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2021年04月05日 10:57 更新

妊婦中も仕事できる?妊婦が働ける期間と6つの注意点

働く女性が妊娠したときに気になるのが、仕事をいつまで続けるのかということ。特にはじめての妊娠の場合には、働ける期間や体の変化などなにもわからずに戸惑ってしまうでしょう。そこで、妊娠した際に知っておきたい制度や注意点などをご紹介します。妊娠何ヶ月まで働くことができるのかを参考にしてみてください。

妊娠したら考えたい!働ける期間と活用できる制度など

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まずは妊娠中に働く上で、どのような制度があるかを把握してから、実際に働く期間を考えるとよいでしょう。

仕事を辞めるか、いつまで続けるか決める

妊娠・出産と仕事との兼ね合いをどうするかは、女性にとって大きな問題です。出産を機に仕事を辞めて育児に専念する女性もいれば、出産後も育児をしながら仕事を続ける女性もいます。どちらを選択するにせよ、後悔のないようにじっくりと考えましょう。

仕事を辞める場合には、どのタイミングで退職するのかを決める必要があります。もちろん上司に相談をするようにしましょう。また、仕事を辞めた時の家計の問題も考え、夫婦でもよく話し合ってください。

職場に報告するタイミング

仕事を辞める際には、いつまでに勤務先に届け出を出せばいいのか就業規則を確認しておきましょう。ただし、妊娠をしている場合は業務内容などを見直す必要があるので、早めに直属の上司に報告をしておかなければなりません。一般的には、安定期に入る妊娠3ヶ月頃までに妊娠の報告をするのがベストとされています。

また妊娠の報告をする際に、「出産後に働く意志の有無」「産休に入る時期」「育休をとる予定」についても伝えられるとよいでしょう。

産休に入れる時期

産休には出産予定日までの42日間(双子以上を出産する場合には98日間)の「産前休業」と、出産した翌日から56日間の「産後休業」の2種類あります。産後休業に関しては本人に働く意志があったとしても、法律によって就業できないと決められています。ただし、産後の経過が順調で働いても問題ないと医師が認めた場合に限り、産後6週間が過ぎたら仕事に復帰することは可能です。産前休業に入るタイミングは、対象期間内であれば本人の希望次第で決められます。

通院休暇とは

妊娠していると検診や通院などで仕事を休む機会が増えるでしょう。男女雇用機会均等法第22条で事業主は妊婦が必要な検診などを受けられるように休暇を出すように定めています。産婦人科に通えるよう保障されているので安心してください。

母性健康管理指導事項連絡カードを活用する

母子健康手帳には「母性健康管理指導事項連絡カード」というのが記載されています。このカードは妊婦の体調が思わしくない場合や切迫流産や早産の可能性があるときに、医師が仕事の軽減や休憩、通勤の緩和などを指導する内容を書いてくれるものです。このカードを勤務先に提出すれば、どのような措置が必要か正しく把握できます。

妊婦が働く際に気をつけたいこと6つ

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妊娠中に仕事をする場合には、次のような点に気をつけましょう。

重いものは持たない

妊娠中、重いものを持つことにそれほど神経質になる必要はないですが、くり返し重いものを持ち上げる、過度に重いものを扱う場合には注意しましょう。労働基準法第64条にも、妊娠中の女性には重いものを扱う業務をさせてはならないと定められています。業務内容を見直してもらうか、他の人に頼みましょう。

通勤ラッシュを避ける

満員電車では押されたり突き飛ばされる危険があるので、時差通勤をさせてもらうか通勤経路を変えるなど対策を考えましょう。男女雇用機会均等法第23条には、妊婦から申請されたら事業主は勤務時間を変更する措置をとらなければならないとされています。無理をせずに、上司に相談しましょう。妊娠初期にはおなかに赤ちゃんがいるとわかりにくいのでマタニティマークをバッグにつけておくのもよいでしょう。

