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2021年06月30日 18:00 更新

スイーツが映える! おうちで簡単に育てられる おすすめハーブ3選

スイーツをよりきれいに、おいしそうに見せてくれる葉ものといえばハーブ。このハーブを使いたいときに、少量からでも使えるようにするには、おうちで栽培するのがおすすめです。今回は写真映えする、育てやすいハーブをご紹介します。

こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。

スイーツを作ったり、盛りつけたりするときに、写真映えする仕上がりになると嬉しいですよね。凝ったデコレーションや、技術がいるような難しいことはできないけれど、緑が入ることで彩りがぐっとよくなったり、フレッシュさやおしゃれさを演出できるアイテムとして、ハーブはとってもいい働きをしてくれます。

ガトーショコラ レモンタイム

シンプルなケーキも、ハーブを添えるだけで一気に見栄えがUP! 同じケーキでも、よりおいしそうに見えてくるから不思議です。

使う量はほんの少しだったりするので、その都度スーパーで購入するには高い……。それに全部使いきるのも難しかったり、面倒さもありますよね。それなら、使いたいときに少量でも使えるようにおうちで育ててみてはどうでしょうか。

今回はスイーツが映える、育てやすいおすすめハーブをご紹介します。料理にも活用できますし、飾るだけでもかわいく、比較的手間もかからず育てやすいものばかりですよ。

ミント

ミント

スイーツに添えるハーブといえば、ミント! 明るいグリーンと、丸みを帯びた形がキレイで、フルーツやクリームなどをより引き立たせてくれます。

■シソ科/多年草、一年草
日本、ユーラシア大陸、アフリカ北部など世界各地に分布。爽快感のある香りは気分をリフレッシュさせ、鎮静、解熱、冷却、防腐、殺菌、駆虫などの効果があるとされ、昔から活用されてきました。

■和名:薄荷(ハッカ)

■開花時期:7~9月

■収穫期:冬以外

■利用部位:葉

■品種:ペパーミント、スペアミント、パイナップルミント、ペニーロイヤルミントなど
交配しやすく、次々と新しい品種ができています。種類も多く、それぞれ香り、色、葉の形も違ってきます。スイーツに添える場合は見た目や香りの好みで選んでみてください。

ミント

ミントは「爆殖植物」に分類されるくらい繁殖力が旺盛。地植えにすると地下茎を広げて繁殖しすぎ、ほかの植物をも飲み込んで、一面ミント畑にしてしまう心配があります。種から育てる場合でも、苗から育てる場合でも、植える場所をよく考え、ほかの植物を育てたい場所には、地植えにしないようにしましょう。鉢植えで育てるほうが管理しやすいのでオススメです。

ミント

肥料はさほど必要なく、日当たりも強すぎると葉焼けすることもあるので、半日陰のような、ほどよく影ができる場所で育てましょう。常に日陰のような暗い場所だと、葉の色が多少薄くなったり、ひょろひょろと茎が細く長く伸びてしまいます。

比較的どこでもよく育ちますが、水は大好きなので、土が乾いたらたっぷりとあげてください。ある程度伸びてきたら半分くらいに切り戻してあげると、新しい芽が出て、株が大きくボリュームのある姿になります。

ミント

蒸れ防止のためにも、収穫を兼ねて剪定を。次々に枝分かれして葉が出てくるので、積極的に切り戻してあげましょう。

Lazy dummy

ミントは剪定したものを水に挿しておくと発根します。葉だけを水に浸けておいただけでも発根してきたこともあるくらい、とにかく繁殖力の強い植物です。収穫後、しばらく飾って置いたり、キッチンに置いておけば使いたいときに取りやすくて◎。発根したら土に植えて増やしてもいいですね。

ミント

夏ごろには花が咲きます。花が咲くと、種を作るために株のエネルギーが注がれてしまうため、葉の収穫のためには、花芽がついたら早めに摘んでおくことが必要です。種を採りたい場合は、夏が過ぎたころに花を咲かせて採種してみてください。

品種によっては花を観賞用に育てることもあります。この花もスイーツのデコレーションに使ってもステキですね。

ミント スイーツ

ケーキにアイス、プリン、パフェ。あらゆるスイーツにミントはよく映えます。

ミント スイーツ

穂先を摘んで使う以外にも、1枚ずつ採ってフルーツに添えたり、ちょっと伸びた葉をケーキの足元に飾るとキレイです。

チャービル

チャービル

フランス語でセルフィーユと言われるチャービルは、フランス料理でもよく使われるハーブです。パセリに似ていますが、もっと繊細に上品にしたような美しい形で、フレンチパセリと呼ばれることも。パセリのようにクセが強くなく、マイルドな甘い香りで、「美食家のパセリ」という呼ばれ方もします。

■セリ科/一年草
ロシア南部のコーカサス地方原産。冬を越えることはできず、枯れてしまいます。今はヨーロッパ全域で自生。解毒、消化促進、血行改善などの目的で用いられてきたハーブです。

