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2018年12月06日 10:42 更新

出産祝いのマナー いつ贈ればいい?どんなものが喜ばれる?

親類や友人が出産したときは、喜びの気持ちを込めて「出産祝い」を贈りたいものです。でも、贈るタイミングはいつがいいのか、どんなものを贈ればいいのかと悩んでしまう人も少なくないかもしれません。今回は出産祝いを贈るときのマナーやお祝いの品を選び方のポイントなどをご介していきます。

出産祝いを送る時期はいつ頃がいいの?

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そもそも出産祝いとは?

「出産祝い」とは、親しい人が出産したときに、赤ちゃんの無事な誕生をお祝いして、品物や現金、商品券などを贈ることをいいます。また、出産という大仕事をやり遂げたお母さんやそれを支え続けたお父さんをねぎらう気持ち、新しい命を迎えた家族へのお祝いなどといった意味もあります。

贈るタイミングはいつがいいの?

一般的に、出産祝いを渡すタイミングは、生後7日目を過ぎてから生後1ヶ月までとされています。生後7日目というのは、赤ちゃんの命名書を飾ってお祝いする「お七夜(おしちや)」の日。そして生後1ヶ月後は、氏神様に赤ちゃんの誕生を報告し、健康と幸福をお祈りする「「お宮参り」」に行くときで、出産祝いは、これらの時期を目安にして贈ることになっています。

しかし、産院やお産の経過などによっても多少異なるものの、出産後のお母さんは、だいたい1週間くらい入院生活を送るため、出産から1週間後では、まだ早すぎる可能性があります。ですから、出産後祝いを贈るのは、出産から2〜3週間ほどたって、お母さんが少し落ち着いた頃にするのがよいでしょう。

出産前に出産祝いを贈っても大丈夫?

親しい人がもうすぐ出産するとわかると、「できるだけ早くお祝いを贈ってあげたい」と思う人もいるかもしれません。しかし、本来出産は、お母さんが命がけで行うもので、医療が発達したとはいえ、現代でも母子ともに健康な状態で出産を終えられるとは限りません。ですから出産祝いは、必ず出産後に母子の状態を確認してから贈るようにしましょう。

出産祝いを贈るタイミングを逃してしまったときは?

出産祝いをもらった人は、お宮参りの頃(生後1ヶ月頃)になると、「出産内祝い」というお返しの準備を始めなくてはなりません。このため、出産内祝いを贈るのが遅れてしまうと、相手の方に、出産内祝いを改めて購入する手間をかけてしまうことになります。

生後1ヶ月を過ぎてから出産祝いを贈っても、失礼にはなりませんが、相手の方のことを考えれば、できるだけ1ヶ月以内に贈りたいものです。また、1年近く遅れてしまった場合は、出産祝いではなく、1歳の「誕生祝い」にするとよいでしょう。

出産祝いを渡すときのマナーとは?

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出産祝いの渡し方には、「配送する」「病院を訪ねて手渡す」「ご自宅を訪ねて手渡す」という3つの方法があります。それぞれの方法のマナーについて見ていきましょう。

配送するとき

出産して間もないうちは、お母さん自身の体調がまだ回復していなかったり、赤ちゃんのことで手一杯だったりして、余裕がない可能性があります。そんなときも、配送で送るのであれば、相手の方に来客の準備をさせる必要がなくなり、負担を少なくすることができます。ですから、よほど親しい間柄でない限りは、出産祝いは配送するのがベストといえるでしょう。

直接伺わないと、失礼に当たるのではないかと感じる人もいるかもしれませんが、先に品物だけ配送しておき、相手の方が落ち着いた頃にお祝いを伝えに行けば大丈夫です。ただし、配送する場合も、いきなり送りつけるのではなく、お祝いの品が届く日時を前もって知らせておくことが出産祝いのマナーです。

病院を訪ねるとき

入院中は、母子ともに健康状態が不安定なので、病院に直接行って手渡すのは、相手の方に誘われたときだけにしておいたほうがよいでしょう。その場合も、何日の何時頃に訪問するかを事前に伝えておき、訪問する当日にも、相手の方の体調を確認してから伺うのがマナーです。また、風邪などをうつしてしまわないように自分の体調が悪いときは行かないこと、赤ちゃんに触れる前には必ず手を洗うこと、長居せずに短時間でおいとますること、誘われた場合を除いて赤ちゃんのお父さん以外の男性は、病室に入らないようにすることも大切です。

ご自宅を訪ねるとき

ご自宅を伺う場合も、基本的には病院と同じで、前もって訪問する日時を伝えておき、当日にも体調や都合を確認するようにしましょう。また、お家に着いたら手を洗わせてもらうこと、小さな子供は連れて行かないこと、短時間でおいとますること、早朝や食事時は避けることも大切です。

出産祝いの金額はいくらくらい?

