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2021年08月27日 17:00 更新

チャイルドシートは絶対必要。ドラマ『ハコヅメ』が正面から描いた交通事故の悲劇

戸田恵梨香さんと永野芽郁さんが主演する連続ドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(日本テレビ系)第6話の内容が、8月25日の放送直後から話題になっています。この回では、チャイルドシートを使用していなかった赤ちゃんが車外に投げ出されて亡くなるという、痛ましい交通事故の現場が取り扱われました。

チャイルドシート不使用で投げ出された、赤ちゃんの遺体

Lazy dummy

戸田恵梨香さんと永野芽郁さんが交番勤務の警察官を演じているドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』の第6話が、視聴者に強いインパクトを与えています。8月25日に放送された同回では、悲惨な交通事故が扱われました。

新人警察官の川合(永野さん)と先輩警察官の藤(戸田さん)は、交通事故発生の連絡を受けて現場に向かいます。幸い、事故車の運転席の女性は意識があり、さほど大きな被害は発生していないように見えましたが、事故現場には丸まったタオルケットが落ちていました。それは、タオルケットにくるまれたまま車外に投げ出され、手の施しようがない状態になった赤ちゃんだったのです。

凄惨な死亡事故にショックを受ける川合。その後、交通整理中にやってきた女性ドライバーがチャイルドシートを使わず赤ちゃんを抱っこしたまま運転しているのを見ると、車を停めて「6歳未満の子どもにはチャイルドシートの使用が原則として義務化されている」と違反を告げます。しかしドライバーは、「チャイルドシートなんかで切符をきられちゃたまらない」と愚痴り、子どもはじっとして乗っていられないのだから仕方ない、とキツい言葉で反発するのでした。

このシーンにSNSでは「本当にチャイルドシートは絶対つかってほしい」「抱っこで車に乗らないで」と、チャイルドシート不使用のドライバーに警鐘を慣らすコメントが多く投稿され、反響を呼んでいます。

ドラマ『ハコヅメ』公式Instagramより

チャイルドシートは新生児から必須!

道路交通法第71条の3第3項において、自動車の運転者は、チャイルドシートを使用しない6歳未満の幼児を乗せて、 運転してはならないと定められています。警察庁HPによれば、チャイルドシート不使用者の致死率は適正使用者の約8.1倍にものぼります。

令和元年6月に警察庁と一般社団法人日本自動車連盟(JAF)が合同で実施した、チャイルドシート使用状況の全国調査の結果では、全国平均の使用率は70.5%となっています。チャイルドシートを適正使用せずに子どもを乗車させていたケースとしては、「車両シートにそのまま着座」「チャイルドシートにそのまま着座」「大人用シートベルト着用」「保護者の抱っこ」などがありました[*1]。

チャイルドシートを使用していても、正しく装着せずそのまま着座させるのでは、意味がありません。また、車両への取付け固定が不十分である場合も危険が伴います。子供の体格に合ったチャイルドシートを選ぶこと、チャイルドシートは座席に確実に固定すること、取扱説明書などに従って、正しく使用することが重要です。

チャイルドシートは生まれたばかりの新生児から使用しましょう。産院からの退院も、抱っこやクーハンではなく、乳児用チャイルドシート(ベビーシート)を使う必要があります[*2]。

また、法律で義務づけられている6歳を過ぎても、大人用に作られている車のシートベルトはまだ体格に合わないことがほとんどです。車のシートベルトが着用できる身長140cmに達するまでは、チャイルドシートを使用して子どもの命を守りましょう。

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