■和名:茴香芹(ウイキョウゼリ)

■開花時期:6~7月

■収穫期:春~秋

■利用部位:葉

■品種:根を食べる「ルートチャービル」というものがありますが、葉を食べるチャービルとは別種

チャービル

セリ科の花らしい白い小さな花を咲かせます。この花もかわいいですが、花が終わると種を作って急速に株が弱って終わってしまうため、花はこまめに摘んでおくことが、長く収穫するためには大切です。採種したい場合は、花の時期の終わりごろまで待って咲かせましょう。

ハーブ チャービル

日によく当てすぎると、葉が固くなり食用に向かなくなります。湿り気のある土壌が好きですが、高温多湿は苦手。明るい日陰の風通しの良い環境が最適です。とはいえ、乾燥するのも苦手なので、水やりはしっかりしましょう。もともとやせた土地でもよく育つ、雑草のように強いハーブなので、植えこむときに元肥を漉き込んでおけば追肥は不要です。

チャービル スイーツ

レースのように美しい葉は、スイーツに可憐な華やかさを添えてくれます。ケーキ屋さんのケーキにはチャービルがよく使われているのも納得の美しさ。デコレーション技術がなくても、フルーツにチャービルを添えるだけで品よく決まります。

チャービル デコレーション

料理のデコレーションにもおすすめです。お弁当のワンポイントデコにも使いやすいです。

タイム

タイム ハーブ

スイーツのデコレーションに使うと、ナチュラルな雰囲気を出してくれるタイムは、小さな葉がかわいいハーブです。上に伸びる直立タイプと地を這うように広がる匍匐(ほふく)性のタイプがあります。料理に使われるのは直立タイプです。

■シソ科/小低木
南ヨーロッパ原産。古代ローマ・ギリシャやエジプトでもすでに活用されてきた歴史の古いハーブです。抗菌・防腐作用が知られています。

■和名:立麝香草(タチジャコウソウ)

■開花時期:春~初夏(品種にもよる)

■収穫期:冬以外

■利用部位:全体

■品種:コモンタイム、レモンタイム、オレンジタイム、シルバータイムなど
タイムは多くの品種があり、葉や花の色も違います。香りもそれぞれ異なっているので、デコレーションに使う場合は、お好みの香りや色のものを選んでみてください。

Lazy dummy

小さな花が集まって咲くタイムは、花も楽しまれます。よく分枝して茂りますが、そのまま伸ばすと根元の葉が落ち、木化してきます。花の後、半分ほどに切り戻すことで夏の蒸れを防ぎ、姿もまたよくなってきます。繁殖力旺盛で比較的どこでも育ちますが、日が当たる方が色も濃くきれいになります。

タイム ハーブ

暑さにも寒さにも強いタイムですが、積雪するような寒さの場所では冬場は地上部が枯れてしまうことも。それでも根は生きていて、春には新しい葉が出てきます。鉢植えで管理する場合は、ダメになったと思って捨ててしまわないように注意しましょう。

タイム ハーブ スイーツ

タイムの葉は小さいので、穂先を摘んでもかなり小さめです。スイーツに飾るときには、枝でカットしてラインをいかしてデコレーションするとステキです。小さな小枝を添えたような、ナチュラル感が出ます。

タイム ハーブ スイーツ

柑橘系の香りがする品種はクッキーや焼き菓子に貼り付けて一緒に焼くと、香りがついておいしいです。料理にも使えるので、どんどん活用してみてください。茎も葉もしっかりとした固さがあり、カットしてから時間が経過してもしなびにくいので、ラッピング素材として使っても◎。

キッチンハーブを育ててみよう!

ハーブ 

ハーブは全般的に育てやすく繁殖力が旺盛なものが多いです。地植えにすると茂り過ぎて困ってしまうこともあるので、管理しやすい寄せ植えにしてみてはどうでしょうか。暖かい季節なら1~2ヶ月もすれば株も大きくなって茂り、おうちでスイーツを楽しむには十分な量の収穫ができるようになってきます。

ハーブ キッチンハーブ

使いやすいように、まとめて摘んでおいて、水差しに入れてキッチンに置いておくと便利。フレッシュハーブの香りがしてくるので気分もリフレッシュ♪

ハーブ ハーブティー キッチンハーブ

使い切れないときには、料理に使ったり、ハーブティーにしてもおいしいです♪

まとめ

スイーツをより魅力的に魅せてくれるハーブを3種類ご紹介しました。ミント、チャービル、タイムはどれも育てやすく、繁殖力も旺盛です。好む環境や成長の仕方などの違いはありますが、おうちでも手軽に栽培できます。ミントやタイムは品種も多く、色や形、香りもさまざま。スイーツに添えるだけなら、映える見た目重視で選ぶので十分ですが、料理やクラフトなどでも活用したい場合には、事前にどんな品種なのか調べて選んでみてくださいね♪

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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