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【医師監修】新生児の授乳時間の目安や間隔は? 時間が長い・短い場合の原因と対策

【医師監修】新生児の授乳時間の目安や間隔は? 時間が長い・短い場合の原因と対策

生まれたばかりの赤ちゃんについて、授乳で悩んでいるお母さんのために授乳にかかる時間や授乳タイミングの目安をご紹介しています。授乳にかかる時間の長さや授乳間の時間は新生児の個人差が大きいので、コレが正解! というものはないけれど、授乳がきちんとできているのか判断するのはとても大切なこと。あなたの授乳スタイルは大丈夫!? 


この記事の監修ドクター
女医によるファミリークリニック 大井美恵子先生
当院では受診していただく患者様は家族と思い治すことをモットーとしており、生まれたときから、生涯を終えるときまで、ご家族全員のプライベートホームドクターを承っております。最新の小児科内科皮膚科・美容医療に、東洋医学などの代替医療やアンチエイジング医療を取り入れながら、 ご家族全員がいつまでも健やかで美しくあるためのオリジナル医療を提供しております。
http://www.familyclinic-hiroshima.com/

授乳で悩むお母さんって多いんです

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一言で「授乳」といっても、完母(完全母乳)の方もいれば、ミルクのみの方もいるでしょう。また、母乳とミルク混合のお母さんもいるでしょう。どのタイプにしても、赤ちゃんが一生懸命お乳やミルクを飲む姿は本当にかわいらしくて癒されます。ただ、きちんと飲めているのか量は足りているのかなど、心配が尽きないお母さんも多いのではないでしょうか。特に生まれてから離乳食が始まる時期まではミルクや母乳のみが栄養源となるので、心配になるのも当然と言えば当然です。初めての育児でどうすればよいのか分からない方はもちろん、何人育ててもそれぞれに個性があって授乳も一筋縄ではいかないというケースも多々あります。ここでは、新生児期の授乳とはどのようなものかご紹介したいと思います。

生後28日未満の赤ちゃん「新生児」とは

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生まれた日を0日とした時に、生後28日未満までの赤ちゃんのことを「新生児」と呼びます。生まれたばかりで外の環境に慣れておらず、昼夜の区別もほぼありません。授乳以外はほぼ寝ているといった赤ちゃんが多く、一日の大半を寝て過ごすと言われています。また、体温を調節する機能も未熟で外気温の影響を受けやすいため、赤ちゃんの体に負担がかからないように環境をしっかりと整えてあげる必要もあります。新生児期は、環境の変化にうまく適応できない赤ちゃんをしっかり保護してあげるとともに、妊娠や出産で想像以上に疲れているお母さん自身の体もしっかりと休めてあげてほしい時期です。

新生児への授乳時間や間隔はどうすれば良い?

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新生児期の1回の授乳時間は10~20分程度が目安です。授乳の間隔は1~2時間とまだまだ短いですが、新生児期も終わるころになると2時間を超えるケースも珍しくはありません。昼夜を問わず授乳が必要になるので、1日の授乳回数は10~15回程度ですが、多い日には20回を超えることもあります。飲ませ方としては、左右10分ずつ飲ませるよりも、左右5分ずつ飲ませてから再度、左右5分ずつ飲ませる方がよいでしょう。というのも、新生児期の赤ちゃんにとって授乳は全速力で走るくらい体力を必要とする行為だといわれており、片方を10分飲ませている間に眠ってしまうことがあります。母乳の出をよくするためには両方のおっぱいを吸ってもらって均等に刺激を与える方がよいですし、飲み残しが多いと乳腺が詰まって乳腺炎を引き起こすこともあるので、1回の授乳で両方を吸ってもらえるように工夫しましょう。

授乳時間が長い(20分以上)原因とは?

