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【医師監修】生後10カ月の赤ちゃんの成長と体重などの変化とは?

【医師監修】生後10カ月の赤ちゃんの成長と体重などの変化とは?

身体の発達が進む生後10カ月にはハイハイやつかまり立ちが上手になり、つたい歩きが始まる子もいます。後追いや大人の真似っこなど、情緒面での発達も目立つように。大人が言っていることを理解するようになる頃なので、コミュニケーションも積極的にとりたいですね。この時期の赤ちゃんの特徴と育児のポイント、注意点を紹介します。


この記事の監修ドクター
藤東クリニック 藤東淳也先生
東京医科大学卒業、県立広島病院婦人科部長を経て、藤東クリニックを開業。
女性の健康全般をお任せいただけるような診療を目指し、ライフサイクルを通じて女性を応援します。
https://fujito.clinic

生後10カ月の赤ちゃんはこんな様子

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※画像はイメージです

この頃は、体つきにふっくらとした丸みが少なくなり、幼児体形に近づいてくるのが大きな特徴です。具体的な発育目安をみていきましょう。

身長と体重

厚生労働省による身体発育値(3~97パーセンタイル、平成22年)では、生後10~11カ月児の身長・体重は以下の通りです[*1]。

・男の子 身長:68.4~77.4cm、体重:7.34~10.59kg
・女の子 身長:66.5~75.6cm、体重:6.86~10.06kg

一般的に体重の増加はゆるやかです。中にはまったく増えない子もいるでしょう。これは、食事量の変化に比べて運動量の変化(増加)が大きいためなので、元気で食欲があれば心配ありません。

食事・哺乳量と回数

離乳食後期にあたるこの時期は、3回食が基本です。離乳食は4時間ほどの間隔を開け、午前に1回、午後に2回与えましょう。離乳食後以外の母乳またはミルク(乳児用調整粉乳)は1日2回程度に減らし、時間もある程度決めるとよいですね。与え方は、下記を参考にしてください[*2]。

〈参考例〉
・6:00AM:母乳またはミルク
・10:00AM:離乳食+母乳またはミルク
・(おやつ)
・2:00PM:離乳食+母乳またはミルク
・(おやつ)
・6:00PM:離乳食+母乳またはミルク
・10:00PM:母乳またはミルク

おやつを与える場合は1日100kcalを目安とし、食事に影響がないよう時間と量を調節しましょう。

離乳食の固さは、歯茎でつぶせるようバナナくらいの固さが適しています。大きさは野菜・魚は5~8mm角、うどんは1~2cmに切り、肉はひき肉状にしましょう。量は下記を参考にしてください。

・5倍粥:80~90g
・野菜・果物:30~40g
・その他(どれか1品)
  肉・魚:15g
  豆腐:45g
  乳製品:80g
  卵:1/2個

この時期は、離乳食から栄養のほとんどを得るようになります。上記の量をしっかり食べている場合は、食後の授乳量を減らしましょう。ミルクの場合は100mlが目安です。離乳食を与えない時間帯のミルクは、200~220mlぐらいとします。

ただ、離乳食の量や回数、哺乳量はあくまでも目安です。赤ちゃんのペースとタイミングに合わせて進めましょう。もちろん、まだ2回食でも大丈夫です。哺乳量と合わせてしっかり栄養がとれており、体重が減っていなければ心配ないでしょう。

睡眠時間

この時期は、1日におよそ13時間の睡眠をとるのが理想です。昼寝は午前・午後の2回だったのが、どちらか1回になる傾向に。ハイハイやつかまり立ちによる運動が増え、発達の早い子ではつたい歩きも始まるので、日中の刺激がますます増えます。夜泣きがある場合、まだ続くでしょう。ママは大変ですが、引き続き生活リズムを整えるよう意識し、夜は早め(午後9時頃まで)に寝かせましょう。日中は活発に遊ばせ、コミュニケーションをたくさんとってあげるのも大切です。

生後10カ月の赤ちゃんの特徴

1歳も間近に迫ったこの時期の、赤ちゃんはどれぐらい成長しているのでしょうか?この時期の赤ちゃんの特徴をご紹介します。

つたい歩きが始まる

ハイハイやつかまり立ちが上手になってくるこの時期には、つたい歩きが始まる子もいます。慎重に足を出す子、転びそうになるのもお構いなしに歩こうとする子、2~3歩行ってすぐ座ってしまう子、自分で座れずに泣いて助けを呼ぶ子など、不安定さが残るこの頃は歩き方もさまざま。成長をあたたかく見守ってあげましょう。もちろん、まだ歩こうとしない子もいます。中にはつかまり立ちやハイハイもまだという子もいるでしょうが、発達には個人差があるので、それぞれの赤ちゃんのタイミングを待ってあげてください。

後追いがひどくなる

この頃になると、後追いがよりひどくなる傾向に。ママの姿が少しでも見えなくなるとすぐに泣きだします。ハイハイの上達もあって、ママが行くところにはどこまでもついてくるようになるでしょう。トイレにもついてくるので、ドアを開けたまま用を足すママも多いようです。

大人の真似っこをするように

拍手やバイバイなど、簡単な動作なら大人を真似してできるようになってきます。大人がやることをよく観察しているので、赤ちゃんに見せて真似っこを促してあげましょう。「おはよう」「いただきます」「ごちそうさま」「おやすみ」などの挨拶も、意識的に行うとよいでしょう。また、喃語(なんご)が言葉になっていく段階でもあるので、「マンマ」「ワンワン」「バイバイ」など、簡単な言葉を積極的に話してあげましょう。「マンマ食べようね。マンマ、マンマ」など、同じ言葉を意識的に繰り返すとよいですね。

