩1分にある、心療内科・精神科のクリニックです。当院では、根拠に基づいた良質の医療を提供し、患者さんの苦痛の軽減と解消をはかることのみならず、患者さんの問題を、それを内在する「環境全体の問題」と捉え、患者さんご自身について、あるいは、ご自身の環境との付き合い方について、 「前よりもはっきりわかった」「役に立つことを知った」と実感していただけるように心がけています。
http://saijo.net

みなさんはマタニティーブルーという言葉を聞いたことがありますか? これは産後のお母さんの精神状態の症状のことです。子育てに不安を感じたり、旦那さんとの関係に不安」を感じたり、内容はさまざまですが、このような産後に気分が落ち込む状況を「マタニティーブルー」と呼びます。今回はマタニティーブルーが起こる原因や予防法について説明していきます。

マタニティーブルー? 産後の体調不良の原因5つ

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妊娠中はつわりなどによって体調が崩れることが多いですよね。でも産後の体調不良は、そこまで認識できていません。実は意外と産後の体調不良は意外と多いのです。ではなぜ起きるのでしょうか。それは大きく5つの原因があるといえます。

1)出産を終えてヘトヘト状態になってしまう

1つ目は「出産を終えた」という理由です。人によってさまざまですが、出産は大仕事です。赤ちゃんを産んだから終わりではありません。そのあと胎盤を出したりとすることはほかにもあります。帝王切開の人は手術ですから、キズの処置などがありますね。つまり出産を終えたお母さんの身体はボロボロ・ヘトヘト状態です。これで体調が悪くならないわけがありません。

2)ホルモンの変化

2つ目は「ホルモンの変化」です。ホルモンの急激な変化に身体がついていけません。妊娠中に大量に分泌されていた女性ホルモンが出産と同時に急激に減少してしまうのです。でも心配はいりません。しばらくすると生理も始まり、ホルモンバランスも落ち着きます。

3)寝不足

3つ目は「寝不足」です。生まれて間もない赤ちゃんはなにかにつけ泣きます。お腹がすいた、おむつが気持ち悪いなどなど状況はさまざまですが1~3時間ごとに繰り返されます。理由がはっきりしている時はいいのですが、なぜ泣いているのかすぐにわかってあげられないこともしばしばです。これは日中だけに限らず、夜中もです。長時間ぐっすり眠れない日が続きます。

4)授乳

4つ目は「授乳」です。授乳することは体力を使うといわれています。お母さんの栄養が赤ちゃんにいっているわけですから、単純にその分を食べないと倒れちゃいますね。また母乳は血液がもととなってできています。したがって、身体はお母さんの必要分以外の血液を作らなければなりません。そのための栄養素も沢山必要になってきますね。

5)育児疲れ

5つ目は「育児疲れ」です。予想外の出来事が数えきれないほどおこります。慣れない育児に疲れが出ることは間違いないでしょう。

産後の体調不良の原因をあげていくと数えきれないほどあることを理解していただけましたか? 赤ちゃん中心となってしまうので泣けばすぐに駆けつけて、自分のことは後回しです。 

産後によく起こるトラブル マタニティーブルーとは?

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マタニティーブルーはホルモンバランスの崩れが影響しているようですが、全貌は解明されていません。症状としては、些細なことで悲しくなったり、イライラしたりすることです。将来の不安や脱力感、眠気を常に感じるなどの症状も確認されています。ではどんな人に起こりやすいのでしょうか? お母さんの性格が関係しています。真面目、几帳面、心配性などの方に多いとされています。

マタニティーブルーの予防法

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マタニティーブルーの予防法とは、つまり不安解消法ということですね。何に対して落ち込むかがわかればなんの心配もないのですが、そういうわけではありません。まずは「お母さんであることを楽しむ」、そして「自分の時間をつくる」ことです。

育児中のお母さんは、1人で悩んでしまうことが多いです。1人では解決できない悩みを抱え込んでしまい、しんどくなってしまっている方が少なくありません。これは、気分転換が必要だといえます。すこし子育てから離れて、一息ついたり、趣味をしてストレス発散をしましょう。

また、育児についての悩みを誰かに打ち明けることで、すっきりしたり、意外と解決できたりもします。近くにそのような人がいなければ、保育園の一時保育を利用して先生に尋ねたり、電話相談に頼るのもいいでしょう。決して1人で抱え込まないようにしてくださいね。また、ネットを使ってわからないことを調べてみるのもいいでしょう。不安はどんどん大きくなり、お母さんの中で大きなストレスとなってしまうのです。

