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【医師監修】赤ちゃんの後追い行動はなぜ? 5つの予防策

【医師監修】赤ちゃんの後追い行動はなぜ? 5つの予防策

赤ちゃんが成長していく過程には、ママがどこ行くにもついて来て、少しでも離れると泣き出してしまう時期があります。家事もままならず、トイレに行くにも苦労するようになり、イライラしたり悩んだりしてしまうママは多いようです。今回は、この後追い行動について、後追いの意味や時期、効果的な対処方法などをまとめてみました。


この記事の監修ドクター
女医によるファミリークリニック 大井美恵子先生
当院では受診していただく患者様は家族と思って対処することをモットーとしており、生まれたときから生涯を終えるときまで、ご家族全員のプライベート・ホームドクターであることを目指しております。最新の小児科・内科・皮膚科・美容医療に加え、東洋医学などの代替医療やアンチエイジング医療を取り入れながら、 ご家族全員がいつまでも健やかで美しくあるためのオリジナル医療を提供しております。
http://www.familyclinic-hiroshima.com/

後追い行動とは

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ママの姿が見えなくなると、不安で泣き出したり探し回ったりする行動を「後追い」と言います。わずかな時間でも離れると泣かれてしまうので、ママにとっては頭の痛い行動です。

赤ちゃんがママ・パパを後追いする意味

赤ちゃんは、生後4~6ヶ月くらいまでは視力が弱く、ママも含めて周りを認識する力もまだ十分発達していないそうです。それが次第に視力が上がるにつれ、ママの顔を認識できるようになり、他の人とママの違いがはっきり見分けられるようになります。そして、ママが見えなければ不安に感じるようになるのです。

後追いが始まる時期には、人見知りも増えてきます。これは、赤ちゃんがママの存在をちゃんと認識できている証拠だと言えるでしょう。ママが特別な人だと認識できるようになったわけです。後追いは、人見知りと同様に成長の証しなのです。

後追いが始まるのはいつから?

人見知りが始まり、ハイハイができるようになると、次に後追いが始まります。個人差はありますが、一般的には生後9ヶ月頃が多いようです。早い子では生後6ヶ月あたりから始まることもあります。後追いのピークは生後9~11ヶ月頃で、その後少しずつ落ち着いていきます。

後追いが始まる時期は、赤ちゃんのママへの執着が強くなる時期です。人見知りや場所見知りなどもみられるようになり、泣くことでの自己主張もできるようになります。成長の証しではありますが、パパでさえ拒否する赤ちゃんもいて、ママは大変に感じる時期かもしれませんね。

いつまで後追いは続くの?

後追いは、1歳を過ぎたあたりから1歳半までに落ち着くことがほとんどです。ただし、自立心が芽生える3歳くらいまでは、ママの存在を必要とする傾向は続きます。

後追いが収まっていく過程では、赤ちゃんのさまざまな成長がみてとれます。赤ちゃんに記憶力がついて、ママはいなくなっても戻ってくることがわかるようになります。環境の変化に対応できるようになり、一人遊びができる集中力がついてきます。

この時期は歩き始める時期とも重なります。歩き始めると、赤ちゃんの世界は一気に広がり、赤ちゃんの興味や好奇心の対象が増えますね。ママ以外に気持ちが向くことで、後追いがなくなっていくのでしょう。

ただし、家の中に閉じこもって母子二人きりの生活を続けていたり、赤ちゃんがママの愛情に十分に満たされたと感じていない場合などでは、後追いが長引く傾向があるようです。外遊びを習慣づけ、愛情を込めたスキンシップを意識してみることが大切です。

後追いしない赤ちゃんはおかしい?

赤ちゃんの中には、後追いをしない子もいます。周りのママたちが後追いの苦労を話しているときに自分の子だけが後追いしないと、心配になることもあるかもしれませんが、後追いしないことと発達の遅れとは関係がないので安心してください。

後追いするしないは、赤ちゃんの性格や生活環境によって異なるのです。のんびりした赤ちゃんや慎重な赤ちゃんなら、ママを追いかけようかと迷っているうちにママが戻ってきているのかもしれません。一人遊びが好きな赤ちゃんなら、遊びに熱中していてママがそばにいなくても気づいていないかもしれません。

兄弟や祖父母などがいて家族が多い家庭ならば、ママがいなくても常に誰かが周りにいる環境でしょう。赤ちゃんが一人きりになることがないので、不安になりにくいはずです。相対的に「ママは特別な人」という意識も低くなるようです。そのため、ママだけを追いかける後追いがみられないことも珍しくありません。

赤ちゃんが後追いをしないと自閉症を疑う人もいますが、それ以外に気になることがなければ心配はいりません。後追いをしない以外に、ママと視線が合わない、笑わない、名前を呼ばれても反応しないなどの徴候があるときには、乳児健診や小児科で相談してみましょう。

後追いの対策事例

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後追いは成長の証しだとわかっていても、ずっと赤ちゃんに後追いをされていると、ママも悲鳴を上げたくなりますね。日常生活の中で、後追いされて最も困るのがお風呂やトイレ、家事だと思います。多くのママが実践している方法をみてみましょう。