自転車や車の運転は控える

妊娠すると眠気が強くなるなどして反射神経が鈍くなる可能性が高くなるので、自転車や車の運転はできるだけ控えたほうがよいでしょう。車を運転する場合には、妊娠していてもシートベルトは必ず着用してください。

つわりがつらいとき

個人差はありますが、妊娠初期には吐き気や嘔吐をはじめとしたつわりの症状があらわれます。仕事中に気分が悪くなったら、我慢せずに休憩しましょう。おなかがすくと気持ち悪くなることが多いので、そのような場合に備えてアメやガムを持ち歩くのもおすすめです。

無理は禁物

妊娠中は体が大きく変化していますから、以前と同じように働けなくなると考えてください。職場のみんなに迷惑をかけたくないからといって、無理をしてはいけません。上司や同僚の協力を得ながら、うまく乗り切っていきましょう。労働基準法でも妊婦が請求をすれば、時間外労働や深夜労働、休日出勤をさせてはいけないと決められています。上司と相談しながら、体に負担をかけないように働きましょう。

また、体調がすぐれないときには家でもお惣菜や宅配サービスを利用するといった工夫も大切です。休日には体をゆっくり休め、ストレスをためこまないように上手に気分転換してください。

周囲には感謝の気持ちを忘れない

妊娠中は職場の人にサポートしてもらうことも必要になるでしょう。周囲の人に協力してもらったり配慮を受けたりしたときには、感謝の気持ちを忘れずに伝えてください。

産休に入る直前にするべきこと

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気持ちよく産休に入るためには「引継ぎ」と「あいさつ」は、きちんとすませておかなければなりません。

引継ぎはしっかりと

妊娠中に体調が急に悪くなる可能性も考えて、引継ぎ資料の作成はできるだけ早いうちから取り組んでください。産休に入る時期が決まったら、上司と相談をしながら資料を作成しましょう。引き継いだ人が資料を見ただけで業務内容を理解できるのがベストですが、可能であれば産休中も電話かメールで質問対応できるようにしておきましょう。

あいさつをする

出社最終日には、改めてメールであいさつをしましょう。取引先の人へのあいさつも忘れないでください。感謝の気持ちを込めてお菓子を配っておくのもいいでしょう。産休から復帰した後にも良好な関係を築くためには、このような気遣いをしておくことが大切です。

妊婦の体調の変化

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妊娠2~4ヶ月

妊娠4週~妊娠7週ころから吐き気や嘔吐といったつわりの症状が始まります。妊娠したことによって体にはさまざまな変化が起きますから、動悸や息切れ、だるさなどを感じる機会も増えるでしょう。妊娠したからといって生活を大きく変える必要はありませんが、このような体調の変化や精神的な不安定さを感じやすい時期です。

妊娠5~7ヶ月

おなかが少しずつ出てきて、重心が変わってきます。立っているのがつらくなったり、姿勢が悪くなったりしてくるでしょう。子宮が急激に大きくなる時期ですから、下腹部から足の付け根にかけてひっぱられるような痛みを感じやすくなります。また、胎動を感じるようになるのもこのころです。

妊娠8~10ヶ月

妊娠後期になると、おなかがさらに大きく目立ってきます。胃が子宮に圧迫されるので、一度に食べられる量が減ってくるでしょう。また、おなかの中の赤ちゃんの頭が骨盤のところまで下がってくると、足の付け根あたりがつるように痛みやすくなります。子宮の収縮によって、おなかも張りやすくなるでしょう。長い時間立ち続けていたり歩いたりするとおなかが張ってきます。

まとめ

産休にはいる時期は、人それぞれです。妊娠がわかった時点ですぐに仕事を休み、ゆったりとマタニティライフを過ごすのも貴重な経験です。また、妊娠期間中も周囲の協力を得ながら仕事を続けるのもいいでしょう。いずれにせよ、決して無理をしてはいけません。妊娠期間中は心身の変化が顕著にあらわれますから、仕事をしている間は家事との両立までこだわる必要はないかもしれません。夫と協力し合って、家のことは適度に手を抜くなど工夫をしましょう。

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