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【医師監修】妊娠しやすい時期っていつ? タイミングの見極め方

【医師監修】妊娠しやすい時期っていつ? タイミングの見極め方

妊娠を望んでいるなら、妊娠しやすい時期を把握し、そのタイミングに合わせて、パートナーと集中的に性行為をすることが大切です。では、妊娠しやすい時期とは、一体いつなのでしょうか?そのキーワードになるのが女性の「排卵日」です。ここでは、排卵日がどういうものなのかや、排卵日の見極め方などをご紹介していきます。


この記事の監修ドクター
むさしのレディースクリニック院長 大田昌治先生
武蔵境駅北口より徒歩2分の助産師がいる産科・婦人科クリニックです。
いつも患者様に寄り添っていける産婦人科のかかりつけ医でありたいと思っています。女性のトータルライフをサポートしていきます。
http://musashino-ladies.jp

妊娠と密接に関わりがある「排卵日」って何?

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排卵日は排卵が起こる日のこと

妊娠は、性行為をしたことによって、女性の卵子と男性の精子が出会うことで成立します。しかし卵子は、いつでも精子を待って、待機しているわけではありません。では、卵子が受精に向けて待機するのは、いつなのでしょうか?そこで重要なキーワードになるのが「排卵」です。

女性は卵巣の中に、卵子のもとになる「原始卵胞」を一生分たずさえて生まれてきます。毎月生理が近づくと、ストックされている原始卵胞のうちの数個が成長し始め、その中で1番大きく育った卵胞(主席卵胞)の中の卵子だけが、卵胞を突き破って、卵巣の外に飛び出します。これが「排卵」で、排卵した卵子は卵管に取り込まれ、ここで精子がやってくるのを待つのです。そして、精子と結合して受精卵になると、子宮に移動して子宮内膜に着床し、妊娠に至ります。

つまり、妊娠するためには、排卵が起こる「排卵日」を見極め、そのタイミングに合わせて性行為を行うことが必要があるのです。では、排卵日は、いつあるのでしょうか?それをお話するためには、まず生理周期について解説していきましょう。

生理周期と排卵の関係

そもそも生理は、受精卵の着床に備えて増殖した子宮内膜が、受精卵が来なかったために不要になり、はがれ落ちて排出されることで生じます。

「生理周期」とは、生理が始まった日から、次の生理が始まる前日までの期間のことで、ホルモンの分泌量の変化や卵子の状態などによって、「卵胞期」「排卵期」「黄体期」「月経期」の4つの時期に分類されます。

卵胞期(8〜15日くらい)

脳の下垂体から卵胞刺激ホルモンが分泌されたことで、卵巣の中で、いくつかの原始卵胞が成長し、そのうちの1つが成熟していきます。すると、女性ホルモンの1つであるエストロゲン(卵胞ホルモン)が分泌され、受精卵の着床に備えて、子宮内膜が少しずつ増殖を始めます。

排卵期(2〜3日くらい)

卵胞(主席卵胞)が十分に成熟し、卵胞ホルモンの分泌量がピークになると、下垂体から性腺刺激ホルモンの1つである黄体化ホルモンが分泌され、卵子が飛び出します(排卵)。そして、飛び出した卵子は、卵管に取り込まれ、精子が来るのを待ちます。

黄体期(14日くらい)

黄体化ホルモンの働きによって、卵子が飛び出した後の卵胞が黄体という組織になると、もう1つの女性ホルモンであるプロゲステロン(黄体ホルモン)が多く分泌されるようになります。すると、このプロゲステロンの働きで、子宮内膜がふかふかのベッドのようにやわらかくなり、受精卵を迎える準備が整います。

月経期(3〜7日ほど)

卵子と精子が結合して受精卵になり、宮内膜に着床すれば、妊娠が成立します。しかし、受精卵が来なかった場合は、2つの女性ホルモンの分泌量が急激に減少し、不要になった子宮内膜がはがれ落ちて、血液とともに排出されます。

自分の排卵日はどうすればわかる?

排卵日の目安

一般的に黄体期の期間はあまり変化がないので、排卵は生理が始まった日の12~14日前あたりに起きていると言われています。つまり、生理周期が28日の人なら生理開始から14日頃、生理周期が30日の人なら生理開始から16日頃に排卵日がくるということです。しかし、生理周期や排卵日は、体調の変化やストレスなどによっても、しばしば変わるので、これはあくまでも目安にしかなりません。

排卵日を予測する一般的な方法には、「基礎体温表をつける」「排卵日検査薬を使う」「子宮頚管粘液の状態をチェックする」などがあります。ただし、どの方法も、確実に排卵日を特定できるわけではないので、これらのうちから複数の方法を組み合わせ、排卵日を予測するとよいでしょう。

基礎体温から知る

「基礎体温」とは、体がもっとも安静な状態にあるときの体温のことで、朝目覚めてすぐに測定します。女性の基礎体温は、女性ホルモンの働きによって、生理周期の中で、排卵期を境に、低温期と高温期の二相に分かれます。

・低温期…生理期間中である「月経期」から、卵巣の中で原始卵胞が成長していく「卵胞期」は、低温期が続きます。

・排卵期…「排卵期」には、基礎体温が低温期から高温期に変わります。低温期から高温期に移行する直前には、基礎体温が一旦ぐっと下がってから急上昇するのですが、排卵は、この急激な変化の間にあると考えられています。