お風呂編

入浴中、入り口のドアを開けっぱなしにしておくママが多いようです。赤ちゃんは、洗面所などママが見えるところで遊ばせておきます。または、赤ちゃんも一緒にお風呂の洗い場に入れる方法もあります。下着を着せたままで洗い場に座らせておき、自分が洗い終わってから赤ちゃんもお風呂に入れます。効率的な方法です。

トイレ編

トイレには、一緒に入って抱っこして入るか、ドアを開けてトイレの前にいさせるかで対応します。トイレの中に赤ちゃん用のイスを置いておくのも、よいアイディアですね。ママにとっても赤ちゃんにとっても負担になりません。

料理や掃除等の家事編

赤ちゃんをおんぶすれば、家事の多くは可能になります。おんぶしながらではできないことは、赤ちゃんのお昼寝時間や就寝後などに済ませます。

覚えておきたい後追い予防策

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赤ちゃんの後追いが始まると、家事を始めとして何もまともに進まず、ついイライラしてしまうものです。赤ちゃんの後追いに上手に対応して、この時期、一人でストレスを溜め込んで悩まないようにしましょう。

予防策1. 赤ちゃんへの声かけをしよう

ほんの1、2分でも赤ちゃんの近くから離れるときには、必ず声をかけるようにしましょう。例えば、トイレやベランダに洗濯物を取りに行くときなどには、「少し待っててね」「すぐ戻るからね」「トイレ行ってくるね」「洗濯物取りに行くから待っててね」などと話しかけておきます。

赤ちゃんに意味はわからなくても、声かけをすることが大切なのです。赤ちゃんは、声かけがあるとママがいなくなり、少しすれば戻ってくることを徐々に学んでいきます。最初は理解できずに泣き出してしまうかもしれませんが、根気強く続けることが必要です。声かけは親子のコミュニケーションにもなります。必ず行いましょう。

予防策2. おもちゃを与えよう

おもちゃを利用すれば、少しの時間を確保することができます。生後5、6ヶ月を過ぎる頃から、赤ちゃんはおもちゃを使って一人遊びを始めます。お気に入りのおもちゃができると、ママのことを忘れて夢中に遊ぶ子も出てきます。赤ちゃんのそばを離れなければならないときには、赤ちゃんに声掛けをし、お気に入りのおもちゃを与えてから離れるようにするとよいでしょう。

楽器や鈴などの音の出るおもちゃには、この時期の赤ちゃんの多くが興味をもつようです。おもちゃの音に夢中になり、ママがいないことに気づかないことも。自動で動きながら音を出すおもちゃなら、赤ちゃんはじっと見つめて集中してくれるかもしれません。

予防策3. 家事を分担しよう

赤ちゃんの後追いが激しいと、家事も思うように進まないはず。家のことを何もかも完璧にと思うと、どうしても無理が出てきてしまいます。できない家事は諦め、少しでもママの負担を少なくしていくことが、ママの精神的安定にも繋がり、赤ちゃんにとってもよいことなのだと考えましょう。そのためには家族の理解を得て、家事を分担することが大切です。

家事でも育児でも、誰かに任せることが可能なことは任せてみましょう。パパ、おじいちゃん、おばあちゃんなど、力になってくれる人に頼って、自分だけでは抱え込まないように。外で仕事をしているパパでも、分担できる家事や育児はあるはず。ママと分担して関わっていくことで、赤ちゃんの後追いを理解し、育児への理解も深まるのではないでしょうか。

予防策4. 部屋のドアを開けておこう

部屋のドアを開けっ放しにして、赤ちゃんの視界からママの姿が消えない工夫をしましょう。赤ちゃんにとって、ママの姿が見えなくなることは大きな不安です。だから、ドアが閉まったことに気づくと、激しく泣いてママを探し始めるのです。

普段は几帳面なママにとっては抵抗があることかもしれませんが、この時期ばかりは赤ちゃんのためにがまんです。「トイレ中も入浴中もドアを開けっ放し」というのは、後追いされた経験のあるママなら、みんなが通った道のようです。

予防策5. おんぶや抱っこをしよう

赤ちゃんとしっかりスキンシップをとることで、後追いが収まる時期が早くなるとも言われています。おんぶや抱っこでママと一緒なら、不安を感じることなく、気持ちを満足させていくことができます。

おんぶをすれば、ママは両手があくので家事もしやすくなりますね。お料理や洗濯などのちょっとした家事なら、赤ちゃんに危ないこともありません。赤ちゃんの後追いが激しくて家事ができない場合は、おんぶ育児をしてみるとよいでしょう。足元をハイハイされるよりも、背中に背負ったほうが楽だとの声もよく聞きます。

家族に赤ちゃんをおんぶしてもらうのもよいでしょう。隣で立ってもらうことで、赤ちゃんの気持ちを満たすことができます。

まとめ

ママを必死に求めてくれるのは嬉しいことですが、後追いが毎日続くとさすがに大変ですね。ちょっととした工夫で楽になることもあります。何よりも赤ちゃんとのスキンシップを通して心を満たしてあげることが大切です。パパや家族とも力を合わせて、上手に乗り越えましょう。

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