産後に夫がすべきこと

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出産後のお母さんがマタニティーブルーになってしまったときお父さんはどうしたらいいのでしょうか。それは、一緒に子育てに参加してあげることです。わからないことだらけで、ひとりで抱え込んでしまいがちなお母さんのフォローをしてあげてください。

なにも全てする必要はありません。1時間だけ代わってあげるなどでもいいですし、お風呂に入れるのはお父さんの役などと役割で決めるのもいいでしょう。少し交代して、お母さんを育児から解放してあげることです。自分の時間を少しでも持つことで気持ちをリフレッシュさせ、深刻な問題に発展するまでに食い止められます。

また、話し合うことも大切です。マタニティーブルーは将来が不安ということも原因のひとつになりますので、夫婦のことをゆっくり話し合うことで不安を解消してあげましょう。たとえすぐには解決できない難しい課題だとしても、不安な気持ちを表に出すことで少しは気持ちが楽になるものです。
仕事もしている中で大変だとは思いますが、ささいなことがお母さんを救えるということを頭にいれておいてください。

よくある産後のトラブル9つ

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マテニティーブルーと切り離せないところにあるのが体調不良です。では産後はどんな体調のトラブルが多いのかまとめてみました。

1. 痔
産前産後の痔になる方は意外と多いことがわかっています。原因としては便秘や出産の際のいきみなどです。座ると痛いということで、大きなストレスを抱えてしまいます。
    
2.めまい
めまいに関しては原因がつかみにくく、寝不足か貧血によるものなのか、それ以外なのか判断が難しいところです。自分で判断できないときは耳鼻科に行くことをおすすめします。めまいからはじまる病気も考えられますので十分注意しましょう。
   
3.貧血
原因としては、出産時の出血の量や慢性的な寝不足も考えられます。もちろん母乳も血液から作りだされるものですから、必要分が足りないという現状なのでしょう。鉄分などを摂取することを忘れないようにしましょう。
    
4.腰痛
毎日の授乳の時の姿勢や出産によるものなど原因はさまざまです。産後は骨盤ベルトを付けるという方も増え、改善傾向にあるようです。また、筋肉も落ちていますから腰にかかる負担も大きいといえます。筋力に関しては、医師の許可が下りてから、少しずつ運動をすることをお勧めします。外にでる暇がないかたはお家の中でできる運動やヨガもいいでしょう。
    
5.乳腺炎
育児中に多いトラブルが乳腺炎です。これは、乳腺が何らかの原因で詰まってしまい炎症を起こしてしまうものです。熱をもって、パンパンに晴れ上がるほどの痛みを伴うようです。原因としては、お母さんの食事内容や片方のおっぱいしか飲まない、母乳の飲み残しなどがあげられています。
   
6.抜け毛
これはホルモンが関係しているといわれています。産後3か月くらいになると、このような症状を訴えるお母さんが急増します。病気を疑うほど抜けたということもよくありますが、ホルモンが落ち着き、安定してくると自然と抜けなくなるようです。
   
7.産褥熱
妊娠、出産と大仕事をおえて大きく変化したお母さんの身体はとても疲れきっています。そんな産後の状態の時に無理しすぎはNG。39度を超える高熱のほかにもさまざまな症状があらわれるでしょう。これは、免疫力や抵抗力が低下しているときに、子宮や産道の傷口から細菌感染してしまうことが原因のようです。入浴は控えてシャワーにすることも一つの方法です。

8.子宮復古不全
妊娠し子宮は大きくなり、出産とともに小さくなります。しかし、なかなかもとに戻らないことがあります。これを子宮復古不全といいます。原因はさまざまなので、すぐに判明しづらいですが、子宮の内感染や微弱陣痛、授乳をしない事などもそのひとつと言われています。
    
9.尿もれ
産後、長期で悩まされるのがこの尿漏れです。骨盤が開いた状態で出産しますが、そのあとに完璧に回復せずにいると筋力も同様に緩み、原因となります。

まとめ

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出産し幸せ絶頂と思いきや、たくさんの壁が立ちはだかる産後。でも不安にならないでください。産後はどのような状態になりやすいかを知識として頭にいれておくことで、自分自身がなった時にも冷静に対応できます。周りに助けを求めるのは、悪いことではありません。ひとりですべてを抱え込まず、息抜きもしながら、笑顔で生まれてきた最愛のわが子と向き合ってください。

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