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【医師監修】妊娠4ヶ月のママの6つの体の変化とやるべき3つの準備

【医師監修】妊娠4ヶ月のママの6つの体の変化とやるべき3つの準備

妊娠4ヶ月は、辛かったつわりの症状が徐々やわらいでいき、気持ちに少し余裕が出てくる時期です。また、お腹も少しずつふくらんでいくので、周囲の人にも、妊婦さんだということがわかるようになってくるでしょう。ここでは、具体的にどんな変化が現れるかや、お腹の赤ちゃんの状態、この時期にしておきたいことなどをご紹介していきます。


この記事の監修ドクター
 産婦人科医 岩木有里 先生
金沢医科大学卒。京都府立医科大学産婦人科、京都第二赤十字病院、済生会吹田病院を経て医療法人オーク会へ。東洋医学にも詳しく、 不妊治療での漢方薬処方も行なっている。産婦人科専門医、母体保護法指定医、日本東洋医学会会員、日本女性医学学会会員。

妊娠4ヶ月はどんな時期? 6つの体の変化

お腹が少しふっくらしてくる

妊娠4ヶ月は、妊娠週数でいえば12~15週にあたります。この時期になると、子宮が大きくなってきて、お腹が少しふっくらしてくるので、外見からも、妊娠していることがわかるようになってきます。

頻尿になることも

子宮が大きくなってくると、膀胱が子宮に圧迫されるようになり、頻尿(トイレが近くなる)になることがあります。頻尿だと、1回に出る尿量がそれほど多くないため、尿意を感じても、「後でまとめて出そう」と思ってしまうかもしれません。しかし、トイレを我慢していると膀胱炎になることがあるので、こまめにトイレに行きましょう。また、妊娠4ヶ月の後半になれば、子宮が骨盤の上のほうに上がってくるので、一時的に頻尿が改善するでしょう。

腰が痛くなりやすい

分娩の際に、お母さんの骨盤が閉じていると、赤ちゃんは、スムーズに産道を通れません。そのため、妊娠4ヶ月頃になると、関節や靭帯をゆるめる「リラキシン」というホルモンの分泌量が増え、骨盤がゆるんできます。しかし、骨盤がゆるむと体が不安定になるので、腰や背中に負担がかかり、腰痛が起こりやすくなるのです。もともと腰痛持ちだったという人は、腰痛対策として、妊婦さん用の骨盤ベルトやパネル付きのガードルなどを利用してみるといいかもしれません。

便秘になりやすい

妊娠中は、妊娠を維持するために増加した「黄体ホルモン(プロゲステロン)」の影響で、腸の働きが鈍くなるうえに、大きくなった子宮で腸が圧迫され、便秘がちになります。便秘が続くと痔になってしまうこともあるので、水分を多めにとったり、食物繊維を積極的にとったり、決まった時間にトイレに行く習慣をつけたりして、便秘対策をしましょう。

おりものが増える

この時期になると、白やクリーム色をしたおりものが増えることがありますが、分娩に向けて産道を整えるために起こる現象なので、心配はありません。下着の汚れが気になるなら、こまめに下着を取り替えたり、おりものシートを使ってみたりするとよいでしょう。ただし、次のような場合は、感染症の可能性があるので、病院に相談してください。

・黄色や緑色、カッテージチーズ状、うみ状のおりものが出る。
・嫌なニオイのするおりものが出る。
・陰部にかゆみ、ヒリヒリ、腫れ・赤み、痛みなどがある。

胎盤が完成して過ごしやすくなる

妊娠14〜15週頃になると、いよいよ「胎盤」が完成します。胎盤は、赤ちゃんとへその緒でつながっており、赤ちゃんに酸素と栄養を供給するとともに、赤ちゃんが排出した老廃物や二酸化炭素を受け取る場所です。また、血液をろ過することで、お母さんの血液中の悪いものが赤ちゃんに送られないようにするフィルターの役割もします。

胎盤が完成すれば、これまでずっと分泌され続けていた黄体ホルモンの量が減って、基礎体温が下がるため、熱っぽさやだるさがなくなります。また、つわりも治まるので、気分がよくなり、食欲も湧いてくるでしょう。

週別の変化をみていこう

妊娠12週目

赤ちゃんの状態

・頭殿長(とうでんちょう:頭のてっぺんからお尻までの長さ)…60mm


これまでの赤ちゃんは、胴が短くて腸が収まりきらなかったので、へその緒の中に腸が出ていました。しかし今週になると、下腹部に腸がきちんと収まるようになり、肝臓や脾臓などの消化器官が機能するようになります。また顔には、眉毛やまつ毛などが現れ始め、歯茎の中には、乳歯のもと(歯胚)が20本並びます。

お母さんの変化

つわりや妊娠初期の不快な症状が徐々に治まってきて、体調や気分が良くなってきます。お腹のふくらみは、まだそれほど目立ちませんが、お腹の中では子宮がグレープフルーツほどの大きさになっているので、頻尿や腰痛の症状が現れる人もいるかもしれません。またこれまでは、1〜2週間に1度のペースで妊婦健診がありましたが、妊娠12週以降は体が安定してくるので、4週に1度のペースでよくなります。

