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2017年07月22日 07:00 更新

幼児教育の進め方とは?! 1〜5歳の幼児期の成長と学ぶ環境の考え方

将来さまざまな可能性を広げるために、子供の教育ってとても大切ですよね。特に小さな頃は「何を習わせよう?」と考える方も多いことでしょう。子供の成長過程を知って、いい形で習い事をさせたいものです。どのような幼児教育をしていくといいのでしょうか。

将来の可能性を広げる幼児教育とは

Lazy dummy

英語やスイミングにバレエなど、小さい頃からの習い事は今の時代、当たり前のようになっています。幼児教育のメリットについて解説していきます。

幼児とはいつまでを指すの!?

幼児期とは生後1年から6歳までの期間を指します。ノーベル経済学賞を受賞しているジェームズ・ヘックマンの研究によると、勉強に対する姿勢や忍耐力に大きく影響を与えるのは、5歳までの教育だとされています。義務教育は小学校からですが、子供の学習能力の基礎はそのずっと前から形成されているのです。

幼児期間の主な成長

幼児期には脳、身体、精神の各面で、著しい成長がみられます。大脳神経系の80%は幼児期に形成されます。身体の基本的な運動は、おおよそ2歳までにできあがります。認知、記憶など精神に関わる部分もこの時期に著しく発達します。年齢を追ってみていきましょう。

1歳前後でハイハイが活発になり、寝ているだけの生活から、自主的に興味対象に近づくことができるようになります。這うという行為には、腹部の筋肉を強化し、脳にも刺激を与えます。また興味対象との距離感覚が形成される時期でもあります。興味対象に触り、つまむ行為は、脳内のシナプスを増加させます。この時期、言葉も1単語から2語文を話せるようになります。また、1歳から2歳にかけて、ハイハイから伝い歩き、そしてヨチヨチ歩きと、一人歩きができるようになっていきます。

2歳を過ぎて、自我の成長にともない、何事も自分でしたがるようになり、またいわゆる「イヤイヤ期」と呼ばれる第一反抗期がやってきます。3歳になると、自我はさらにしっかりと構築され、基本的な生活習慣が形成される時期です。周りの人間とのコミュニケーション能力が発達する時期でもあります。文字や数に興味を持って、それを自分で書くことも覚えていきます。
 
さらに4歳になると、言語能力、運動能力、音感といった能力がもっとも伸びるいわゆる臨界期です。就学してから伸びる能力の基礎が形成される時期です。5歳の頃には、興味の対象がそれぞれ別れてきます。また、周りの物事が理解できるようになっていき、知ることへの感動を覚える時期でもあります。

幼児期とひと言でいっても、その時期その時期で、成長パターンが異なります。子供の成長に合わせた対応が必要とされます。

のびのびとした自主性を養う為に

Lazy dummy

心も体も脳もグングン成長する幼児時代。すくすくと育つためにどのようなことが必要なのでしょうか。

制限はせずにのびのびと育てる

どの時期も、のびのびと育てることを心がけましょう。興味が広がる時期に、あまり行動を制限してしまうと、自主性を阻害することにも繋がります。何事も自分で挑戦したくなる幼児期、まだひとりではできないと決めつけたり、失敗したときに怒ったりはしないようにしましょう。次の挑戦に繋がるように受け止めてあげることが必要です。

幼児期の学習は、就学後の勉強と違って、大人の目に具体的なものとしては見えにくいものです。この時期は、後の勉強の基礎を作るものです。目の前の結果や効果を求めずに、保護者ものびのびとした気持ちで見守ってあげましょう。また、どうしても個人差というものがありますので、同年代の子にできることができなくても、焦らずにサポートできるといいですね。

学ぶ環境の構築

1歳では、想像力や発想を促す効果のある、ブロックや積み木といった空間認識を高める玩具を用意しましょう。安全に好奇心を伸ばせる環境作りが求められます。また2歳になる頃には、遊びの幅も広がります。段ボールや厚紙といったものを使って何かを作ったりといったように、手遊びできるモノを用意しましょう。

3歳くらいになったら、他の児童とのコミュニケーションが取れる環境も作ってあげましょう。ハサミやノリといった道具を使ってモノを作ることを覚える時期でもあります。また大きさや色、時間といったものへの理解を深められるように、親との細やかな関わりと会話が求められる時期でもあります。絵本を読み聞かせるのも、感情への理解や、文字への興味を育てるのに大きく役立ちます。読んであげられない時も、子供が自分で手に取れる場所に置いておいてあげましょう。

4歳を迎えると、身体をどんどんと動かしたくなる時期です。この時期の運動は、脳の前頭前野という部位を発達させて、これは後の学習能力に大きく影響すると言われいてます。思いきり、安全に遊べる場所を見つけてあげましょう。

5歳はすでに学校での勉強の準備段階です。ひらがなを使って手紙を書いたり、一日の流れを時計を見て理解できるようにしたりといったことができる環境を整えてあげましょう。また、自分で買い物をしてみたりといった、社会的な体験もさせてあげましょう。

幼児教育で何を学ばせる?

Lazy dummy

幼児教育にはさまざまなものがありますが、限りある予算のなかで何を習わせればいいのか分からなくなってしまいますよね。最近のトレンドについてご紹介します。

幼児の内から始められる習い事

幼児期の学習能力を高める習い事は、どのようなものがあるのでしょうか?

全身を使って運動能力を高めるスイミング、音楽的な素養やさらに集中力なども養うピアノ、言語が発達する時期に英語に触れさせる英会話教室、この3つが定番のトップ3でしょう。その他、リトミックや音楽教室なども人気が上がっています。脳と身体をバランスよく刺激して、発達させる習い事に人気があるようです。

子供の習い事は、子供が自分から何かを習いたいと見つけ出す事は難しいものです。親がよく子供の興味を認識して、それを伸ばしてあげられる習い事を選択しましょう。

幼児には無限の可能性が!

人間の能力の基礎を大きく形作る幼児期。脳の発達の分野など、いまだ解明されていない部分も多く、そういった意味でも無限の可能性が秘められているといえるでしょう。いろんなことに挑戦して、才能のタネを増やしてあげたいですね。

まとめ

幼児期には、いろんな可能性がたくさんあります。子供の夢の応援をしてあげたり、できないことはサポートをしてあげたり。正しい関わりかたと環境づくりを心がけて、子供の可能性を最大限に伸ばしてあげましょう。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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