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2021年03月15日 10:54 更新

便利! 陣痛タクシーの利用方法・料金・選び方

出産を直前に控えたママにとって、陣痛が突然きたら不安ですよね。そんな時、陣痛タクシーなら妊婦さんも安心! 今回は、近年急速に広まった陣痛タクシーの利用方法のほか、料金や、選び方のポイントをお伝えします。

陣痛タクシーって何?

陣痛タクシーを利用する臨月の妊婦。
Lazy dummy

妊婦さんの移動手段の「新定番」です

破水や陣痛が来て赤ちゃんが生まれそうに! そうなれば、妊婦さんは速やかに病院へ向かう必要があります。しかし、妊婦さんが病院へ向かうまでの移動手段は意外と限られているものです。バスや電車など公共交通機関は推奨されていませんし、徒歩や自転車などは無理でしょう。

パパに車で病院に送ってもらおうと考えているママも多いと思いますが、
パパが仕事中であったり、お酒を飲んでしまった後に破水や陣痛が来るなどというケースもあります。そんな中、近年登場し急速に広まっているサービスが「陣痛タクシー」(*「マタニティータクシー」と呼ばれる場合もあります)です。

出産を控えたママを病院へ送ることを目的としているので、安心して気軽に利用することができます。妊婦さんの移動手段では、「定番」といえるでしょう。

普通のタクシーや救急車を呼んだらダメなの?

緊急性の低い妊婦さんの場合は、タクシーや救急車を呼ぶのは控えましょう。出産間近のママがタクシーを手配しようとして「乗車拒否」にされてしまうこともあるようです。

大きな理由としては「移動の途中で何かトラブルがあっても責任が負えない」という点ですが、他にも「車内が汚れてしまう」などの問題もあります。実際に、病院までは運んでもらえたものの、汚れてしまったシート等に対する清掃代などを後から請求されるケースもあるようです。

さらに救急車は、普通の陣痛・破水(大量出血や激痛などを伴わないケース)のママを病院へ送り届ける事は想定していないようです。実際に、お産を控えたママを全員病院へ送迎していたら、より緊急度の高い人の搬送に支障が出てしまうでしょう。本当に必要な場合は、医師の方から救急車を手配してくれますので、陣痛・破水が来たらまずは産院に電話してください。

陣痛タクシーの利用方法

陣痛タクシーのイメージ
Lazy dummy

陣痛タクシーを利用するには

■まずは「事前登録」
陣痛タクシーは、一般のタクシーのように「誰が呼んでもすぐに来てくれる」というものではありません。陣痛タクシーを利用するためには、事前に登録する必要があります。陣痛タクシーのサービスを提供しているタクシー会社のホームページからweb申し込みするケースが多いようです。なお登録完了には数週間の時間がかかる場合もあるので、早めに登録しておきましょう。


■お産などで実際に利用する時
事前登録済であれば、電話1本で家などに来てくれて、そのまま産院へ送り届けてくれます。陣痛タクシーが到着するまでに、家族に連絡したり、入院用の荷物をまとめておくと良いでしょう。ちなみに、入院用の荷物は遅くても臨月の前には用意しておくことが望ましいです。

陣痛タクシー利用の注意点

■破水・陣痛が来たら、まず「産院」へ連絡を!
破水・陣痛が来たら、陣痛タクシーを呼ぶよりも先に「産院」へ連絡した方が良いでしょう。事前に連絡しておけば、しかるべき用意や体制を整えておいてくれます。また、ママの状態によっては救急車を手配してくれるケースもあるので、陣痛タクシーを呼んでしまう前に、産院の医師にアドバイスを受けてください。産院の医師が許可したら、陣痛タクシーを呼びましょう。

■陣痛タクシーの連絡先を常に持ち歩く
破水や陣痛はママの都合に合わせてはくれません。したがって、外出先で陣痛が来たり破水が来たりという可能性はいくらでも考えられます。もちろん、陣痛タクシーは外出先からも呼ぶことができますが(*)肝心の連絡先が分からなければ呼ぶことはできません。

