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【医師監修】8割の女性が悩むPMSの効果的な市販薬・処方薬は? 副作用と注意点

【医師監修】8割の女性が悩むPMSの効果的な市販薬・処方薬は? 副作用と注意点

月経前の症状であるPMSは、多くの女性を悩ませるもの。普段の生活にも支障をきたすこともあり、どうにか症状を和らげたいという人も多いのではないでしょうか。今回は、PMSに効果的な薬についてや心がけたい生活習慣についてご紹介します。


この記事の監修ドクター
東邦大学医療センター大橋病院 婦人科 高橋怜奈先生
女医プラス所属。東邦大学医療センター大橋病院・婦人科在籍。趣味はベリーダンス、ボクシング、バックパッカーの旅。2016年6月にボクシングのプロテストに合格をし、世界初の女医ボクサーとして活躍中。ダイエットや食事療法、運動療法のアドバイスも行う

女性特有のPMS(月経前症候群)って何?

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まずは、PMSとはそもそもどういうものなのかを知っておきたいところ。PMSの定義や主な症状、原因について説明します。

PMSの定義とは?

PMSとは「生理前症候群」「月経前症候群」などとも呼ばれるもので、月経が始まる3日〜10日前ごろから始まる特有の不快な症状のことです。このPMSは、月経が始まると徐々に軽くなっていくことがほとんどです。イライラや憂鬱などの精神症状が前面に出て、かつ日常生活に差し支えがあるものを月経前不快気分障害(PMDD)といいます。

約8割の女性がPMSで悩んでいる

月経前に何かしらの症状がある女性は、わが国では生殖年齢の女性の70%〜80%といわれています。そのなかで日常生活に支障をきたすほどのPMS中等症,重症者は5~9%といわれています。この中には精神症状の強いPMDDも含まれます。しかし思春期女性ではPMS・PMDDの頻度は、とある論文では29.6%に達するとの報告があり、特に頻度が高いといえます。

PMSの主な症状

PMSの症状は人によってさまざまですが、身体的なものと精神的なものがあります。

たとえば、身体的な症状には、倦怠感や頭痛、乳房のはり・痛み、にきびなどの肌荒れ、体重の増加、下腹部の張り、眠気または不眠、腰痛、むくみ、のぼせなどが見られます。

精神的な症状として見られるのは、イライラする、憂鬱な気分になる、落ち着かない、泣きたくなる、ぼーっとする、怒りっぽくなる、張り詰めた気分になる、集中力の低下、情緒不安定などがあります。

もしも毎月、月経の前のタイミングでこのような身体や精神の不調を感じることが多い場合は、それはPMSによる症状かもしれません。また、これらの症状が月経前ではないタイミングで見られる場合には、PMSではなく他の病気の可能性もあります。

PMSの原因は何?

PMSが発症する原因については、今のところはっきり分かっていません。ただし、排卵後である黄体期に、エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンが急激に変動することが関係しているのではないかと考えられているようです。

最新のPMS治療方法は?

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PMSは、このようなもの、生理前だから仕方ない、と思ってそのままにしまう方も多いかもしれませんが、病院で治療することが可能です。それでは、病院では一体どのような治療を行うのでしょうか。次は、PMSの治療方法について説明します。

投薬による緩和が西洋医学の考え方

現代の西洋医学では、投薬によって不快な症状を和らげていくというのがPMSに対して行う治療法です。PMSの治療として用いる薬は、主に「低用量ピル」ですが、頭痛などの身体の痛みには痛み止め、イライラなどの精神的な症状は向精神薬といったように症状に応じた効能がある薬を用いることもあります。

投薬による治療の注意点は?

症状に応じて投薬をすることで、PMSの症状を一時的に和らげることは可能ですが、気をつけておきたいのが副作用です。副作用が強い薬の場合、PMSの症状は回避できる一方で、副作用による症状に悩まされてしまうケースも少なくないようです。

PMSに有効な市販薬・処方薬は?

