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2021年02月04日 14:32 更新

お雛様、正しい意味と飾り方は? 簡単手作りで子供と楽しく!

3月3日は桃の節句「雛祭り」。女の子のママには外すことのできない行事の一つですよね。しかし、子供のころおうちにお雛様を飾って過ごしていたイメージはあれど、具体的に何時頃飾るのか、そもそもなぜ飾るのか、きちんと理解している方は意外と多くないのでは? そこで今回はお雛様の飾り方お由来について詳しく解説します。

お雛様の意味と歴史、きちんと抑えてきちんとお祝い

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雛祭りは、雛人形を飾り、女の子の健やかな成長を願う行事。一般的に「桃の節句」と呼ばれていますが、もともとは女の子のための行事ではありませんでした。起源は300年前の古代中国まで遡り、この時代は季節の変わり目は邪気が入りやすいと考えられており、3月上旬(のちに3月3日に固定される)に川など水辺で邪気や穢れを祓う「上巳節」という習慣があったようです。やがてこれが日本の武家社会に広がり、江戸幕府によって「上巳の節句」として定められると、男子の健康を祝う5月5日の「端午の節句」と対称に、3月3日は、邪気を祓う神聖なものとして考えられていた桃の木を用いて「桃の節句」とされ、定着していきました。

ひな祭りとお雛様の由来について

諸説ありますが、古代より人間の厄を代わりに引き受けてくれるものとして人形が用いられ、桃の節句のルーツとなった上巳の節句には、穢れを祓うために草や紙で作った人形を川に流して厄払いをしていました。また一方で人形は貴族の子供たちの遊び道具でもありました。平安時代には、紙で作られた人形でままごと遊びをする「雛遊び」という遊びが流行しました。

これらが結びつき、男女対となる雛人形が生まれ、やがて造形立派な雛人形も誕生し、上流階級社会では嫁入り道具に雛人形を持たせるように。そして、女の子が誕生したら、雛人形を用意して初節句を祝い、不幸は代わりに雛人形に受けてもらい健やかな成長と幸せな人生を願う行事として親しまれるようになったのです。

ひな祭り、いつお祝いする?

雛祭り関連のイベントは4月近くまで実施されていることもありますが、一般家庭では3月3日にお祝いするのが通例です。雛人形は前もって飾り、縁起物の菱餅や祝膳などでお祝いをしましょう。家庭での祝膳の定番はやっぱり「ちらし寿司」。他にも縁起物の蛤のお吸い物、ひなあられや白酒なども食卓に用いられます。

知っておきたい!お雛様の正しい飾り方と人気の雛人形

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お雛様を飾る・しまう時期は?

諸説ありますが、雛祭りは春の訪れを祝う意味も持つので、立春(2月4日ごろ)を過ぎた時期や縁起のいい大安の日から飾り始め、雛祭りが済んだらすぐに片付けます。雛人形は厄を移したものですから、それをいつまでも表に出しておくと汚れが住み着き幸せな結婚が遠のいてしまうことから、「雛人形を早くしまわないと嫁入りが遅くなる」という風にも言われています。

お内裏様とお雛様、どっちが右?正しい飾り方と並べ方

有名なひな祭りの歌の「お内裏様とお雛様、二人並んですまし顔」という歌詞にあるように、お内裏様が男の雛人形、女の雛人形がお雛様というイメージを持たれている方が多いといいますが、実はお内裏様というのは男女の雛人形が揃って呼ばれる呼び名。お内裏様=男の雛人形というイメージが定着したのは昭和ごろからで、この歌詞が国民に広く広まったことがきっかけだと言われています。現在、男の雛人形(男雛)が右、女の雛人形(女雛)が左となって販売されているのがほとんどですが、昔は逆だったようです。それは西洋化が進んでいた日本で、国際儀礼が右上位だったため、それに習って男雛が右に飾られるようになったと言われています。しかし、伝統を重んじる京都では、今も昔ながらに男雛を左に飾っている地域もあるそうです。

コンパクトで収納しやすいお雛様が大人気!

最近では核家族化が進み、昔ながらの7段の雛人形ではなく、場所それほど取らず飾れるコンパクトな雛人形が人気のよう。特にマンションにお住いの方には、飾り付けにも手間がかからない、男雛と女雛だけを飾る親王飾りタイプがおすすめです。ケースに入ったものや収納タイプのお飾りもあるので、手間もかからないことで人気が高いですよ。また、雛人形を母方の両親が贈るか、父方の祖母で贈るか、各家庭によって考え方も異なりますので、二重で頂いてしまうなどトラブルにならないよう事前に確認しておくのがいいでしょう。

お雛様、手作りで思い出のひな祭りにしよう!

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「子供と一緒に雛祭りをめいっぱい楽しみたい!」というママには雛人形を手作りするのもおすすめ! もともと雛人形は紙などを用いて作った紙人形がルーツとなっていますから、手作りは雛人形の意味や由来をかみしめつつ、我が子の幸せを祈るいい機会にもなりそう。ここでは手作りで作れる雛人形について紹介します。

お雛様を折り紙で!簡単で上手にできる折り方は?

想像力を養い、指先のトレーニングにもなる折り紙の雛人形は、子供も喜ぶおすすめの手作り雛人形の一つ。市販の折り紙を使ってもいいですし、ネットで和風の千代紙をダウンロードできるサイトや折り線通りに折っていくだけで雛人形が完成するアート折り紙をダウンロードできるサービスもあります。

【お雛様の折り方】
1)折り紙を広げ、右端1/3部分を折る
2)さらに上1/3を折る
3)紙が重なっていない部分を上にして、下の部分を外側に折って立たせる
4)紙が重なっていない部分に顔を描いて完成です。

おひなさま - 折り紙 - アート - Canon Creative Park
http://cp.c-ij.com/jp/contents/CNT-0000120/index.html

お雛様のイラスト、上手にかわいく描く方法

折り紙ではなく、段ボールや画用紙にお雛様のイラストを描き、切り取って飾るのもかわいいですよ。ネットで探せば、参考になるイラストの描き方が見つかるので、カラフルな鉛筆やクレヨンを使ってお子様と楽しくお絵描きはいかが?

●雛人形(お雛様・お内裏様)のイラストの簡単な書き方
http://free-webdesigner.com/illust-hina

お雛様の定番料理&おすすめレシピ

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雛祭りといえば定番なのがちらし寿司。大きめなお皿やお重に盛り付けたちらし寿司もそれはそれでいいですが、もう少しアレンジを加えてみましょう。100円均一ショップなどで手に入る小さめのグラスを買って、ちらし寿司を盛り付け、いくらやエビ、錦糸卵などをかわいく盛り付けたミニカップちらし寿司や、生ハム・サーモン、まぐろや卵などで寿司飯をくるっとくるんだ手まり寿司なども簡単に作れ、見た目華やかでおすすめです。また、ケーキ型にちらし寿司の具を詰めてつくるちらし寿司ケーキは子供達も大喜びすること間違いなし!

まとめ

いかがでしたか? 子供と楽しめる要素が満載の雛祭り! 伝統を重んじて飾るのも、手作りで自分たち流に楽しむのもよし。思い出に残る初節句を過ごしてくださいね。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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