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1回の授乳時間や授乳の間隔が目安より長くても、それがすべて問題だというわけではありません。授乳の本質は赤ちゃんが栄養と水分を取り込むことなので、赤ちゃんが順調に成長していればそれでよいとも言えます。ただ、標準通り体重増加をしていても1回の授乳で何十分もかかるようだと、授乳が終わったらまたすぐに次の授乳がきた……というようにお母さんが息つく暇もなくなってしまいますよね。一般的には、1回の授乳は長くても20分程度とされているので、それ以上かかっているお母さんは、これからご紹介する中に当てはまる原因がないのか考えてみましょう。

まだまだうまく吸えない赤ちゃん

生まれたばかりの赤ちゃんは、おっぱいを飲むのももちろん初心者で、初めから上手に飲めるわけではありません。おっぱいの咥え方にもコツがいりますし、吸うための力だって必要です。乳首の形や大きさもお母さんによって異なりますので、赤ちゃんはそれに適応しようと必死に練習している最中です。また、おっぱいを吸うのは生まれたばかりの赤ちゃんにとってかなり体力を使う運動であり、咥えたまま疲れて寝たり起きたりを繰り返してしまうこともよくあります。上手く咥えられていない、吸う力が十分でない場合、吸い続ける体力が持たないなどで授乳時間が長くなっている可能性があります。

母乳の量は足りている? 

赤ちゃんが欲しがっている分だけ母乳が出ていないと、赤ちゃんは体力の続く限り飲み続けようとします。これは、生命を維持するために生まれながら赤ちゃんに備わっている本能的な行動で、母乳が不足すると1回の授乳時間も長くなりがちです。初めて出産した方では乳腺の発達や開通に時間がかかって、新生児期には十分な母乳量が得られないというケースがあります。経産婦の場合でも出産直後から十分な量が出てくるわけではありません。プロラクチンという母乳に働くホルモンは、赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激によって分泌が促進されるので、新生児期、中でも新生児初期には母乳の量が十分でないということもよくあると思ってください。

授乳以外に原因があるのかも!? 

食事として栄養を取り込むための授乳ですが、赤ちゃんにとってはお母さんとくっついて安らげる時間でもあります。おっぱいを咥えている時間が幸せで、いつまで経ってもおっぱいを離してくれない赤ちゃんもいます。また、オムツが濡れている、洋服を着せすぎて暑いなど何か不快なことがあるときに、それを打ち消そうとしておっぱいを咥えたがる赤ちゃんもいます。1回の授乳が長引く原因には、単にお腹が空いたとか、母乳が足りていないといったこと以外にもさまざまな理由が考えられます。

授乳間隔が長い時に考えられること

哺乳力は個人差が大きいので、1回の授乳でたくさん飲めていて一般的な間隔よりも時間が空く赤ちゃんもいます。ただ、産まれて間もない新生児期は外の環境にも慣れておらず、おっぱいを吸う力もまだまだ未熟な赤ちゃんが多いです。そのため、欲しがらないからと大丈夫とすぐに判断はせず、どちらかといえば足りていないかもしれないと考えて行動する方が望ましいでしょう。ご飯よりも寝るのが好きで、お腹が空いても起きない赤ちゃんもいますし、あまり泣かない赤ちゃんもいます。新生児の赤ちゃんは胃も小さく一度にたくさんの量を飲むことができないので、この時期は特に授乳間隔を把握してあげることが大切です。

時間が長い場合の対策

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お母さんに甘えたい行動や、何か不快なことがあって授乳が長引いている場合、授乳以外のスキンシップで切り替えてあげる、不快感の原因になっているものを取り除いてあげましょう。

新生児期は基本的に赤ちゃんが欲しがるだけ飲ませてあげてよいので、授乳量が足りていてお母さんに無理がないのであれば授乳が長くなっても問題はありません。授乳量が足りているかどうかを判断する指標としては体重の増加量をみるのが一般的で、生後1週間を過ぎた頃からは30g/日程度増えていれば安心だと言われています。また、授乳前後の体重を測って1回の授乳で赤ちゃんが飲めている母乳の量を測定するのもよいでしょう。授乳量が足りていなくて時間が長くなっている場合に、赤ちゃんの栄養が足りていない可能性もあるため、ここからはその対策を原因別にご紹介していきます。