妊娠13週目

赤ちゃんの状態

・頭殿長…75mm
・体重…20~25gくらい

赤ちゃんは親指が成長して、他の4本の指と向かい合うようになるので、親指を他の指と分けて使えるようになります。また、手のひらをギュッと握ったり、腕を上げたりするなど、複雑な動きもできるようになります。さらに、肺はまだまだ未熟ですが、羊水を肺に吸い込んだり出したりして、呼吸をする練習を始める胎児もいます。

お母さんの変化

子宮が小ぶりのメロンくらいの大きさになるので、少しお腹がふっくらしてくるかもしれません。この時期は、便秘がちになりやすいので、食事や生活習慣を見直しましょう。また、どうしても便秘が改善しない場合は、我慢せず、医師に便秘薬を処方してもらいましょう。

妊娠14週目

赤ちゃんの状態

・頭殿長…80~93mm
・体重…25gくらい

赤ちゃんは筋肉がつき始めて、お腹の中で前転したり、左右に回転したりできるようになります。ただし、お母さんが胎動を感じるようになるのは、妊娠中期(5〜7ヶ月)に入ってからです。

お母さんの変化

妊娠14週目には胎盤がほぼ完成し、熱っぽさやだるさが治まってくる時期です。しかし、その一方で、おりものの量が増えたり、体内で生産される血液量が大幅に増え、足の甲や足首がむくみやすくなったりするかもしれません。むくみがあると、「水分をあまり摂らないようにしよう」と思うかもしれませんが、たくさん飲んでも、余分な水分は尿として排泄されます。体が水分を必要としているときなので、しっかり水分補給をしてください。

妊娠15週目

赤ちゃんの状態

・頭殿長…104~114mm
・体重…40gくらい

この頃になると、体の大まかな組み立ては終わり、皮膚も厚みを増して、髪の毛も生えてきます。また、これまでの赤ちゃんは、頭をうなだれるような姿勢をしていましたが、この頃になると、首や背中の筋肉が発達し、頭がまっすぐになってきます。

お母さんの変化

子宮は、新生児の頭くらいの大きさになりましたが、子宮の位置が上のほうに上がってきたので、頻尿の症状が治まるかもしれません。また、この時期になれば、つわりもほぼ終わるので、体調の良い日が増えてくるでしょう。

妊娠4ヶ月にやっておきたいこと

体重コントロールを

つわりが落ち着いてくると、食欲が元に戻ってきますが、食べ過ぎは禁物です。というのも、妊娠中に体重が増えすぎると、「妊娠高血圧症候群」や「妊娠糖尿病」のリスクが高まったり、産道が脂肪で狭くなって難産の原因になったりするからです。ただし、妊婦さんが痩せ過ぎていると、赤ちゃんに十分な栄養が与えられず、2500mg未満の低出生体重児が生まれる確率が高くなります。食生活に注意し、しっかり体重管理を行いましょう。

妊娠中の体重増加の目安は、標準体重の人で7〜12kg、痩せ気味の人は9〜12kgといわれています。その内訳は次のとおりです。

・赤ちゃんの重さ…約3kg
・胎盤と羊水…約1kg
・発達した乳房、血液、水分の増加量…約1.7〜2.5kg
・お産や育児に必要なエネルギー(脂肪の増加量)…妊娠前の体型によって異なります。

この数値を踏まえて、体重増加の目標を立て、こまめに体重を測りましょう。1週間の体重増加の目安は200〜300gまで、1ヶ月は1〜1.5kgが限度とされています。

妊娠線の予防を

お腹が大きくなって、皮膚が急激に引き伸ばされると、その変化についていけなかった皮下組織に亀裂が入り、「妊娠線」ができてしまうことがあります。妊娠線は、一旦できてしまうと、完全には消えないので、今のうちから、しっかりと予防しておきましょう。保湿クリームを使って、妊娠線ができやすい部分(お腹、お尻、太もも、乳房など)をやさしくマッサージしておくと、皮膚がやわらかくなって、妊娠線ができにくくなるといわれています。

マタニティ下着の用意を

この時期になったら、そろそろ下着をマタニティ専用のものに変えましょう。マタニティ下着は、単にサイズが大きい下着とは違って、お腹や腰回りをやさしくサポートしたり、敏感になった肌を守ったり、汗をよく吸収するなど、さまざまな機能が追求されています。

まとめ

妊娠4ヶ月になると、これまで悩まされていたつわりから開放され、やっとマタニティライフを楽しめる余裕が出てくるのではないでしょうか。また、お腹が少しふっくらしてきたことで、赤ちゃんがお腹に宿っているという実感も湧いてきそうです。ただし、安定期に入るのは来週からなので、今はまだ、無理はしないでおきましょう。

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