スマホや携帯の電池切れなど思わぬトラブルにも備えて、携帯だけでなくメモ帳や母子手帳に陣痛タクシーの連絡先を書いておきましょう。自宅から遠く離れた旅行先などでは、陣痛タクシーが来れない場合もあります。心配な場合は、旅行前にあらかじめ、タクシー会社へ確認しておきましょう)

陣痛タクシーのメリット

陣痛タクシーのサービスを実施する会社は多く、それぞれにサービス内容も異なっています。ここでは、おおよそどの陣痛タクシーにも共通するメリットをご紹介します。


■24時間年中無休で対応
陣痛・破水はいつ起きるか予想できません。陣痛タクシーは、深夜、早朝、連休などどのような日時にで利用できます。

■道案内の必要がない
事前に産院も登録した場合は、ママが道案内しなくても、産院へ直行してくれます。また、産院に行く途中に子供を実家に預けたいと言うような場合でも、柔軟に対応してくれる会社が多いようです。

■出産前後も利用可能
陣痛タクシーという名称がついていますが、ママの定期健診、乳児健診などにも利用できます。

陣痛タクシーの料金

「24時間年中無休での対応」ということで、陣痛タクシーには特別料金がつくなど、高額なイメージがあるかもしれません。しかし多くの場合は、お迎え料金が数百円ほど付くだけで、普通のタクシー利用とほとんど変わらない料金です。深夜・早朝には割増料金となることもありますが、これも普通のタクシーと同じです。なお、事前登録も無料でできることがほとんどですので、安心して利用することができるでしょう。陣痛タクシーがいくらくらいの費用になるか不安な方は、自宅から病院までのタクシー料金を「タクシー料金検索サイト」で事前に調べておきましょう。

陣痛タクシーの選び方

笑顔のタクシー運転手。陣痛タクシー利用のイメージ。
Lazy dummy

陣痛タクシーの普及状況は?

陣痛タクシーのサービスを実施するタクシー会社は、今や日本全国に存在します。同時に、その利用者数も年々増加していると考えられています。例えば、2012年に都内初の陣痛タクシーサービスを導入した「日本交通株式会社」の場合は、累計登録数が10万件以上となっているそうです。なんと、都内の妊婦さんのおよそ3割にのぼる人数から、毎月登録されているといいます。(*)このように、陣痛タクシーは順調に普及しており、妊婦さんが安心して利用しやすいサービスになっています。


(*「陣痛タクシー」日本交通株式会社
https://www.nihon-kotsu.co.jp/taxi/use/jintsu.html

口コミ・評判?サービス?…どのタクシー会社が選べばいいの?

選び方①対応エリア
陣痛タクシーの会社を選ぶ上で最も大切な事は「ご自宅や産院が、その会社の対応エリアに入っているか?」という点です。利用可能なタクシー会社を絞り込みましょう。

選び方②口コミ・評判
タクシー会社選びには、ネットほか、陣痛タクシーを実際に利用したママ友などの口コミが役立ちます。これにより、利用候補のタクシー会社のメリット・デメリットを知ることが可能です。

選び方③「全国子育てタクシー協会」のホームページを参考にする
一般社団法人全国子育てタクシー協会は、妊婦さんを始め、子育て中のママなどが利用できる「子育てタクシー」を用意するネットワークです。協会のホームページ(*)で紹介されているタクシー会社は、いずれも、協会主催の講座課程を修了しているとのことで、安心して利用可能な陣痛タクシーの1つと言えるでしょう。


(*「全国エリア別タクシー検索」一般社団法人 全国子育てタクシー協会
http://kosodate-taxi.com/member/

まとめ

すべての妊婦さんが安心して利用できる移動手段「陣痛タクシー」。料金も、普通のタクシーとほとんど変わらないので、気軽に利用することができます。安心して出産にのぞめるよう、準備を整えておきましょう

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