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【医師取材】マイコプラズマ肺炎、大人と子どもの症状の違い・適切な治療法

【医師取材】マイコプラズマ肺炎、大人と子どもの症状の違い・適切な治療法

治りにくく長引くケースも多い「マイコプラズマ肺炎」。今回は、大人と子どもでは症状が違うマイコプラズマ肺炎について、その特徴や治療法をご紹介します。


この記事の取材先ドクター
武田クリニック 武田寿之院長
当院では、出来る限り患者さんの目線になってお話を伺うことを大切にしています。
ささいなことでも何でも相談していただき、本当の意味での「家庭医」を目指しております。
http://www.nerima-med.or.jp/kikan/byoin/kobetsu_base.php?id=235/

マイコプラズマ肺炎とはどんな病気か

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肺炎との違い

マイコプラズマ肺炎も、肺炎の仲間です。肺炎には「細菌性肺炎」「ウイルス性肺炎」「非定型肺炎」の3タイプがあり、マイコプラズマ肺炎は「非定型肺炎」に入ります。マイコプラズマ肺炎は一般的に、細菌性肺炎よりも重症感は少ないです。また、肺炎のそれぞれのタイプによって、異なる特徴的な症状が出るので、その違いの一例を以下に確認しましょう。

・細菌性肺炎:湿った咳、緑色や黄色を帯びた「たん」
・ウイルス性肺炎:激しい咳、だるさ、高熱など
・非定型肺炎(マイコプラズマ肺炎など):咳は少ないか、出ても乾いたような感じ

マイコプラズマ肺炎とは?

マイコプラズマ肺炎は「肺炎マイコプラズマ」という微生物が原因で発生する肺炎です。肺炎マイコプラズマは、ウィルスと細菌の間のような性質を持っています。患者は、圧倒的に若年者が多く、その80%が「14歳以下」と言われています。欧米の調査報告では、年間で平均的に(感受性人口の)最大10%が羅患するとのことです。

なお、日本国内では、いわゆるオリンピック周期(4年周期)で繰り返し流行してきましたが、1980年代後半より以降は、全国的な流行はありません。なお、肺炎マイコプラズマに感染すると「粘膜表面の細胞外」で増殖し「下気道の粘膜上皮」(上気道、気管、気管支、細気管支、肺胞など)にダメージを与えます。

マイコプラズマ肺炎はうつる?感染経路は?

ウィルスでも細菌でもない「肺炎マイコプラズマ」ですが、それらと同様にうつります。風邪と同じように、感染者からの「飛沫感染」「接触感染」が感染経路となります。ただし、感染拡大の速さは決して早くはなく、地域や学校で急激に広まるということはあまりありません。仮に感染する場合は「過剰な接触」が原因と考えられています。

なお、仮に子どもがマイコプラズマ肺炎になった場合、学校保健安全法で明記されているわけではありませんが「出席停止の措置が必要」と判断される場合もあります。マイコプラズマ肺炎が、学校保健安全法の「その他の感染症」(第3種感染症)にあたると解釈され、校医や、医師の許可が出るまで、出席を停止するというようになります。

大人と子どものマイコプラズマ肺炎の症状

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大人の症状

子どもよりも患者数は少ないですが、マイコプラズマ肺炎になるケースもあります。そして、「子どもよりも大人の方が重症化しやすい」という特徴があるのです。潜伏期は2~3週間を経て出る症状としては、以下のようなものがあります。

【初発症状】
・発熱
・全身のだるさ
・頭痛

【初発症状のあと】
・咳は初発症状から4日程度で出ることが多い。乾いた咳から始まり、だんだん強くなる。特に大人の場合は、年長未満の子供と異なり、だんだんと湿った咳へと変化することも特徴です。咳は、熱が引いても3~4週間は続く場合が多いです。

・嗄声、耳やのど・胸の痛み、消化器系の症状は必ず出るわけではなく1/4程度で出現すると言われています。

【重い合併症】
・心筋炎
・呼吸不全
・胸水貯留
・大人の方が重症化しやすいが、特に高齢者は合併症のリスクも高いと考えられます。

幼児の症状

マイコプラズマが原因の肺炎は「10~20%」にもなると言われています。年長児の子どもの場合には、大人と同様に乾いた昔から、湿った咳と変化することもあります。特に幼児の場合「鼻炎症状」がよく見られることも、大きな特徴です。

赤ちゃんの症状

2歳未満でマイコプラズマ肺炎にかかる頻度は高くありません。仮に感染した場合の特徴は、機嫌が悪くいつまでもぐずついていたり、元気がなくてぐったりする様子が見られることなどが挙げられます。2歳以下の赤ちゃんの場合、入院治療が必要な場合も多いと考えてください。

マイコプラズマ肺炎の治療法

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マイコプラズマ肺炎の治療法

抗菌薬によるマイコプラズマの薬物療法が、マイコプラズマ肺炎の治療の基本となります。しかし、子どもと大人では、飲ませる薬の種類が異なるケースがありますのでご注意ください。

■8歳未満の子どもの場合
「マクロライド系の抗生物質」(エリスロマイシン、クラリスロマイシン)ほか、効かなければ「テトラサイクリン系」「ニューキノロン系」の使用も検討されます。原則的に「テトラサイクリン系」(ミノサイクリン)の処方は行いません。また、飲みやすさを考慮してドライシロップやカプセルなどのタイプで処方が検討される場合もあります。

■大人の場合
「マクロライド系の抗生物質」ほか、効かなければ「テトラサイクリン系」「ニューキノロン系」の使用も検討されます。

なお、同じ抗生物質でも「β-ラクタム剤」(ペニシリン、セフェム系)は効果がありません。抗生物質にはタイプがあり、マイコプラズマに対して効果のあるものとないものが存在しますので、自宅にある抗生物質を適当に服用させる(または自分で服用する)という事は避けて下さい。

マイコプラズマ肺炎を予防するには?

ワクチンなどの特別な予防方法はありません。普通の風邪と同じように、うがいや手洗いを習慣にしてください。また、マイコプラズマ肺炎の流行情報にこまめにチェックし、その時期には発病している人(もしくはマイコプラズマと思われる症状が出ている人)との過剰な接触は避けたほうが無難です。

まとめ

マイコプラズマ肺炎は、抗生物質で治療できますが、効くものと効かないものがあります。そのため、必ず病院で診察を受けて、適切な抗生物質を処方してもらうようにしてください。なお、マイコプラズマ肺炎は子どもの患者さんが多いですが、大人が感染する可能性もゼロではありません。そして、子どもよりも大人の方が重症化しやすいので、十分に気をつけてください。

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