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【医師監修】妊娠6ヶ月のママと赤ちゃんの状態と体重などの変化とは?

【医師監修】妊娠6ヶ月のママと赤ちゃんの状態と体重などの変化とは?

妊娠6ヶ月は、引き続き安定期で、心身ともに落ち着ついて過ごしやすい時期です。また、多くの人が胎動を感じるようになり、「お腹に赤ちゃんがいる」という実感が湧いてくるようになるでしょう。ここでは、この時期のお母さんに現れやすい症状や、赤ちゃんの状態、この時期にしておきたいことなどをご紹介していきます。


この記事の監修ドクター
産婦人科専門医 中林稔 先生
日本医科大学卒業。東京大学医学部付属病院で研修後、三井記念病院医長、虎の門病院医長、愛育病院医長を経て現在三楽病院産婦人科長。 診療のみならず、学会・各地講演をはじめとする医学の普及活動を行う傍ら、教育にも幅広く従事しており、2008年には中林助産師学院を共同設立。自ら講師を務め、6年間連続助産師国家試験合格率100%を達成中。

妊娠6ヶ月はどんな時期?

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ほとんどの人が胎動を感じる

妊娠6ヶ月(妊娠20~23週)になれば、多くの人が「胎動」を感じるようになります。実は赤ちゃんは、すでに妊娠3ヶ月頃から羊水の中で活発に動き始めていましたが、あまりにも体が小さかったので、お母さんには気づくことができませんでした。しかし、6ヶ月頃になると、赤ちゃんの手足が子宮の壁に当たるようになり、それを胎動として感じ取れるようになるのです。

最初の頃の胎動は、とてもかすかな動きで、本当に胎動なのかどうか、わかりづらいかもしれません。しかし、赤ちゃんが成長するに連れ、胎動がより大きく、はっきりしてきます。

胎動の感じ方は、「腸が動いているようなギュルギュルした感じ」「お湯の湧き始めのようなポコポコする感じ」「お腹がモゾモゾする感じ」「魚がはねるようなビクンとする感じ」など、お母さんによって個人差があります。また、赤ちゃんにも個性があるので、激しく動く子もいれば、動きの少ないおとなしい子もいます。

胎動が弱かったり、逆に痛いほど激しかったりすると、心配になるお母さんもいるかもしれません。しかし、健診の際の超音波検査で、元気な姿が確認できれば問題ないので、あまり神経質にならなくても大丈夫です。ただし、これまで元気にしていたのに、胎動を全く感じなくなったという場合は、赤ちゃんに異変が起きた可能性があるので、すぐに病院を受診しましょう。

腰痛や背中の痛みに悩まされることも

妊娠6ヶ月頃になると、だんだん腰痛や背中の痛みに悩まされる人が増えてくるかもしれません。これは、大きくなってきたお腹を支えるために、姿勢が反り返って、腰や背中の筋肉に負担をかけてしまうことが原因です。姿勢は、反り気味でも前かがみでも筋肉に負担をかけるので、骨盤を立たせて、背筋をまっすぐに伸ばすように心がけましょう。また、その他にも、次のような対策方法があります。

・筋肉をつけるために、マタニティスイミング、マタニティヨガ、ウォーキングなどを行う。
・腰回りの筋肉を柔軟にするために、妊婦体操の腰のストレッチを行う。
・使い捨てカイロを腰に当てて温める。
・妊婦さん用の骨盤ベルトを使って骨盤を支える。

静脈瘤ができることが

足や外陰部に「静脈瘤」というコブのような膨らみができてしまうことがあります。これは、子宮が大きくなったことで下半身の血管が圧迫され、静脈内に血液がたまってしまうことが原因です。妊娠中にできた静脈瘤は、出産後に自然に元に戻るので、特に治療の必要はありません。ただし、痛みを感じることがあったり、外陰部の静脈瘤にいたっては、出産時に破れて出血したりするおそれがあるので、できれば症状を緩和させたいものです。

静脈瘤対策には、下半身の血液循環をよくすることが大切なので、締め付ける下着をつけない、長時間の立ちっぱなし・座りっぱなしを避ける、下半身を冷やさない、寝るときに足を高くするなどを心がけましょう。また、血流をサポートする弾性ストッキングを着用するのもよいでしょう。

足がつりやすくなることも

「足がつる」というトラブルも、この時期頃から多くなるトラブルです。これもまた、下半身の血行が悪いことが大きな原因ですが、カルシウム不足、下半身の冷え、運動不足なども関係しています。足がつってしまったときは、ふくらはぎの筋肉を伸ばすために、つま先をギュッとつかんで、スネのほうに引き上げれば症状が緩和されます。

乳腺が発達して乳汁が出ることが

この時期になると、乳腺の発達が進んで、乳首から乳白色の分泌液(乳汁)が出てくることがあります。そのままにしておくと、分泌液が乳口にこびりついてしまうことがあるので、入浴時など、皮膚がやわらかくなっているときにやさしく洗い流すようにしましょう。

週別の変化をみていこう

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妊娠20週目

赤ちゃんの状態

・頭殿長(とうでんちょう:頭のてっぺんからお尻までの長さ)…21~23cm
・体重…250~350gくらい

この時期の赤ちゃんは、まだ両手に乗るくらいのサイズですが、手足の形、頭と体のバランスなどが整い、姿そのものは、新生児とほとんど変わらないまでになります。また、皮膚の層がだいぶと分厚くなってきたので、体内の水分が皮膚を通して羊水に染み出さなくなります。

お母さんの変化

・子宮底長(恥骨の上縁から子宮の上端までの長さ)…16.6~20.6cmくらい

引き続き、安定期が続いて穏やかな気分で過ごせそうです。また、多くの人が胎動を感じるようになる時期です。体内を循環する血液量が増えたことで、新陳代謝が活発になり、汗をかきやすくなったり、髪の毛や爪が早く伸びるようになったりしたと感じることがあるかもしれません。

