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【医師監修】女性ホルモン「エストロゲン」を増やす4つの方法

【医師監修】女性ホルモン「エストロゲン」を増やす4つの方法

妊娠・出産に欠かせない女性ホルモン「エストロゲン」は初潮を迎える頃から分泌され始め、40代後半頃から分泌量が急激に低下していきます。月経、妊娠・出産以外にも皮膚や骨、血管等の健康を保ったり、糖・脂質代謝によい影響を与えたり、認知症リスクを抑えるなど重要な役割を担っているエストロゲンを増やすためにできることを紹介します。


この記事の監修ドクター
 産婦人科医長 加藤智子 先生
浜松医科大学医学部医学科卒業、社会医療法人財団新和会八千代病院勤務。日本産科婦人科学会(専門医)、日本医師会(認定産業医)、日本抗加齢医学会(専門医)、NPO法人女性と加齢のヘルスケア学会(更年期カウンセラー)、日本産婦人科内視鏡学会、日本女性心身医学会、検診マンモグラフィ読影認定医、日本気象予報士会東海支部(気象予報士)。女医+(じょいぷらす)所属。
妊娠や子育て、不妊治療、婦人科疾患など皆様が不安なことが多い女性の一生をサポートし、皆さまの悩みに少しでもこたえられるような情報を提供できたらと思います。医師そして気象予報士としての視点でも健康についてアドバイスしていきます。

増やす方法①:薬でエストロゲンを補う

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エストロゲンの減少に「ホルモン補充療法(HRT)」

飲み薬や貼り薬、塗り薬、腟剤などを用いて、閉経前後に不足してきた女性ホルモン(エストロゲン)を補充する療法です。エストロゲンが不足して起こる更年期障害・症状の治療として医師が処方する薬なので健康保険を適用できます。

ホルモン補充療法は慎重に

基本的に「エストロゲン」と「黄体ホルモン」の2種類の女性ホルモンを投与します。エストロゲンだけを長期間投与は子宮内膜が増殖しがんにつながる可能性があるため、黄体ホルモンを併用し月経様の出血を起こして子宮内膜の増殖を防ぎます。短期間のHRTや子宮摘出後の人は黄体ホルモンは必要ありません。

<HRTができない人>
乳がん、子宮がん、血栓症、脳卒中や心筋梗塞を起こしたことがある人などです。子宮筋腫、高血圧、肝機能異常がある人は投与量、投与方法を考慮し慎重に治療をすることがあります。

<HRTとがんリスク>
大腸がん、卵巣がんの発症リスクは下げるといわれています。また乳がんや心筋梗塞、脳卒中の発症リスクについても明らかな増加はないという報告が出ています。

担当医、専門医と相談の上治療をしていくことで自分のからだに適したHRTを安全におこなうことによって更年期からのいきいきした生活に役立てていきましょう。

増やす方法②:サプリメントを活用する

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エストロゲンと似ている「イソフラボン」

大豆イソフラボンの構造や働きはエストロゲンとよく似ており、「植物エストロゲン」といわれています。大豆製品にイソフラボンは含まれていますが、食事だけでの摂取が難しい場合にはイソフラボンのサプリメントを利用するのもひとつの手といえるでしょう。

エストロゲンのもとになる「DHEA」

「ホルモンの母」といわれているDHEAは女性ホルモンの原料で、摂取すると体内でエストロゲンに変換されます。25~30才をピークにDHEAは体内で生成されますが、年齢を重ねるとともに減少していくのです。サプリメントでDHEAを補う方法がありますが、日本では医薬品扱いなので医師に処方してもらいましょう。

サプリメント摂取の注意点

サプリメントは過剰摂取に十分注意してください。サプリメントでイソフラボンを摂取する場合には1日に30mgまでと食品安全委員会で決められています。また、DHEAは女性ホルモンだけでなく男性ホルモンのもとでもあります。過剰に摂取すると男性ホルモンの値が上昇し、ニキビやひげが増えるなど男性化しやすくなります。

増やす方法③:おすすめの食べ物

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イソフラボンを含む食品

イソフラボンを多く含む食品は納豆、豆腐、きな粉、煮豆、油揚げ、みそなど大豆を使ったものです。このような食品に含まれているイソフラボンの吸収力をアップするために、ヨーグルトなどの発酵食品や食物繊維の多いものを食べて腸内環境を整えることも大切です。

DHEAを増やす食品

ヤムイモ(山芋)にはDHEAが含まれているといわれています。特に、自然薯がおすすめです。DHEAが腸で吸収されやすくなるように、すりおろして食べるといいでしょう。アボカドや黒豆、納豆もDHEAを増やすとされている食品です。

増やす方法④:エストロゲンを増やす生活習慣

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規則正しい生活リズム

エストロゲンを分泌しやすい体を目指すなら、自律神経のバランスを整えておきましょう。規則正しい生活を送って活動と休息のメリハリをつけ、ストレスをためこまないことが大切です。毎朝、決まった時間に起床するよう心がけましょう。瞑想すると脳内でシータ波が出され、DHEAが増えるともいわれています。

適度な運動

運動をすると、運動前と比べてエストロゲンが増えるといわれています。エストロゲンの分泌が減少している更年期でもこのような効果があると考えられているので、適度な運動を習慣づけましょう。有酸素運動はDHEAも増加するといわれているので、ウォーキングやサイクリング、水泳などがおすすめです。

まとめ

閉経に向けてエストロゲンの分泌量は減っていきます。しかし、ここでご紹介したようにエストロゲンを増やすといわれている方法はいくつかあるので、健康的な女性であり続けるために毎日の生活のなかに上手にとり入れていきましょう。まずは食べ物や生活習慣を見直すことから始めるといいでしょう。

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