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【医師監修】20代30代のママもなる? 更年期障害になる年齢や期間とは?

【医師監修】20代30代のママもなる? 更年期障害になる年齢や期間とは?

最近、20代や30代などの若い女性で、更年期障害のような症状に悩まされている人が増えてきているといいます。でも、そんなに若いうちから更年期障害になるようなことが本当にあるのでしょうか?ここでは、更年期障害が起こりやすい年齢や期間、若い世代で更年期障害のような症状が現れる原因などを解説していきます。


いつから?更年期障害になる年齢

この記事の監修ドクター
パークサイド広尾レディスクリニック  内山明好 院長
浜松医科大学医学部卒業。医学博士。同大学整形外科学入局、ハーバード大学骨疾患研究所留学。その後エーザイ株式会社、グラスソ・スミスクライン株式会社にて臨床開発、薬事、薬剤安全性等の部門長、 担当役員を歴任後、株式会社アーテイジ代表取締役社長として遺伝子検査やサプリメントを用いた健康増進事業に取り組む。
現在、医療法人社団宗友会パークサイド広尾レディスクリニック理事長・院長。
http://www.ladies-clinic.or.jp/

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女性は必ずなる?そもそも更年期障害とは

女性は、年齢を重ねるに従って、卵巣の働きが徐々に衰え、生理が永久に止まる「閉経」を迎えます。「更年期」とは、この閉経を挟んだ前後10年間のことで、この時期に現れるさまざまな症状を「更年期症状」、中でも、生活に支障があるほど重いものを「更年期障害」といいます。

更年期障害というと、女性なら、いずれは誰にでも起こるものと思っている人が多いかもしれません。しかし、多くの場合は、何かしらの症状があってもやり過ごすことができる程度のもので、日常生活に支障が出るほどの症状に悩まされる人は、2割程度だといわれています。

女性ホルモンの急激な減少が更年期の不調を招く

更年期症状や更年期障害には、「エストロゲン(卵胞ホルモン)」が大きく関係しています。

エストロゲンは、卵巣から分泌される女性ホルモンの1つですが、更年期に入ると、卵巣機能の低下にともない、その分泌量が急激に減少します。すると、ホルモンの分泌量を調節している脳の視床下部と下垂体は、卵巣に「もっとエストロゲンを分泌して」と指令を出すために、性腺刺激ホルモンの分泌量を増やします。

しかし、どんなに性腺刺激ホルモンを分泌しても、機能が低下している卵巣は、その指令に応えることができません。その結果、視床下部・下垂体系は混乱に陥りますが、特に下垂体に指令を出している視床下部には、呼吸や体温、発汗、心臓の拍動などを自動的にコントロールしている「自律神経」の中枢があります。そのため視床下部・下垂体系の性腺機能に関連する混乱が自律神経全体に影響し、ほてり、のぼせ、冷え、めまい、肩こり、頭痛、イライラなどといった更年期の不調が現れてしまうのです。

更年期が始まる年齢は?

日本人の女性が閉経を迎える平均年齢は50歳なので、一般的には45〜55歳が更年期ということになります。しかし、閉経する年齢には個人差があるので、早ければ40歳代前半、遅い人なら50歳代後半になってから閉経するケースもあります。

また、最近では男性の更年期障害も話題になっております。男性には、女性の閉経に相当するような節目がありません。このため、上記のような症状が現れていても、それが更年期障害によるものだと気づかないケースも少なくないようです。

更年期障害はどのくらい続くの?

更年期の症状は、閉経前後の2〜3年をピークに、その後はだんだん軽くなり、長くても5年ほどで治まることがほとんどだといわれています。

20代30代でも更年期障害になることがあるの?

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プレ更年期障害や若年性更年期障害とは?

最近では、20代や30代といった若い世代でも、月経不順やのぼせ、ほてり、発汗などといった更年期障害のような症状を経験している女性が増えてきているようです。このようなケースを、俗に「プレ更年期障害」や「若年性更年期障害」といったりしますが、この年代で、本当に卵巣機能が低下していることは、ほとんどありません。

プレ更年期障害になる原因は?