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PMSには、実際にどのような薬が使われたり処方されたりするのでしょうか。次は、PMSに有効な医薬品について説明します。

有効な治療薬には色々な種類がある

PMSの症状に悩まされた時に有効な医薬品には、薬局や市販で手に入れられるものから処方されないと手に入らないものまで様々な種類があります。もちろん、作用や効能も薬によって違ってきます。これらの医薬品は、症状に応じて上手に活用していくことが大切です。

たとえば、頭痛や腰痛が気になる場合には鎮痛剤、吐き気がする場合には吐き気止めや酔い止め、不眠の場合には睡眠導入剤、下痢や便秘の場合には整腸剤を使います。

倦怠感や疲労感には、アミノ酸製剤や滋養強壮剤、肌荒れやにきびにはビタミンCやビタミンB群が含まれたサプリメントなどが効果的と言われています。

これらの医薬品の中には、医師の診察と処方箋が必要なものや薬剤師の指導が必要なものも多くあります。基本的には独自の判断だけではなく、医師や薬剤師に相談した上での購入・服用がおすすめです。また、体質などによっては効果の出方が異なったりすることも頭に入れておくと良いでしょう。

低用量ピルの作用・効果・副作用

低用量ピルは、避妊の目的で使用するイメージも持った方が多いかもしれません。しかし、PMSの症状を和らげる効果も期待できます。ピルには女性ホルモンが含まれているのですが、服用することで、本来自分から出るはずの女性ホルモンが抑えられるため、排卵を抑制して妊娠している状態に近くする作用があります。決まった時期に生理のような出血がありますが、ピルを飲んでいない時と比べて、ホルモンの変動が少なかったり、子宮内膜を薄くする作用があるため、PMSの症状が改善したり、月経が軽くなったりする効果があります。

そのため、低用量ピルは避妊以外の目的としてPMSや月経困難症,子宮内膜症などの婦人科系の疾患に対しても処方されます。

避妊以外の効果も高い低用量ピルですが、低用量ピルは血液を固まりやすくする作用があるため、低用量ピルの服用によって血栓を作るリスクが,服用していない人と比べて3倍〜6倍に上昇するというデメリットもあります。

低用量ピルは安全性の高い薬とされている一方で、血栓などもあるため、服用の際には医師と相談の上で処方してもらう必要があります。

精神薬の作用・効果・副作用

イライラや憂うつなどの精神的症状が強い際には、それに対応する薬を心療内科や精神科で処方されることがあります。PMS症状には特に抗不安薬や抗うつ薬が使われます。

産婦人科に行けばいいのか、精神科や心療内科に行けばいいのか悩む人も多いですが、基本的には月経に関することなので、産婦人科をまず受診し、医師の判断で必要あれば精神科や心療内科を紹介してもらうことが多いです。

投薬でPMS症状の改善が見られない時は?

薬の効果には個人差があるため、薬を飲んでいるのに症状に改善が見られないという場合もあります。そんな時は、他の病気がないか医師に相談してみましょう。また、投薬だけではなくPMSの症状が出やすい体質や環境を根本的に改善することも近道といえるでしょう。

また、副作用が気になるため薬を飲むことに抵抗を感じる人も多いはず。そのような人は、まず食事や睡眠など、基本的な生活習慣をを見返してみましょう。PMSの原因は諸説ありますが,食事のバランスが偏っていたり、睡眠不足,ストレスがかかった生活が続くと,PMSの原因の悪化のひとつになります。

上手にPMSと付き合う4つの方法

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投薬による治療法はあくまでもPMSの症状を和らげるものであり、中には薬を飲んでいても効果が見られないという人もいます。そこで大切なのは、普段の生活の中でPMSとの上手な付き合い方を考えること。次は、そんな日常的な工夫についてご紹介します。

栄養バランスを考えた食生活を

栄養バランスが偏った食生活は、ただでさえ体重の増加やむくみ、乳房痛などの原因となります。もちろん、PMSの症状も悪化してしまう可能性も十分に考えられます。食事は、栄養バランスをきちんと考えてとりましょう。