出産祝いは、あまり安すぎると失礼な気がするものですし、高すぎても相手の方がお返しに困ってしまいそうなので、いくらくらいにすればいいのか、悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。出産祝いの金額に決まりはありませんが、だいたいの相場は、次のようになっています。

●親族へ出産祝いを贈るときの金額相場…10,000〜30,000円くらい

●友達へ出産祝いを贈るときの金額相場…5,000~10,000円くらい

●会社の同僚へ出産祝いを贈るときの金額相場…3,000~5,000円くらい
円くらい

●近所・隣人へ出産祝いを贈るときの相場…3,000円くらい

また、相場よりも金額の大きいものを贈りたいという場合は、友人一同など、連名で贈るという手段もあります。

出産祝いには何を贈ればいい?

出産祝いで喜ばれる品物とは?

出産祝いでは、ベビーウエアやおむつ、タオル、スタイ(よだれかけ)、ミルクや食事に使うアイテムなど、実用的なものや、いくつあっても困らない消耗品が喜ばれることが多いようです。ただし、赤ちゃんは成長がとても早いので、ベビーウエアの場合、新生児用のものだと、あっという間に着られなくなってしまいます。また、新生児用のウエアなら、出産前にすでに準備しているケースも多いので、あまり出番がない可能性も考えられます。ですから、ベビーウエアを贈る場合は、生後半年~1歳位まで着られる70~80cmサイズにするのがよいでしょう。

お母さん向けの品物でもOK

出産祝いというと、ついつい赤ちゃんが使うものを選んでしまいがちですが、あえてお母さんのためのものを贈るのもいいかもしれません。この時期のお母さんは、まだ出産の疲れが残っていたり、慣れない育児であまり気持ちに余裕がない日々を送っていたりするでしょうから、入浴剤やフェイスパックなどの美容アイテム、ノンカフェインのお茶、お菓子など、癒しになる消耗品が喜ばれそうです。

もらって困る出産祝いは?

サイズの合わない服やおむつ、すでに持っていていくつも必要ないもの、ベビーベッドやベビーバスなど一時的にしか使わない大型の育児用品、お返しが大変な高価すぎるものなどは、もらっても困ってしまうという意見が多いようです。

2人目のときは?

2人目の出産祝いとなると、すでに育児グッズは一通り持っているでしょうから、選ぶのが余計に難しくなってしまいますね。でも、やはりおむつ、タオル、スタイ(よだれかけ)などの消耗品は、いくらあっても困らないので、助かるという意見が多いようです。また、上の子と性別や生まれた季節が違うなら、ベビーウエアも喜ばれる可能性があります。さらに、赤ちゃんにパパやママが掛かりっきりになり、寂しい思いをしがちな上の子にも配慮して、兄弟・姉妹のペアアイテムなどを贈るのもよいでしょう。

何を贈ればいいか迷ったら

出産祝いに、「何を贈ればいいかわからない」というときは、希望が聞ける間柄であれば、思い切ってリクエストを聞いてみるというのも1つの手段です。ただし、「どんなものが欲しい?」というような漠然とした質問の仕方では、いくらくらいのものを希望していいかわからず、相手の方が返答に困ってしまうかもしれません。ですから、自分が贈れる範囲のもので、いくつか候補をあげて、選んでもらうのがよいでしょう。

また、希望が聞きにくい場合は、現金や商品券、出産祝いのカタログギフトにするのがオススメです。ただし、現金や商品券を贈るときは、「4(死)」や「9(苦)」など、縁起が悪い数字が入った金額は避けるようにしましょう。

まとめ

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出産祝いの贈り方には、さまざまなマナーがありますし、喜んでもらえそうなものを見つけるのは、大変だと感じる人もいるかもしれません。でも、出産祝いで一番大切なのは、赤ちゃんが生まれたことをお祝いする気持ちです。あまり難しく考えすぎず、心のこもったお祝いをしてあげられるといいですね。

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