ではなぜ、若い年代で更年期障害のような症状が現れるのかというと、それは、ストレスや睡眠不足、不規則な生活、無理なダイエットなどが原因で、自律神経のバランスが乱れているからです。

先程もお話したように、自律神経とは、本人の意志と関係なく、身体の各器官の働きを自動的にコントロールしている神経です。自律神経には、活動的なときに働いて身体を活発モードにする「交感神経」と、リラックスしているときに働いて身体をお休みモードにする「副交感神経」があり、この2つの神経がバランス良く切り替わることで、身体の機能を正常に保っています。

ところが、ストレスや睡眠不足が続くと、交感神経ばかりが働き詰めになってしまい、自律神経のバランスが崩れて、身体にさまざまな不調が現れるようになるのです。また、自律神経の働きを調節している視床下部は、性腺刺激ホルモンの分泌を行っている下垂体をコントロールしているため、自律神経のバランスが乱れると、最終的に女性ホルモンの分泌にも影響し、月経不順など、月経のトラブルが起こることになります。

若いのに閉経?早発卵巣不全とは?

20代や30代といった若い世代で更年期障害のような症状が現れるのは、自律神経の乱れによるものがほとんどだとお話しましたが、まれに卵巣機能が若いうちに低下し、40歳未満で閉経してしまうケースもあります。これを「早発卵巣不全(POI:Premature ovarian insufficiency)」といい、30歳未満の0.1%、40歳未満の1%に見られるといわれています。(※)

早発卵巣不全になると、女性ホルモンの分泌がなくなるので、月経がなくなるだけでなく、のぼせや動悸といった更年期障害のような症状が現れるようになります。早発卵巣不全には、遺伝的な要因、免疫システムの異常(自己免疫)、放射線や抗がん剤治療の影響などが関係しているのではないかと考えられていますが、多くの場合、原因は不明です。

(※島根大学医学部産科婦人科ホームページ「早発卵巣不全(POF: premature ovarian failure、POI: premature ovarian insaficiency)」
http://www.shimane-u-obgyn.jp/patient/patient-other/133/141/150

プレ更年期障害かも?と思ったら

月経不順やのぼせ、ほてりなど、更年期障害のような症状が3カ月以上続くなら、早めに婦人科を受診し、卵巣機能を調べてもらいましょう。自律神経の乱れが原因の場合は、生活環境の調整とともに、漢方薬やサプリメントを利用することで、症状が治まっていくことが多いようです。

早発卵巣不全だった場合は、卵巣機能を元に戻すことは難しいですが、エストロゲン製剤とプロゲステロン製剤を周期的に投与し続ける「ホルモン療法」を行うことで、更年期障害のような不快な症状を改善することができます(※)。

(※医療法人社団 産科・婦人科 小室医院ホームページ「更年期 ホルモン補充療法」http://www.komuroclinic.or.jp/kounenki-hormone.php

対策は3つ!プレ更年期障害の予防・改善方法

ストレスを溜め込まない

適度なストレスは、やる気を高めて生産性をアップさせるなど、生活に良い影響を与えますが、強いストレスをずっと抱えたままでいると、自律神経のバランスが崩れる原因になってしまいます。ストレスを溜め込まないために、ゆっくりとお茶を飲んだり、半身浴をしたり、心地よい音楽を聴いたりするなど、1日の中でリラックスする時間を意識的に持つようにしましょう。

生活リズムを整える

睡眠不足が続いたり、食事や睡眠時間が日によってバラバラだったりするなど、不規則な生活を送っていると、生体リズムが狂い、自律神経のバランスも崩れてしまいます。早寝をして睡眠時間を確保する、食事は1日3食、毎日できるだけ同じ時間にとるようにするなど、規則正しいメリハリのある生活を心がけましょう。

適度な運動

適度な運動をすることで、リフレッシュ効果が得られ、身体がほどよく疲れてよく眠れるようになります。ウォーキングやサイクリング、ヨガなど、有酸素運動を取り入れてみましょう。

まとめ

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若いうちから更年期障害のような症状が現れるのは、自律神経の乱れが原因であることが多いようです。しかし中には、本当に卵巣機能が低下して「早発卵巣不全」になっている場合もあります。早発卵巣不全になると、更年期障害に似た症状に悩まされるだけでなく、妊娠しにくくなったり、骨粗鬆症のリスクが高まったりもします。気になる症状がある人は、自己判断せず、きちんと婦人科を受診するようにしましょう。

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