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【医師監修】排卵日ってなに? 排卵日の把握の方法と体調の変化

【医師監修】排卵日ってなに? 排卵日の把握の方法と体調の変化

明らかに「はじまった」と分かる生理(月経)に比べ、いつ起きているのかはっきりしない「排卵」。排卵痛がある人はなんとなく分かるのかもしれませんが、いまいちつかみづらいのが排卵日ではないでしょうか。


この記事の監修ドクター
産婦人科 太田岳晴先生
福岡大学卒業 福岡大学医学部大学院にて学位を所得。 福岡大学病院、飯塚病院、福岡徳洲会病院、福岡大学産婦人科助教を経て、オーク銀座レディースクリニック院長。日本産科婦人科学会専門医。

排卵日っていったい何?

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月経(生理)と合わせて、「排卵日」という言葉もよく聞きます。そもそも排卵とはどのようなものなのでしょうか? 正しい知識を持つことで、妊娠や女性特有の不調についても理解することができます。

まずは排卵のしくみを知ろう

排卵とは、約1ヵ月に1回、卵巣から卵子が放出されることを指します。そもそも卵巣の中には、原始卵胞という“卵のもと”があり、生まれたての赤ちゃんの時点で200万個くらいあるといわれています。この原子卵胞の数は成長とともに減っていき、初潮を迎える頃には20~30万個ほどになります。

そして、初潮を迎えると、毎月、数百個の原始卵胞の中から最終的に1個の卵胞が選ばれ、卵巣の中で排卵に向けて育っていきます。育った卵胞はエストロゲンを分泌し、子宮内膜に働きかけて子宮内膜を厚くします。そして、成熟卵胞になると、卵胞から卵子が飛び出し、卵管に入って受精を待ちます。これが排卵です。卵子が出たあと、精子に出会えないと、子宮内膜は剥がれ落ち、血液とともに排出されて月経(生理)が起こります。

排卵日はいつを指す?

一般的な月経周期は約28~30日周期。この場合、排卵は月経開始予定日から約13〜15日後に起こります。月経周期によって、排卵日は異なってきます。排卵が起こる日を排卵日と呼びますが、この前後を排卵期といいます。この排卵期は最も妊娠しやすいといわれています。特に排卵日の1~2日前が一番妊娠しやすい時期です。

妊娠を望むなら排卵日を知ることも大切

女性の月経周期の中で、最も妊娠しやすい時期は排卵日前の数日です。精子は約3〜5日生き延びますが、排卵された卵子はたった24時間程度しか生命力を持っていません。妊娠を望むならば、卵子が生命力を持っている間に性交渉を持つ必要があります。体の変化を知り、排卵日を把握して、妊娠しやすいタイミングをとらえることが、妊娠への近道でもあります。

排卵日は「基礎体温」で予測できる

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基礎体温とは

基礎体温とは、体が一番安静な状態にあるときの体温のことです。朝、目覚めて体を動かす前に測ることで正しい測定ができます。周期的な変化は平均して0.3〜0.5度前後とごくわずか。そのため、通常の体温計ではなく、小数点以下2ケタまでを測れる婦人体温計を使用します。毎日、同じタイミングでチェックすることで体内の微妙な変化がわかるのです。

基礎体温でどのように排卵がわかるの?

毎日基礎体温を測っていると、体が健康な状態の場合には、1ヶ月の間に体温が低い期間と高い期間分かれます。

体温が低い時期(低温期)……月経が始まってから排卵が起こるまでの期間。
体温が高い時期(高温期)……排卵後の体温が上昇している時期。黄体ホルモンが分泌されることで体温が上がります。

低温期から高温期へ移る直前に、体温がぐっと下がる日があります。この日が排卵日となります。ただし必ずしも体温が排卵日に下がらない場合もあります。

基礎体温を正しく測っているのに、低温期と高温期の2相のグラフにならない場合には、生理不順などを含め、なにかしらの異常がある可能性があります。つまり、婦人科を受診する目安にもなるのです。自分の体を知る意味でも基礎体温は役立ちます。なお、月経が始まらず、月経予定日になっても高温期が続く場合には妊娠の可能性があります。

基礎体温の正しい測り方

基礎体温は、毎日できるだけ同じ時間に測ることが大切です。正しく測るためにも以下のことを守るようにしましょう。
(1)朝、目覚めたらすぐに測る。
(2)専用の婦人体温計(基礎体温計)を使い、体温計の指示どおりに測る。腋下ではなく口内で計るものが多くできるだけ舌の下で測る。
(3)基礎体温表に記録する。

基礎体温以外にもある排卵日を知る方法

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排卵日を予測する方法は基礎体温以外にもいくつかあります。ただし、基礎体温を含めいずれも確実に排卵日がわかるものではありません。あくまでも予測するものとして認識しておきましょう。以下で、基礎体温以外の予測方法を説明します。

排卵日予測検査薬

尿をかけるだけで、排卵日を予測することができる検査薬が、薬局などで販売されています。検査薬により、排卵を起こすホルモンである黄体形成ホルモンを検出し、排卵を予測する仕組みです。ただし、排卵検査薬は1回の使用では排卵日の判別が難しいと言われています。これは黄体形成ホルモンが排卵の約36時間前にならないと分泌されず尿検査で陽性とならないからです。予測する排卵日の3日ぐらい前から使用することをおすすめします。

おりものの変化

排卵日前には、おりものの状態も変化します。一般的に、排卵日前には分泌量が増え、透明で粘り気のあるおりものになります。おりものの変化を感じたら、排卵期が近い、または排卵期であると考えられます。排卵後はおりものは少なくなります。

医療機関での検査

基礎体温やおりものの変化よりも、より正確に予測するのが医療機関での検査です。医療機関では、超音波検査で排卵を確認します。卵巣や子宮の状態をモニター画像でチェックするため、本人もリアルタイムで確認することができます。また血液検査で排卵日を予測したり、排卵しているかを確認する場合もあります。

排卵日前後は体に不調が出ることも

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妊娠を考えている場合には、排卵日を予測することが大切になりますが、体に現れる症状で排卵期を感じる女性もいます。多くの場合、この体の変化は不調となって現れます。一体どのような不調が現れるのでしょうか。

排卵日前後に起こりやすい不調

例えば、月経が28日周期の人は、月経が始まってから約13〜15日目に排卵日を迎えます。この時期に体の不調を感じた場合、排卵が影響している可能性が高いといえます。

<代表的な症状>
●主な症状は下腹部の痛みや張り、腰痛。
●吐き気、頭痛、眠気、だるさを感じることもあります。
●卵子が卵巣の壁を突き破っておなかの中にとび出すため、卵巣に傷がつき、少量の出血が起こることがあり排卵痛の原因になります。

排卵日前後の不調の原因

排卵日前後の不調には、それぞれ原因があります。この時期の腹痛やお腹の張りは、排卵後に卵胞が黄体という組織に変化する際、卵巣全体がやや腫れたような状態となるために起こります。また、排卵期はホルモンの変わり目であるため、一時的にホルモンバランスが崩れ、だるさを感じたりと、不快な症状が引き起こされるのです。

まとめ

排卵は妊娠や生理に関わる大切なもの。妊娠を考えている人はもちろんですが、そうでない人も正しい知識を身につけることで、自分の体と向き合い、女性特有の病気の予兆にもいち早く気づくことができます。まだ基礎体温表をつけたことがない方は、毎日でなくてもいいのでまずはそこからスタートしてみてはいかがでしょうか。

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