記憶力がついてくる

この時期になると、知能の発達にともない記憶力がついてきます。例えば、遊んでいたおもちゃを隠すと、そこにあったことを覚えていて探すようになります。だんだんと長く覚えていられるようになるので、お気に入りのおもちゃやお菓子のありかを覚え、その場所に行って出してとせがむことも。日中にあったことを夜中に思い出して泣くこともあるので、この頃から夜泣きが始まる子もいます。

生後10カ月に注意したいこと

成長と共に注意点は増えるものです。この時期に気をつけておきたい育児のポイントを押さえておきましょう。今後の成長に影響するものもあるので、しっかりチェックしてくださいね。

ハイハイをたくさんさせよう

近年、住環境などにより、ハイハイをあまりせずに歩くようになる子が多いようです。全身の筋肉をくまなく使うハイハイは、体の発達によい影響をもたらします。現に、ハイハイを満足にしなかったことで手足に十分な力がつかず、転んだとき手をついても支えられずに顔に怪我をしてしまうケースが増えているそうです。ハイハイは脳神経の発達にも重要な役割を持つことがわかっています[*3]。ハイハイができるスペースをできるだけ確保し、危険対策もしっかり行って、自由に動ける環境を作ってあげましょう。

コミュニケーションをとろう

赤ちゃんの自己主張はどんどん強くなります。最初は泣くことで自分の気持ちを伝え、だんだん手足をばたつかせるなど全身を使うようになり、この頃には声や表情でも訴えるようになります。大切なのは、その1つ1つにしっかり対応することです。決して無視せず、赤ちゃんの要求に応えてあげましょう。すべてを肯定する必要はありません。ダメなことはダメと、しっかり伝えましょう。まだ言葉は理解できませんが、何を伝えようとしているのか、その雰囲気は赤ちゃんもキャッチできます。「ダメ!」と真剣に伝えれば、悪いことなんだと気付いていくでしょう。1回では無理なので、何度も根気よく伝えてください。

できるだけ自分で食べさせよう

離乳食が進むこの頃には、自分で食べようと手を伸ばす子も少なくありません。手でつかみやすい大きさに切るなど調理方法を工夫し、赤ちゃんの意欲をどんどん促してあげましょう。この時期の意欲を削いでしまうと、後々いつまでも親に食べさせてもらおうとするようになります。自分で食べさせると服も床も汚れ、時間もかかってイライラしますが、赤ちゃんの成長のためにもおおらかな気持ちで見守りましょう。

好き嫌いに悩まない

離乳食に慣れ、食材の微妙な味の違いもわかるようになってくると、食べむらや好き嫌いが出てきます。調理法を変えたり、他の食材に混ぜたりすることで食べるようになる子も少なくありません。また、その時の気分で食べない場合もあります。すぐに「これは嫌いなんだ」と決めつけず、いろいろな方法で食べさせてみましょう。好き嫌いはあって当たり前なので、あまりピリピリすることはありません。栄養も、一週間を通してバランスがとれればよいでしょう。離乳食作りは大変なので、市販のものもうまく使いながら、肩の力を抜いて進めましょう。

生後10カ月にお勧めの遊び・おもちゃ

動きが活発になってくると、遊び方のバリエーションも増えます。ただ遊ばせるだけでなく、発達段階に合った遊びもさせてあげたいですね。この時期にお勧めの遊びとおもちゃをご紹介します。

ハイハイで鬼ごっこ

ハイハイが上達したら、ママもハイハイをして鬼ごっこをしてみましょう。遊びながら筋肉も鍛えられて一石二鳥。丸めたタオルなどを障害物で置くと、いっそう楽しめます。危険なものはあらかじめ片づけておくなど、事故に気をつけて行いましょう。

この時期にお勧めのおもちゃ

押して歩ける箱

つたい歩きができるようになったら、空の段ボールや大き目の箱など、赤ちゃんがつかまって立つとちょうどよいものを用意し、中に枕や座布団などを入れて安定させます。押して歩ける楽しいおもちゃになります。

キャタピラ

段ボールでできたキャタピラも、この時期の赤ちゃんにお勧めのおもちゃです。楽しくハイハイできるので、ぜひ作ってみましょう。作り方は以下のとおりです。

・子どもが潜り込めるくらいの大きさの段ボールを用意します。
・段ボールの上下を開けて(あるいは切って)トンネル状にします。
・一度つぶしたり反対に折って、角を柔らかくします。

中に入って内側を手で押すようにしてハイハイすると、キャタピラのように進みます。トンネルやかくれんぼ遊びなど、他の楽しみ方もできますよ。

まとめ

心身と共に知能の発達も進むこの時期。語りかけや遊び方の工夫など、大人の働きかけで赤ちゃんの成長はどんどん進みます。要求ややる気も増える頃なので、しっかり対応してあげましょう。

参考文献

[*1]平成22年乳幼児身体発育調査報告書(概要)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001tmct-att/2r9852000001tmea.pdf

[*2]授乳・離乳の支援ガイド
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/dl/s0314-17.pdf

[*3]発育発達研究 第76号「乳児のはいはいに関する調査報告」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/hatsuhatsu/2017/76/2017_1/_pdf/-char/ja

※この記事は 医療校閲・医師の再監修を経た上で、マイナビウーマン子育て編集部が加筆・修正し掲載しました(2018.05.14)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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