また、血糖値が急激に上がるものはなるべく避けておきたいところ。PMSや月経前の時期は,お腹がすく時期ですが、そんなときこそ砂糖、果物、チョコレート、ケーキなどはいつもより控えめにして、消化とともに血糖値の上昇もゆっくりとなる食品を摂取するように心がけましょう。

おすすめの食品には、たとえばでんぷんを含む穀物類や豆類、いも類などがあります。1日4回〜6回など小分けにして食事をとるのもおすすめです。甘いものが食べたい場合には,野菜を先に食べるなど順番に気を付けるだけでも血糖値の上昇はゆるやかになります。

頭痛や腰痛、むくみが気になる時には、塩分摂取を控えてカリウムを多く含む食べ物を摂取するようにしましょう。バナナ、ブロッコリー、アボカドなどに多く含まれます。

飲酒やカフェインの摂取は控えめに

精神的に落ち着かない時、お酒やコーヒーを飲む人もいるのではないでしょうか。しかし、アルコールやカフェインの摂取も、イライラやむくみ、緊張感などを高める原因につながります。PMSの症状を悪化させる可能性があるので、摂取はなるべく控えめにしておきたいところです。

PMS特有のイライラや情緒不安定を和らげるには、ビタミンB6やカルシウム、マグネシウムを摂取するのが良いでしょう。おすすめの食品は、かつおやレバー、ナッツ類、海藻類などです。

ただなんでもかんでも我慢してしまうと、ストレスがたまって逆にPMSの悪化をさせてしまう場合があります。無理なく自分のペースで、でもバランスよくを心がけましょう。

運動を心がけよう

PMSの症状がひどいと、気持ちが沈んでしまったり身体の不調を感じたりして、運動なんてする気になれないと思いがち。むしろ、安静にしておいた方が良いとさえ思いますよね。しかし、軽い運動を適度に行い、有酸素運動を取り入れることはPMSの症状を改善するといわれているのです。

いざ軽い運動をしてみると気分転換にもなり、代謝がよくなり、PMSの鬱々とした気分が軽減することもあります。やはり気分が乗らないという人も、簡単な運動を取り入れるだけでも効果が見られます。

まず、深呼吸だけでもしてみましょう。身体を伸ばしてみることで視界が広がったり頭がすっきりしたりと、身体に良い効果が見られるかもしれません。息をしっかりと吐ききることによって、無意識に腹筋も使います。

ストレッチやヨガも、PMSの症状がつらい時にはおすすめ。イライラしたり気持ちが沈んでいると、身体のどこかに力が入ってしまい、気付かないうちに肩コリや腰痛などのPMSの症状を悪化させていることもあります。そんな悪循環を解消するためにも、身体をゆっくりとほぐしてあげると良いでしょう。ヨガも、最近ではホルモンバランスを整えたりアロマを使って精神を落ち着かせたりとPMSの症状改善につながる方法を積極的に行っている教室もあるようです。

少しなら外に出ても良いと思えたら、散歩をしてみてはいかがでしょうか。歩くことによって視覚的にも適度な刺激が加わり、良い気分転換につながります。買い物ついでに、歩きやすい靴で少し身体を動かす意識で街を歩いてみるのも方法のひとつです。

記録をつけておくことも

PMSの症状をスケジュール帳や日記帳に書き込むのもひとつの手段。PMSの症状があった日にちや、具体的な症状を把握しておくと、不快な症状があらわれる時期や傾向に気付きやすくなるので、PMSがあらわれやすいとされる時期に仕事を調整したり、PMSに対する心構えなど、自分に合った対処法を見つけることができるようになります。

まとめ

PMSは痛み止めなどの対症療法だけでなんとかしのげることもありますが、低用量ピルや漢方などを併用することで、一段と改善に向かう可能性があります。そのほかにも生活習慣を見直しつつ、改善することも大切。毎月起こるものなので、PMSがなくなるだけで、生活が明るく変わるかもしれません。PMSの症状が少しでも和らぐように、できることから工夫してみましょう。

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