妊娠21週目

赤ちゃんの状態

・頭殿長…25cm
・体重…300~450gくらい

妊娠初期に急速に発達した脳が、この時期に再び発達し、神経細胞がどんどん増えて、大きくなっていきます。そして、それによって赤ちゃんができることも多くなっていきます。また、外性器の形も本来の姿に整ってきたので、超音波検査で性別が判断できるようになります。さらに、筋肉や骨格が発達し、羊水の量が増えてきたので、より活発に動くようになります。

お母さんの変化

・子宮底長…17.2~21.2cmくらい

お腹がますます大きくなって、腰痛や背中の痛みが出てきたり、静脈瘤ができたりすることがあるかもしれません。

赤ちゃんの状態

・頭殿長…25~28cm
・体重…400~500gくらい

眉毛やまつ毛が生え、まぶたも整ってきたので、赤ちゃんの顔立ちがはっきりしてきます。また、耳の機能がさらに発達し、外部の大きな音を聞き取ったり、音の情報を脳に伝達したりすることもできるようになります。ただし、赤ちゃんの脳には、まだ情報が蓄積されていないので、それが何の音なのかは、判断することはできません。

お母さんの変化

・子宮底長…18.2~22.2cmくらい

赤ちゃんの動きがますます活発になってきて、頻繁に胎動を感じるようになるでしょう。この時期は、赤ちゃんの成長のために、今まで以上にタンパク質が必要なときです。赤身の肉、魚、乳製品、卵、大豆製品など、タンパク質が豊富な食品を積極的にとりましょう。

【医師監修 】妊娠21週目に気をつけたい赤ちゃんとママの体重の変化

http://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/948/

妊娠21週目頃は、妊娠初期の不安定な時期を終え、やっと赤ちゃんがおなかの中で大きくなる様子を体感できる時期に入ります。これまで、流産の危険を感じながら過ごしてきた毎日から、子宮の中が落ち着き始めて、過ごしやすくなるでしょう。でもまだま油断は禁物。胎児とプレママの体の変化と注意すべきポイントを知っておきましょう。

妊娠23週目

赤ちゃんの状態

・頭殿長…30cm
・体重…450~650gくらい

この時期の赤ちゃんは、まだ皮下脂肪があまりないので、皮膚の表面がシワシワです。また、だいぶと分厚くなってきたとはいえ、まだ皮膚が半透明なので、血管や骨が少し透けています。これから皮下脂肪が蓄えられていき、筋肉がもっと発達していくことで、皮膚に張りが出てくるようになります。

お母さんの変化

・子宮底長…18.8~22.8cmくらい

大きくなった子宮が横隔膜を押し上げ、心臓が圧迫されるようになるので、心臓に負担がかかり、動悸、息切れが起こりやすくなるかもしれません。安定期とはいえ、無理は禁物なので、疲れを感じたらためらわずに休みましょう。また、めまい、息切れ、頭痛、疲れやすいなどの症状があるときは、「鉄欠乏性貧血」の可能性も考えられます。

妊娠6ヶ月にやっておきたいこと

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転倒予防を始めよう

お腹が大きくなってくると、体のバランスをとりにくなったり、大きなお腹で足元が見えにくくなったりするので、転倒しないように十分な注意が必要になります。転倒予防のために、次のことを心がけるようにしましょう。

・靴は安定感を最重視し、ヒールの高さは3cmくらいまでのものにする。
・転びそうになったときに体を支えられるように、カバンは両手が使えるものを使う。
・階段を利用する際は、手すりにつかまり、慎重に足を運ぶ。

ベビー用品の情報収集を

もうすぐ会える赤ちゃんのために、ベビー用品の買い物をすることは、妊娠中の楽しみの1つです。でも、あれもこれも買っていると、予算がかかりすぎたり、必要ないものまで買ってしまったりしがちです。ベビー用品の中には、代用品や中古品、レンタルで済ませられるものもありますし、周りの人からゆずってもらえるものもあるかもしれません。

まずは、ベビー用品にどんなものがあるのかの情報収集をし、産後のライフスタイルに合わせて、本当に必要なものが何なのかを考えましょう。そのうえで、購入するもの、レンタルで済ませられるもの、ゆずってもらえるものなどをリストアップしていきましょう。最近は、ネット通販も活用できるので、出産前の買い物は最小限にとどめておき、実際に必要になってから購入するのもよいかもしれません。

赤ちゃんの名前を考え始める

赤ちゃんが生まれると、2週間以内に名前を決めて、出生届を出す必要があります。もちろん最終的な決定は、出産後で構いませんが、今のうちから夫婦で候補を出し合い、じっくり時間をかけて話し合えば、満足の行く名前に決められるでしょう。

まとめ

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妊娠6ヶ月になると、ほとんどの人が胎動を感じ、赤ちゃんの存在を妊娠5ヶ月目より強く実感できるようになるでしょう。胎動を感じたら、お腹をやさしくなぜて、赤ちゃんに話しかけてあげてください。日々コミュニケーションをとることで、赤ちゃんとの絆が深まっていきます。

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【医師監修】妊娠5ヶ月で性別が分かる??お腹や体重をチェック!!

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妊娠5ヶ月は、妊娠期間中で最も過ごしやすい「安定期」に入ります。性別が分かる頃なので、健診を楽しみにしているご夫婦も多いでしょう。この時期にお母さんに現れる症状や平均体重、お腹の大きさについてお話します。お腹の赤ちゃんの状態、しておきたいことなどもご紹介するので参考になれば幸いです。犬の日に行く安産祈願の情報も必読です

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