・高温期…受精卵の着床に備えて子宮内膜が分厚くなる「黄体期」は、高温期が続きます。

基礎体温の測り方

女性ホルモンの分泌による基礎体温の変化は、ごくわずかなものなので、ふつうの体温計ではなく、目盛りが細かい「婦人体温計」を利用するのがおすすめです。

(1)基礎体温は起き上がるだけでも上昇するので、朝起きたらすぐ、布団の中で寝たままの状態で計ります。

(2)婦人体温計の先端部を舌の裏側の付け根に当て、軽く口を閉じ、ずれないように手で抑えながら測定します。

(3)測定した基礎体温を折れ線グラフの表に記録します。寝不足、体調不良、オリモノの量が増えたなど、いつもと違うことがあれば、それも記録しておくと良いでしょう。

まずは3カ月を目標に続ける

基礎体温は、継続して記録することがとても大切です。毎日続けることは簡単ではありませんが、まずは3ヶ月(3周期)を目標に続けてみましょう。もちろん、なるべく同じ時間に計測するのがベストですが、少しくらい起床時間がずれてしまっても大きな問題はありません。また、1〜2日忘れてしまったからといって諦めてしまわず、そのまま継続するようにしましょう。

排卵検査薬を使う

「排卵検査薬」とは、所定の場所に尿をつけ、尿中の「黄体化ホルモン」の濃度を測る検査薬です。このホルモンは、ふだんから少量分泌されていますが、排卵が近づくと、大量に分泌されるようになります。排卵検査薬は、生理開始予定日の17日前から、1日1回、陽性反応が出るまで毎日ほぼ同じ時間に検査をし続けます。排卵検査薬で陽性反応が出たら、40時間以内に排卵が起こるとされています。

子宮頸管粘液の状態で知る

「子宮頸管粘液」とは、いわゆるオリモノのことです。排卵が近づくと、精子が子宮内に入りやすくなるように、オリモノの分泌量が増え、粘り気が出てきます。これを確認するために、清潔な指で膣の中のオリモノを採取し、指の間でゆっくり伸ばしてみて、10cmくらい伸ばしても途切れなくなったら、排卵日が近いという目安になります。

妊娠しやすいタイミングは排卵日の当日だけ?

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妊娠の可能性を高めるには、排卵の3日前から排卵の翌日までの4日間に集中して性行為をするのが望ましいといわれています。これは、卵子の寿命は、排卵後約24時間、さらに受精できる時間は約6~8時間といわれているのに対し、精子は、射精後数時間から受精が可能になり、その後2〜3日は生存可能とされているからです。つまり、排卵が始まるより前に、精子に女性の体の中で待っておいてもらうことで、タイミングを合わせやすくなるということです。また、4日間の中でも、排卵日の前日と排卵日当日が、妊娠の確率が特に高いといわれています。

妊娠しやすい体づくりのために

妊娠しやすい体になるために、次のことを心がけましょう。

ストレスをためない

過度なストレスは、女性ホルモンのバランスを崩し、受胎能力に悪影響を及ぼすと考えられています。上手に気分転換をしたり、意識的にリラックスする時間をつくるようにしたり、十分な睡眠をとったりするなど、ストレスをためすぎないようにしましょう。

適正体重を保つ

痩せすぎや肥満は、ホルモンバランスを乱す原因になります。妊娠しやすい体になるためには、バランスの良い食生活や適度な運動を心がけ、適正体重を保つようにしましょう。自分の適正体重は、体重(kg)÷身長(m)×身長(m)で計算するBMI指数を参考にするとよいでしょう。適正体重はBMI18.5以上〜22未満、BMI 18.5未満が痩せすぎ、BMI 25以上が肥満とされています。

冷えを改善する

体が冷えて骨盤内の血行が悪くなると、卵巣に栄養や酸素が届きにくくなり、卵巣の機能が低下する要因になるといわれています。入浴はシャワーで済まさず湯船に浸かる、下半身を冷やさないようにする、体を締め付ける服装は控える、夏場でも冷房対策をする、根菜や生姜などの食べ物を積極的に取るなど、冷え対策をしましょう。

まとめ

今回は、妊娠の可能性を高めるために、自分の排卵日を予測し、その前後に集中して性行為をすることが大切だということをお話しました。しかし、「妊娠のためには、このタイミングで性行為をしなくてはならない」などと考えてしまうと、性行為そのものが義務的なものに感じてしまうかもしれません。妊娠の成功率を高めるには、お互いがリラックスし、性行為を楽しむことも重要です。排卵日だからと気張らず、自然な流れでその前後に性行為ができるように、パートナーとよくコミュニケーションを取って、絆を深めていきましょう。

【医師監修】1番妊娠しやすい日と時間帯は?排卵日との関係性

http://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/31/

赤ちゃんが欲しいなら1番妊娠しやすい日を狙いましょう。妊娠しやすい日の知識がないと、真っ暗なトンネルに一人立ちつくしているような気分になってしまいます。自分や相手の体について知識と理解を深めれば、効率の良い幸せな妊活ができます。妊娠しやすいタイミングを知って一歩ずつ進んでいきましょう。産後妊娠希望の方も必見の内容です。

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