赤ちゃんがうまく飲めていないとき

赤ちゃんの咥え方が浅くてしっかりと吸えていない場合には、乳首の根元をつまんで赤ちゃんがしつかりと咥えられるようにアシストをしてあげましょう。また、乳首の周囲を定期的にマッサージして柔らかくし、赤ちゃんが咥えやすくするのも効果的です。飲んでいるように見えても実はウトウトしていて、モグモグしているだけといったこともあるので、体や頬を優しく撫でて起こしてあげるようにしましょう。

母乳の量が十分でないとき

母乳が足りず授乳が長引いているのであれば、ミルクの追加も検討しましょう。ただ、新生児期はお母さんも母乳が十分出るように準備している段階なので、授乳の時間には毎回おっぱいを吸わせて、母乳に働きかけてくれるホルモンの分泌を促しましょう。また、おっぱいを温めて血行をよくする、マッサージをして乳腺を刺激するのもよいでしょう。お風呂の中でマッサージをすれば、温めながら相乗効果が得られ、心身ともにリラックスしている状態を作れるので乳腺へよい刺激を与えることができます。いい母乳を作るために栄養バランスを考えた食事とできる限りストレスが溜まらない生活を送ることは大切です。母乳不足で新生児期にミルクを追加した場合でも、母乳の分泌が盛んになるにつれて完母に移行するケースも多々あります。

短すぎる授乳時間の原因は何?

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母乳がしっかりと分泌されていて赤ちゃんも飲むのが上手な場合、新生児期でも1回の授乳に10分とかからない子もいます。体重が順調に増えていれば何も問題はないですが、授乳時間が短くて体重も増えていない場合には、飲みたい気持ちよりも疲れて寝てしまうケースや、どこか調子が悪いサインかもしれません。授乳の間隔が短い場合には、1回の授乳量が足りていなくてすぐにお腹が減っている可能性もありますし、お母さんとくっついていたいという気持ちの表れかもしれません。

授乳時間が短い場合は授乳回数で補おう

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体重があまり増えていないのに1回の授乳時間が短い場合には、授乳の回数を増やしてみましょう。同じ新生児期の中でも、生まれたばかりであればあるほど、胃が小さく量を飲めない、吸う力が弱くて体力の消耗が早く、すぐに疲れて眠ってしまう場合です。1回の量が少ない分、回数を増やしトータルの哺乳量を補うようにします。ただでさえ頻回授乳の時期ですからお母さんの負担は大きくなりますが、赤ちゃんの成長に従って1回に飲む量も増え、授乳回数も減り、授乳リズムも整ってきますので、今だけだと理解し赤ちゃんと一緒に乗り越えていきましょう。

まとめ

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新生児の授乳にかかる平均的な時間や授乳間隔についてご紹介いたしました。授乳時間の目安を参考に、赤ちゃんの一回あたりの授乳時間が長く開きすぎたり、感覚が短すぎたりする場合は、その原因や対策方法も合わせて覚えておきましょう。

ご紹介しました授乳時間や授乳間隔はあくまでも目安ですし、母乳量とミルクを混合する場合など、決まった時間に授乳することも試してみると良いかもしれません。赤ちゃんがしっかりと成長していてお母さんへの負担も許容範囲であるなら、それがその親子にあった授乳スタイルです。

離乳が完成するまで付き合うことになる授乳ですから、新生児期から授乳の時間やリズムにこだわり過ぎるよりも親子の練習期間だと思って、ミルクを足したり、時間を変えたりと柔軟に対応してみるという考え方もあります。お母さんにも休息が必要な時期でもあるので、一人で頑張り過ぎず、積極的に相談したり助けを求めたりもしたいですね。

【医師監修】新生児は夜泣きしないなんて嘘!なぜ泣き止まないの?

http://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/844

新生児は夜泣きしないとも言われていますが、実際は夜中泣き止まないことは珍しくありません。おっぱい&ミルクでもオムツでもなく、抱っこしても泣きやまないし寝ない…。放置する夫の横でママのイライラもピークに・・・。新生児の夜泣きが多い時期、原因や泣きやまないときの対策についてみていくことにしましょう。

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